
いや、なんか、
この画像を貼れ!と言われたような気がしたんで(^^;
「龍馬伝」をまともに見始めたのが、それこそ土佐勤王党の武市半平太が処刑されたあとからだったので、一度第一話から通しで見たいと思っているのですが、未だそれも叶わずといったところですorz
さて、三菱の一件ですが、なんだか当初の話から随分とあさっての方向に向いてきましたなぁ。
今回の事件の端緒となったeKシリーズだけでなく、燃費偽装工作が
四半世紀にわたっていたとは…。
今日の昼前頃だったかのニュースで、日産のカルロス・ゴーンCEOがインタビューが流れているのを見ていたんですが、今のところは事の推移を静観する様ですね。
尤も、発覚した時期(これもタイミング的に(?)ですが)とか経緯はともかくとして、正式の発表になったばかりの話ですし、一応「指摘」した側とは言え、まさか
芋づる式にここまで話がでかくなるとは、ゴーン氏も予想できなかったのではと思います。
ただ、「国と三菱側からの説明を聞いて判断したい」と話してる時の表情が、エヴァに出てきたキール・ローレンツを彷彿とさせていて、なんだか戦慄を憶えました。
これが
嵐の前触れとか嵐の前の静けさでなければ良いのですが…。
たぶん、日産が三菱を切るのは間違いないところだと思いますし、今回の件を機に三菱自動車が滅亡するんじゃないかとか、他社との合併等があるんじゃないかって言う憶測が流れるのも無理はないですし、それらの意見にも同調せざるを得ない。
そもそも、この期に及んでまた再建を目指すなんて事を言ったら、世論が支持するかどうか…。
でもね、日産の本体もさることながら、販売の現場、つまりはディーラーや販売店も紛れもない「被害者」だと思うんですね。
私も、6年程の間ですが、社会人としてのスタートがディーラーでしたから、気持ちはわかるような気がします。
そりゃ、一般客からすれば、自動車メーカーの看板を高々と挙げてるわけで、ぱっと見は「メーカーの出先機関」っぽく見えないこともないんですが、実際のところ、「メーカー直営や子会社」のディーラーってのはごく少数派で、その殆どは地場資本。
つまりは、一般の販売業と同じで、ディーラーってのは
「メーカーから新車を仕入れて売っている」に過ぎず、その結果として下取り車を中古車として販売したり、アフターサービスの一環としてサービス部門が存在するわけで、そこらの車屋と違うのは、
「自動車メーカーとの結びつきが強い」って事ぐらいに過ぎない。
故に、一般の整備工場(所謂「町工場」)では出来ない保証関係の仕事(製品クレーム処理)とか、リコールの作業が出来る、と。
私も、新入社員研修でそんなことを聞かされたような記憶があります。
故に、あまり良い言い方ではないんですが、この一件に関して、ディーラーにしてみれば、
余計なことを…
っていうのが
偽らざる本音だと思いますよ。
売る方も、メーカーを信じているからこそ仕入れてお客に売るわけですけど、メーカーとユーザーが直接取引をしている訳じゃないので、ひとたび欠陥や問題が起これば、真っ先に矢面を向けられるのは販売した側。
もちろん、客の前でこんなことをしゃべろうものなら、まず生きて帰れないと思いますが(笑)
ノルマがどうとか、残業続きで家に帰れないとか、メカやってても営業に回されるかも知れないって思えば、そりゃ辞めたくもなりますわな(笑)
まして、今回の場合、全くとは言えないにせよ、販売店には非がないわけで。
事のついでに、ディーラーを
「資本」という面で根っこを突き詰めてみますか。
ここから先は、私が居たトヨタ系にかなり偏った話になりますが(^^ゞ
先述の通り、ディーラーってのはその土地の地場資本が主で、つまりは、一般の企業さんと同じ。
自動車メーカーとチャネル名を掲げていても、実のところは
担当するチャネル扱いの車種の販売実績が多いってだけで、いち
「自動車販売業」に過ぎないって事。
要するに、一つ一つが「独立した企業」な訳で、全国にある同じチャネル名の間で、たとえば人事異動があったりって事はまずありません。
しかしながら、
販売チャネル名は別でも、ある一つの企業体がグループ会社として経営している場合が多く、
資本関係で見ると「根っこは同じ」って事が多々あります。
本州で言えば、千葉県を中心に関東圏でトヨタディーラーを展開している
「トヨタ勝又グループ」がわかりやすいかと思いますし、あそこの様に公言しているのも
割と珍しいかと。
それと、
西濃運輸さんの社用車(配送のトラックを含む)に日野やトヨタが多いのは、
西濃グループとして岐阜県下にトヨタと日野の販売店を持っているのが所以だったりもします。
札幌の場合、トヨタ系ディーラーは私の古巣を含め、表面上は一通り販売チャネルがそろってはいますが、これをグループ単位で見ると、実質
トヨタ店・トヨペット店・カローラ店の3つに絞ることが出来ます。
と、言うのも、
ネッツ札幌と、
旧ビスタ店であるネッツ道都が
「札幌トヨタグループ」に属してる為なのです。
尤も、ネッツ札幌の旧社名である
「トヨタオート札幌」になる前、札幌市内には
「北札幌」「南札幌」の2つのオート店が存在していて、後に両社が合併し「トヨタオート札幌」となって現在のネッツ札幌となるという系譜をたどります。
そして、ビスタ店がネッツ店に転換される際、両者が再統合されるかと思っていたら、
旧ビスタ店は「ネッツ道都」としてそのまま存続するという、なんともややこしい状態で現在に至ります。
合理的に考えると、同じ企業グループに同じ販売チャネルが2系統あるってのは妙な話で、普通は店舗の整理・統合を行った上で、どちらか一方の社名に統一した方が良さそうな気がするんですけどね。扱い車種も同じなんだし…。
さらに、札幌市内でわかりやすいのは日産ディーラーで、以前は
モーター店の「札幌日産」と日産店の「北海道日産」に、
サティオ札幌(旧日産サニー札幌)とプリンス札幌と言う布陣でしたが、サティオ札幌が札幌日産のグループ会社だったことから、
本来ブルーステージとなる札幌日産の名がレッドステージにも付くという状況になっています。
まぁ、同じ北海道内で見ると、道東方面では既に
1つのディーラーで日産の全車種を取り扱っていたようですが(^^;
さて、企業体と言うことは、当然ながら
「倒産」という事もあり得ます。
…っていうか、
私の古巣がそうでした(^^ゞ
以前はあった筈のウィキペディアのページもなく、古巣のHPには沿革すらない有様な上に、私もだんだんと忘れてきている
事実ですけどね。
今をさかのぼること35年前の1981年に、一度「倒産」という辛酸をなめた時期があったのです。
その頃、札幌市内にスタンドを展開する某石油販売会社のグループに属していたんですが、そのトップの乱脈融資が元で経営が行き詰まってという流れだったと思います。
当時の私は小学生でしたが、各マスコミがこぞって報道していましたっけ。
結局、トヨタから資金援助と経営陣を送り込んでもらって再建。メーカーからの借金も、私が辞めるちょっと前に完済したというのが経緯。
私が入社した頃は、まだ倒産時を知る先輩方が多かったですけど、流石に
「会社の黒歴史」を語る人は少なく、新入社員研修でもホントにサラッと触れるぐらい。
私と同期ぐらいでも倒産していたことを知らない人が多かったですね。
尤も、何年か経ってこれ同じような構図が元で、道内最大手の銀行が吹っ飛び、それ以来、北海道経済が漆黒の闇を今も突っ走る原因になる出来事が起きようとは、夢にも思いませんでしたが。
余談ですが、その頃、私の古巣が属していた企業グループの中に、ある放送局がありました。
あの頃は「瀕死の経営難」だったらしいですけど、ひょっとすると「水曜どうでしょう」はこの世に存在してなかったかも知れませんね…。
おそらく、今回の三菱の一件で吹っ飛んでしまう三菱ディーラーや、それにぶら下がっている代理店(所謂サブディーラー)や関連企業が出そうな気がします。
1つのディーラーにぶら下がってる「お得意様」って、それはそれは半端な数じゃないですし、外注先まで含めると、地元の経済に及ぼす影響は計り知れないものがあります。
故に、私の古巣のようにメーカーが援助する場合があるんですが、今後も含めて考えると、今の三菱自動車にそこまでの余力があるかどうかは、正直なんとも言えないですね。
ひとまず、今後の行く末を注視してみますか。