今回のタイトルは、私が時々見ている
NHKの某番組からいただいてみたんですが、これがまた冗談で済まされる話ではないのです。
既に報道でご存じの方も多いと思いますが、小樽市にある「石原裕次郎記念館」が
来年8月いっぱいで閉館となることが発表されました。
何でも、来場者が年々減り、建物の老朽化が激しくなり修繕費用が多額に渡るとかで、やむなく閉館を決断したとか。
1991年の開館ですから、ちょうど今年で25年の節目となるんですけど、返す返すも残念ですね。
手元に残ってる写真を見ていたら、こんなのを見つけました。
私が初めて新車で買ったカルディナ(ST195G)で、ブラッと小樽までドライブしたとき、裕次郎記念館前の駐車場で撮った物。
ホイールが純正アルミなんで、たぶん買って間もない1994年(H6年)だと思います。
この頃はまだ、記念館周辺の再開発事業(マイカル小樽を代表とする商業施設群や小樽築港駅の新築など)が始まる前で、こんな感じの写真を撮ってもひんしゅく買うこともなかった頃で、記念館がこの周辺地区のランドマークでしたっけ。
それからしばらくは足を向けてなかったのですが、
このブログのこの記事で書いたように、2011年6月、マイカル小樽内にあった「石原プロワールド」閉鎖以来、小樽に「里帰り」した西部警察のスーパーマシンたちに会いに、久々に行ってきました。
それから数えても、5年経つんですね…。
そもそも、裕次郎さんが幼少時代に小樽に住んでいたことがきっかけで、この記念館は建てられました。
こちらが周辺地図。
建物の背後には小樽港マリーナがあり、
「海と太陽」ってイメージのある裕次郎さんを体現するにはふさわしい場所ではありますが、少々難点を言うと、
直近の駅となる小樽築港駅からやや離れているところ。
近年、裕次郎ファンのメインとなる世代が高齢化を迎えていて、たぶん「石原裕次郎を知っている」世代で最も若いとすれば、やはり40歳前後にはなろうかと。
駅から遠い、といっても
約800mくらいですし、
港町特有の坂道ではないため、歩いていけなくはないんですけど、まぁまぁな距離がある。
とはいえ、車なら札樽道降りて札幌方面に戻る感じになりますし、札幌-小樽間には高速バスも走ってますが、
直近の停留所がない(詳しくは後述)。
小樽築港駅は普通列車だけ無く快速も止まるため、新千歳空港発着の「快速エアポート」でもいけますから、
JR使った方が早い事は早いですね。
ただ、
これはあくまでも「裕次郎記念館」を目的地とした話でして、
「小樽の観光スポットの一つ」として考えた場合、また事情が変わってきます。
通常、小樽観光と言えば、
運河周辺や
花園地区の寿司屋街に行かれる方が多いと思うんですが…。
上の地図をみると、
観光の目玉スポットから結構離れているんですね。
私の勝手なイメージなんですが、観光客の方って、北海道内に点在する観光スポットすべてを1日で回れる様な感覚で来られる方が多いように思いますし、確かに、地図を見たらそんな気にもなってきます。
しか~し、
北海道はそんな甘いもんじゃない!
札幌から旭川の「旭山動物園」までなんて、高速使っても片道数時間コースなのに(笑)
小樽市内だけでも観光スポットが散在していて、しかも、観光スポット間の距離がかなり離れています。
まぁ、運河や花園地区だと、小樽駅から歩いて行けなくもないですけど、
駅方向へ戻るときは登坂になるんで大変っちゃ大変ですが、これが裕次郎記念館までとなると、流石に歩いて行くには少々勇気が要るか、それこそポケモンGO片手じゃないと
挫折しますな(^^
それに、小樽駅周辺を行動拠点に据えた場合、小樽築港へは札幌方向へ戻る事になりますから、その辺も考慮してスケジュール組むなり、レンタカーでの移動も考えた方がいいかもしれません。
だってねぇ、スーツケースや荷物片手に移動なんて、それこそ「あずましくない」んで(^^ゞ
幸い、小樽市内は「札幌よりすごいかも?」と思えるほど
路線バス網が充実していて、中には小樽市内の観光スポットを循環する
「おたる散策バス」ってのもあり、大概のところへはバスで移動出来ます。
しかも、
小樽市内に限れば1乗車辺り220円均一ですが、小樽駅前のバスターミナル等で
「1日乗車券」を買えばすぐに元が取れてお得だったり(笑)
ただ、数年前まで裕次郎記念館の直近まで散策バスが走るコースがあった筈なのが、
今年は廃止された模様。
尤も、
小樽駅前から通常の路線バスで小樽築港まで行く路線があるんで、たいして支障にはなりませんが…。
加えて、札幌からの高速バス使っていくとなると、小樽築港駅に停車する便もあるにはありますが、何せ
本数が少ないため、一度小樽駅まで行き、小樽築港行きのバスに乗り換える必要があります。
要するに、小樽での観光は
「小樽駅」を起点にしないと何かと不便で、
裕次郎記念館がある築港地区は割を食ってしまったと言えるのではないでしょうか。
さて、今後の焦点は、現在展示されている裕次郎さんゆかりの品々の行く末ですね。
現在、記念館には2万点(!)にも及ぶ展示物があって、その中には先述の西部警察のマシンたちだけでなく、裕次郎さんの若かりし頃の愛車
ベンツ300SL・ガルウィング(調べたら、世界初の「ガソリン直噴エンジン」搭載車だそうな)とか、生前ご愛用だった大型ヨットも展示されています。
昨日までの一連の新聞報道を読んでみますと、大半を石原家で引き取り、その中からよりすぐりの品々をひっさげて全国縦断展示会を開催予定なんだとか。
また、展示品の一部は小樽市に寄贈される事になってます。
…と、なるとですよ?
展示会に流石にヨットは無理にしても、
ベンツとかスーパーZ、RSシリーズの処遇はどうなるのか気になりますし、できれば、車両関係だけでも小樽にいてくれないかなぁと思ってみたりもしています。
とりわけ、小樽市内にはちょうどいい具合な場所がありましてね。
「小樽市総合博物館」 です。
元々は、上の地図上の上側に当たる手宮に「小樽市交通記念館」だけで、その後運河沿いにあった「小樽市博物館」と統合し現在に至ります。
その昔、道内で最初に鉄道が敷かれた土地であったこともあり、本館となる手宮の方は現在も交通機関(特に鉄道)に特化した展示内容になっていて、時々車関係の展示も行われます。
なんせ、屋外の鉄道車両展示スペースの片隅にあるガレージには、初代のカローラやサニーに混じって、何故か
レナウン・チャージカラーの「マツダ767」があったりします(^^;
運河館の方はまだ行ったことがないんですが、なんだか手狭な感じなので、手宮の方がスペース的にも十分かなと思うんですけどね。
さて、もうじき夏休み。
来年の話ではあるんですが、今のうちに記念館へ足を運んでみてはいかがでしょう?
ここの駐車場に、130ZやR30が集結しても面白いかも知れないですな。もちろん、通すべき筋を通してでの話ですが。
どうです?
全道・全国のS130,DR30乗りの皆さん?
それに、8月末頃には、
小樽市内でなにやら面白そうなイベントが!(詳細はこちら)