
昨日から話題になってますが、やっとこさ
カローラシリーズにハイブリッド仕様が追加ですな。
まさか、
全国紙の夕刊一面の囲み記事になるまでだとは(;゚〇゚)
現行E160系
発売当初から
「カローラもハイブリ化されるかもよ?」なんて話は聞いてましたが、それにしちゃ随分と遅かったなぁという気もしますね。
尤も、最近ちらほら見かけるようになったとは言え、
「これが30年連続ベストセラーをかっさらった車なのか?」と思えるぐらいの影の薄さですし。
まさか、
初代はある意味「キワモノ扱い」だったプリウスが、ここまで躍進するとは…。
そこに来て、真偽はともかくとして最近
「セダン復権の兆し」を唱えるヒョーロンカな方々が増えたことや、
E120系及びE140系まで設定があった1.8L搭載セダンが160系で消滅したことから考えても、恐らくハイブリッド化は当初から織り込み済みだったのかも知れません。
事実、今回カローラシリーズに搭載されたのは、
1.5Lの1NZ型ガソリンエンジン+モーターという取り合わせで、これは
アクアと同じ。
先代プリウスでモーター出力を上げた結果、まるで別な車に変わってしまったかのような動力性能向上を果たしたわけですし、
エンジン側の出力を絞ったところでモーターで下駄履かせときゃ、ワンランク上の排気量のエンジンと同等クラスの性能は望めますしね~。
今回追加になったのはアクシオとフィールダー。両方ともベースグレードと上級仕様という2グレード構成のようで、フィールダーにおいては国産2BOXワゴンとしては
フィットシャトル以来のハイブリッド仕様という事になりました。
まぁ、まだ先はわかりませんが、これが後に発展して
プロボックス・サクシードにもハイブリ仕様が出る布石になるんでしょうかね?
個人的には、オートメカニック誌の企画でハリー山崎氏が作った「DDサクシード」のメーカー版を期待したいところですが(^^ゞ
また、アクシオは
初代プリウス以来のセダンパッケージに1.5L+モーターという布陣。
E120系辺りから、どちらかというとフィールダーの方が販売量が多い気がしますが、元々カローラと言えばセダンが売れてたわけで、その流れからすると、セダンにもハイブリッドが出たという事は当然の結果だと思います。
ただ、初代プリウス以来の4ドアハイブリッドである
SAIが思ったよりも売れてない(っていうか、覚えてる方いますよね?)事や、
カローラと同じ「カローラ店専売車」であり、ハイブリッド専用車となった現行カムリにしても、
お世辞にも世に溢れてるとは言いがたい状態で有り、果たしてアクシオハイブリッドが何処まで健闘するかは
未知数ですな。
ところで、webカタログを見ていて気づいたのが、シフトレバー周りが
通常のAT/CVT車と同じ「ゲート式」であったこと。
私しゃてっきりプリウスと同じ「シフトバイワイヤ」使った、あの
イマイチ取っつきにくいシフトだと思っていたんですが、これは正直歓迎すべき点だと思います。
技術解説とかを読んでみて、「中・大型バスに載ってる
フィンガーシフトのAT版」、つまり、走行レンジの切替をトランスミッションに伝えるために、
従来ワイヤーやロッド類を使ってたのを、
電気信号に置き換えたものだってのは理解出来ましたし、所謂
「慣れの問題」なのかも知れませんが、やっぱりDなりRレンジに入れた後、ホームポジションに戻るんではなく、
その場に留まっていてもらわないと、
どうにも切り替えたって気になれないんですよ(^^ゞ
初めて20系プリウスを運転した時なんて、ホントに
小一時間動かし方がわからなかったですもん(笑)
それに、ストレートタイプかジグザグタイプかはともかくとして、
従来のATシフトゲート周りから大幅に変わってしまうと、
それだけで戸惑ってしまう方も少なくはありませんし、なおかつ
「P」レンジが無いってだけで軽くパニックになる方も居るでしょう。
何せ、教習所時代から
「Pレンジの時しかエンジンはかけれません!」って教わっちゃってますから。
ウチの母親なんて、
普段乗りの車が免許取って以来殆どフロアAT車でして、以前勤めてた会社でファミリア買ったとき、
代車でラパン借りてきたら「コラムシフトは嫌だ」と駄々こねられて、結局私の通勤用でラパンを拝借し、当時乗ってたAT170カリーナ貸す羽目になったぐらいですから…。
プリウスにシフトレバーからボタンタイプへ変換するキットが出てるとはいえ、そんな状況下で母親にプリウスなんて乗せようものなら、
間違いなくパニック状態になるでしょう。(ボタンタイプでも心配だが…)
加えて、アクシオの場合、どうしても
販売層が高齢にシフトしがちですから、そういった面も考えると、従来式のシフトゲートを採用しているという事はポイントとしては高いですね。
さて、来月にはフィットがFMCとなるわけで、勿論ハイブリッドもラインアップされてるようです。
もしかすると、カローラハイブリッドをここで登場させたのは、販売台数No.1を奪われた時の雪辱を晴らすといった意味合いがあるのかも知れないですし、そう考えると自然だとも言えそうですな。
ただなぁ、
肝心の見た目がなぁ…。
フィットのライバルでもあるヴィッツも、
2代目までデザインがキープコンセプトだったのが、
3代目で思いっきり変えてしまい、どうも販売不振らしいですし、
プリメーラも3代目P12型登場時は大ブーイングでしたからなぁ。
個人的には、初代フィットのような、
タイヤ外しーの
インナーフェンダーめくりーの
までしないと、
ヘッドライトの球すら交換できないぐらいの
極悪な整備性でなければどーでもww
元々、ホンダ車と三菱車の整備性には全く期待してませんし(-_-;)
《2013.8.8追記》
この記事を上げた当初、フィールダーハイブリッドを「2BOXワゴンで唯一」と記述したんですが、フィットシャトルの存在をすっかり失念しておりました(^^ゞ
ここにお詫びの上、訂正させていただきます。
Posted at 2013/08/07 15:36:49 | |
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