GT-R
…車に興味のない人間にとっては単なるアルファベットの羅列にすぎない。
しかし、車好きにとっては胸の高まりを抑えきれないあこがれの存在。
GT-Rっていうとイメージするのが、やはり
日産のあの車という方が多いと思います。
以前
BNR32,
BCNR33と乗ったことがあって、試しにアクセル全開をかました瞬間、
「うん。俺の生活にゃ280PSは要らないね」
と心底思った物ものです(^^ゞ
まぁ、年代によっては
いすゞベレットという方もいれば、
セリカ・カリーナ・コロナにもあったわけで。
そうそう。後者のFF時代は
カリーナの3S-G搭載と4A-G搭載のセダン。
コロナセダンは3S-G搭載車のみで、
セリカとコロナクーペには両方搭載車有り。そうだ!
AA63カリーナ・セリカにも…って、
GT-Rでトヨタ車を思い出すのは私ぐらいですか(笑)。
でもね。世の中にはこういう
GT-Rもあるんですね!というお話を。
ネタ元は、ある日ネットを徘徊していたときに、あるサイトで見たカーセンサーの広告バナー。
その車を見たときは
「ナニコレ?」と目が点になりました。
画像をクリックして見た、
その光景とは…?

ベンツの「CLK GTR」という車で、何でも調べてみたら、
FIAのGT選手権出場のために作られたホモロゲモデルで、その
ロードゴーイングヴァージョン。
つまり、
この状態で登録できて公道走れますよってことですな。
wikiによれば、
この地球上に25台しか存在してないという代物。
ブルネイ国王用に作られた右ハンドル仕様が唯一で、あとは左ハンドルのみだそうな。
物件情報によると車両価格は…
168,000,000円(税込)
ちょっと、あーた!
168万円じなくて
億ですぜ、億!!
1億6千8百万円!
まぁ、久々にびっくり物件ですよ。 これに登録諸費用がかかるとはいえ…。
東京都心とかの一等地にあるマンションの最上階の一室が走ってるようなモンって…。
っていうか、
消費税額が800万っていう時点で、もう何が何だかf^^;
しかも、
最初に見つけたときは1.47億円だったのに、
いつの間にか2千万値上がりしてるっていうwwww
世の中に「ホモロゲモデル」って言うのは数々ありましたが、そのほとんどはWRC出場のためのベース車だったのがほとんどだと思います。
一番思いつくのはランエボだったりもしますが、あれにしても元々1.5Lそこそこのエンジンを搭載した車に2.0Lターボ載っけた訳ですから、遅いわけがない。
さらにここで調べてみたら、このCLKも強烈なスペックの持ち主で、エンジンは612PSを誇る7LのV12をミッドマウント。そして、車体重量が1tジャスト。
実に
パワーウェイトレシオ約1.6Kg/PS
つまり、
その辺のコンパクトカーに7Lエンジン載っけたっていう化け物…。
私も前の会社で、社長が運転する

この
W221・S600ロングの助手席に乗ったことがありますが、あの車も大概ですわ…。
ただでさえ500PSを超える出力に低速から爆発する80Kg以上のトルクを誇る
V12ツインターボ。しかも
乗ったのがこの時期。
もうね、死ぬか事故るかと思いました(笑)
だってこんな勢いなんですもの。
ごく普通(?)のベンツでこうなんですから、CLK GTRともなると
想像を絶する世界ですね。
さすがのベンツも販売時には
厳重な審査の上に、
納車前にはレーシングドライバーによるドライビングレッスンまで義務づけ、
中古車販売や並行輸入に対しても監視していたって言うんですから、当然と言えば当然ですな。
どう考えたって、
そんじょそこらのドライバーには扱いきれる車じゃないですし、新車価格が
当時レートの日本円で2.5億ですもん。
ところで、さらに驚くのがこの物件、
なんと国内未登録!
98年製で国内輸入されて、それ以来日本のどこかでひたすら眠ってたという個体。
仮に登録するとなると新車と同じ扱いになりますから、今年中に登録できれば
初年度登録は「平成24年」。
車検期間も初回3年で後は2年ごとということになります。
しかも、製造年からカウントすれば立派な「13年超」になり、重量税や自動車税も割高になりますけど、
何せ未登録で、初年度登録からカウントしますので税金の割り増しがないという、ある意味では美味しい車というわけですね。
果たして売れるんでしょうか、この車。
販売店の在庫情報見たら、
一番安い物件で178万円って時点で金銭感覚が狂ってきそうですけど…。
…なんだか
調子に乗ったベンチャー企業の社長辺りが、見栄張るのに買いそうな予感もしますけどね。
それはそれで、車がかわいそうですが…。
Posted at 2012/11/20 00:42:23 | |
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