ん~?なんか揺れてんなぁ…。
今日の夕方17:18分頃に起きた
三陸沖の地震。
ちょうどその時、私は自宅2階にある自分の部屋におりました。
ご存じのように、昨日から
爆弾低気圧が猛烈に発達し暴風が吹き荒れていたこともあって、最初は相当強い枷が吹き出したかと思ったのです。
しかし、その割には風切り音もなく、第一今朝には峠を越していたわけですが、その割には小さな揺れが数十秒くらい続いていたと思います。
あの3.11以降、地震を疑ったときはすぐラジオを聞く習慣が身についてしまい、当然のように部屋のコンポの電源を入れると
「緊急地震速報」が流れた後らしく「あ、コレは間違いないな!」と気づきました。
幸い、札幌の私が住む南区の記録は
震度3。しかも気づいたのは私だけ(^^ゞ
被害と言っても、ラジオを聞き始めた瞬間揺れが大きくなり、お遊び用のWin98PCの上に置いてあった来年用のカレンダーが、
まるでキーボードを爆撃するかのように落下した程度。
たまたまキーボードから手を離していたので大事には至りませんでしたが、
何せ鼻先数cm前に落ちたんでかなり焦りましたf^^;
何でも、3.11の余震らしいとのことで、震源もあのときと割と近く、ネットの掲示板を見ていると
「あのときの揺れ方に似ている」という書き込みがちらほら。
以前書いた震災発生時の状況をまとめた記事でも書きましたが、あのときは全く揺れを感じなかったので、いまいち実感がわいてこないというのが正直なところです。
ところで、今回の地震で大きく変わったのが
NHKの津波に関する放送。
「津波!避難!」の文字はともかくとして、
かなり強い口調で避難を呼びかける内容になりました。
津波警報発令時はNHKの全メディア(地デジ・BS・ラジオ第一)がTVと同時放送になるため、聞いた方も多いと思います。
調べてみると、
きっかけになったのは3.11。
それまで
「なるべく落ち着かせる」ことを優先させてきたため、それが
逆に「たいしたことないじゃん!」と思わせることにつながったらしく、結果、あの震災の津波による犠牲者を多数出してしまったという反省から、昨年11月にそれまでの考え方を一転させ、
「避難させることを最優先」にすべく、こういった方法になったとのこと。
「東日本大震災を思い出してください!」というコメントは、決して脅しではなく、このときの教訓が生かされたものなんですね。
ちなみに、その訓練の様子がこちら。
個人的には、この方法は
賛成です。
「ちょっと煽りすぎなんじゃ…」という意見もちらほら見られますし、確かに言われてみればそんな気もします。
それに、こういう非常時にめったやたらと煽り立てることで、かえってパニックを引き起こす可能性だって否定は出来ませんし、そうなれば混乱どころの騒ぎじゃなくなります。
しかし、冷静になって考えてみましょう。
もし、何かの間違いで津波の高さが予想より低く見積もられたとして、その時に「ゆっくり落ち着いて」なんて言われたら、
たぶん緊急性はそんなに高くはないと思われる訳ですから、ここはやや「ショック療法」的に強い口調で「逃げろ!」と言われた方が、
どれだけの危険度が迫っているか逆にわかりやすいのではないかと考えます。
まぁ、これは後の検証を待たなければなりませんが、もしかすると今回避難に要する時間も相当早まったんじゃないかと思いますね。
これと似たような論議があったような気がしていたら、これを思い出しました。
東日本大震災の約1年前、2010年2月28日にあった、
チリ地震津波での津波警報の時です。
このとき、ハワイで2mの津波を観測したことに伴い、
東北の太平洋沿岸に大津波警報が、このほかほぼすべての
太平洋沿岸に津波警報が発令され、日本海の一部などにも津波注意報が出されました。
このとき、気象庁では最大で3mの津波を予想しましたが、結果東北の一部地域で(後日調査の結果)2mほどの津波を観測し、段階的にランクを下げつつ翌日まで解除されず、後日気象庁が記者会見をし、警報・注意報が長期化したことについて陳謝するという事態になったわけですが、
これも致し方なしだと思います。
誰が言ったか忘れましたが、
「悲観的に準備をし、楽観的に行動せよ」という言葉があるそうです。
極端な話、
修理で車を預かって見積作るんでも、実際作業してみたら
見積金額より大幅に高くなったり、納期がかかるとクレームになりますが、
中古パーツ使うとかでよりよい方法があって安く仕上がったり、納期を早められたらお客さんが大喜びするのと理屈は一緒。
まして、それが人命や財産に関わることであれば、言葉は悪いのですが
手の抜きどころだって変わってくるわけで…。
よく、
「○○って車なんだけど、××って作業はどれぐらいかかって、いつまで終わる?」なんて聞かれますが、正直な話、
「実物見てないのに、そんなモンわかるかっ!このボケ」ってのが本音ですし、仮に聞かれたなら、ひとまずある程度の金額提示して、「後はやってみてですね…」と答えるのが精一杯です。
それでもブーブー言われるんですから。
…結構割に合わないんですよ、整備の仕事って(´・ω・`)
これが災害ともなれば、シミュレーションモデルはあるにせよ、実際にどうなるかっていうのは発生するまで予想は難しい話です。
それであれば、逆に
一番最悪な状況を想定し、
それをいかに早く印象づけるように伝え、人命や財産を可能な限り守ることが出来るかが大きな鍵だといえるでしょう。
むろんまだまだ課題はあるでしょうし、情報を受ける側の我々も備えなければならない点もありますけどね。
Posted at 2012/12/07 23:57:46 | |
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