それにしても、驚き通り越してあきれ果ててます…。
福島第一原子力発電所で昨日あった作業員の被ばく事故。
昨晩、ニュースウォッチ9で概要を知ったのですが、一緒にいた親父殿共々呆れ返る始末。
作業員(しかも協力企業って…。
東電自体は手を汚さないんだね~)の被ばく箇所を聞いたとき、思わず頭をよぎったのが…
「ひょっとして、安全靴で作業させてる?」
ということ。
所謂
「スニーカータイプ」だとくるぶしの辺りが露出しやすくため、今回の被ばくの要因となったらしい「放射線含有の水たまり」だと、ちょうど水がかることになりますし、その
放射線の含有量も事前にチェックしてなかったってのも…。
これ、下手すると
安全靴じゃなくて一般的な運動靴でやらせてる可能性も…、さすがにないか。
しかし…、世の中には
ゴム長タイプの安全靴だってあるってのに…。
結局は
泥かぶるのはいつも現場なのかもしれないですね(;_;)
まぁ、そんなことを考えつつ、今回は安全靴のお話を。
整備の仕事をするときには、色々な危険が伴います。
例えば、上からタイヤなり部品が足に落ちたとか、床に落ちていた破片などを踏んだとか、こぼれたオイルで足を滑らせたとか、それはもう多岐にわたります。
こういう状況下で市販の運動靴で作業したとすると、間違いなく怪我のもとになることがありますし、現場にいると、たまに運動靴で作業してて怪我した、なんてことも聞きます。
それに、以前いた職場の近くに高校があって、そこの生徒が毎年学校祭の頃にダンボールを集めに来ることがあったのですが、職場のダンボール集積所が鉄くず類の置き場の中にあり、ビーチサンダルに素手、そしてTシャツにジャージ姿でやってきた女子高生に思わず、
「怪我しなかったら何持ってても構わんから、厚底の靴にきちんとジャージ着てこい!軍手は貸してやっから!」
と思わず声を荒らげたことがあります。
だってねぇ、怪我されちゃたまりませんもの、一応女の子だし(^^ゞ
そんな時に頼りになるのが安全靴です。
一見するとごく普通の靴と何ら変わらないのですが、
爪先部分をガードするための補強材が内蔵され、万が一足の上に物が落ちたり、最悪つま先を何かに挟みこむようなことがっても守ってくれます。
それに、
運動靴と比べるとソールが厚めに作られていて、程度にもよりますがガラス片踏もうが、折れたボルト踏もうが全く平気で、足の裏へのダメージを最小限に食い止めてくれます。
それに、
安物でなければ大概滑りにくい裏底になっているため、例えば床にこぼした油脂類やグリス、クーラントや水
(整備工場の床って結構つるつるなんで、水でもすべります)を踏んでも滑りにくくできてます。
加えて
通気性がいいので、長時間履いていても蒸れにくいのですが、逆にこれが仇になるんで
洗車等の場合ゴム長に履き替える必要がありますが(^^ゞ
選び方としては、足のサイズはともかくとして、
とにかく軽くて丈夫、しかも滑りにくい裏底になっているかがポイントですね。
最近ではデザインも野暮ったくなく、
ホント一見するとごく普通のカジュアルシューズにも見えますから、それこそオンオフ問わず使えるかもしれないですね。
ちなみに私の場合、前職で愛用していたのが
株式会社丸五の「マンダムセーフティ775」でした。
最初に買ったのが当時の取引先の部品商からだったのですが、これですとホームセンターでも割と扱いがありますね。
一番良いのが作業用品や作業着を扱っている店舗ですが…。
これの良い点は、長時間履いていて苦にならない通気性の良さと、つま先に鋼鉄製ガードが付いてる割に軽いこと。
そして、厚底の割に柔らかく、足に掛かる衝撃が程よく吸収され、車の運転にも支障が出ないという点。無論防滑仕様です。
実務はともかく、プラベートでも履き倒して半年は余裕で持つ耐久性も魅力です。
でも、
最大の利点はなんといっても「靴の脱ぎやすさ」です。
リンク先の画像をご覧いただけるとわかるかと思いますが、この靴紐を使っていません。
正直見た目は「バカでかい子供用の靴」っぽいのですが(笑)、実はこれがミソだったりします。
お客様の中には車内を土足厳禁にしていることがあって、ひも付きの靴だと脱ぐときに少々面倒だったりしますが、これだと素早く脱げますからすごく便利!勿論、車から降りる際もすぐに履けます。
すごくつまらないところですが、こういう所から作業時間の短縮を図っていくのです。
本職の方はモチロンのこと、プライベートで整備作業する方には結構オススメですよ!相場としてはだいたい4000円くらいです。
加えて、今回の震災被災地では復旧作業等が本格的に始まってきているようです。
ただ、ああいう所って
足場が非常に悪いですし、何があるかわかりませんから普通の靴だと怪我をすることも十分に考えられます。
また、今回のような大きな地震が起きたとき、
避難ルートに何が落ちているかわかりません。
ですから、
復旧作業のお供に、そして災害時の避難グッズとして用意しておくのもいいでしょうね。
意外と、救援物資として軍手(出来れば革製の作業手袋なんだろうけど)と一緒に送ってあげると喜ばれるかもしれないなぁ、と思ってみたりもしています。
Posted at 2011/03/25 01:18:48 | |
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