被災地ニセ医師、助成金詐取容疑でも捜査へ
宮城県石巻市災害ボランティアセンターで医師でないのに医師を名乗ったとして、石巻署は19日、住所不定、職業不詳米田(よねた)吉誉(よしたか)容疑者(42)を医師法(名称の使用制限)違反の疑いで逮捕した。
米田容疑者は19日未明、札幌市西区の知人宅にいるところを捜査員に逮捕された。
発表によると、米田容疑者は6月下旬、医師でないのに、石巻市で団体職員に「医師国家資格認定証」などと記されたカードの写しを渡すなどし、医師の名称を使った疑い。
米田容疑者は「自分は医師だ。逮捕容疑は分かったが、容疑を否認する」と話しているという。
捜査関係者によると、米田容疑者が札幌市内の知人宅に身を寄せていることを北海道警が数日前につかみ、宮城県警に連絡していた。
石巻市災害ボランティアセンターなどによると、米田容疑者は、ボランティア団体代表の「米田きよし」を名乗り、4月上旬から石巻市の石巻専修大敷地内を拠点に、けがをしたボランティアたちの手当てなどをしていた。
米田容疑者はボランティア団体の代表を名乗り、日本財団から助成金として100万円を受け取っており、同署は詐欺容疑でも捜査を進める方針。
(2011年8月19日14時11分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110819-OYT1T00581.htm
事の詳細は皆さんご存知と思いますので割愛しますが、一部情報によると
「結婚詐欺」の前科もあるらしいですね。
しかし、「福島に行く」と言い残して、方角が真反対の我が札幌に潜伏していたとは…。
それはともかくとして、何らかの「資格」をお持ちだと思います。
さしあたって、このみんカラで言えば「自動車運転免許」を取得されている方が大半だと思います。
先だってのブログで書いた友人T氏も、車の免許(累積で免停喰らいましたけど)の他に、業務上必要な
「2級ガソリン自動車整備士」と
「自動車検査員」、そしてなぜか
建設・機械関係の作業免許を多数持っていたりします。
実は、彼のクレスタの画像撮ったのもその教習所の駐車場でのことで、この時は
「職長」(要するに、作業現場におけるリーダーですな)資格の取得講習受けに行っておりました。
彼曰く、本業とまるっきり違う方面の免許取ることは「気分転換だ」だそうで…。
かく言う私も、趣味・実用含めてあれこれ取得してまして、履歴書に書いてるのが車の免許の他に、
・全国商業高等学校協会主催 英語検定3級
・2級ガソリン自動車整備士
・第4級アマチュア無線技士
をもってます。
ただ、
履歴書に書けるのは「国家資格とそれに準ずるもの」でして、
・トヨタ自動車サービスマン技術検定2級・3級
・タイヤ空気充てん作業者講習修了
なんてのもあります。後者は修了証が行方不明なんですけど(^^ゞ
ですが、今、就職活動をしていて
「こんな資格、いつ出来たんよ…?」と愕然とするものもありますね。
例えば
「自転車整備士」や
「建設機械整備士」、コンピュータ関連でも
MOSを筆頭にウェブデザイン検定やら色々…。
一見、
「この仕事に資格はいらないでしょ(笑)」って思えるものでも、意外な資格があり、しかも要経験○年以上って条件まで付いて
「応募できないぞヽ(`Д´)ノウワァァァン!!」ってなことがよく起こるようになりました。
自動車整備士の中にも、1~3級といった総合的なものの他にも、
「車体整備士」とか
「タイヤ整備士」なんていうカテゴリーもありますし、
2級・3級でも、私の持つガソリン自動車とジーゼル自動車の二種類あります。
尤も、1級整備士といっても、
2級持ってればだいたいのこと出来るし検査員も取りにいけるんで、私しゃあまり魅力に感じませんが…。
そういや、前職の次に行った市内の某中古車屋の面接の席でのこと。
そこの社長、ディーラーで営業やってから独立したらしいんですが、私の履歴書見て、
「この2級ガソリン自動車整備士って、整備士の資格なの?」
などとのたまいやがりました。
まぁ、
労働基準監督署の職員が聞いて呆れるほど、パワハラ・コンプライアンス上等なところでしたんで、ミラバン買って5ヶ月でとっとと辞めましたし職歴にもカウントしてませんが、私もこの質問飛んできたときには、
流石に失笑どころか呆れ返りましたよ(´Д`)ハァ…
ディーラーレベルなら、少なく見積もっても全社員の1割は整備士資格を持ってるはずなんですがね…。
なんだか嘘っぽく思えるかもしれませんが、
本当に実話です!
でもね、ペーパードライバーとはよく言ったもので、いくら資格とったところで、
経験がなきゃただの紙。
昨今の就職難にあって、「資格をとろう!」と必死こいて宣伝活動やハロワ入口でビラ配ったりしてますけど、
本当に資格だけ持ってりゃOK、講習受けてりゃOKなら、今頃失業率なんて劇的な改善を見せているはずです。
とりわけ、整備士を含めた「技術・技能系」の場合その傾向が非常に強く、
取ったにしても予選第1組のスタートラインに立てたにすぎないのです。
これを読んでいる中にも、整備士目指してる方がいると思いますが、
現実なんてそんなもんですよ、はっきり言って。
資格って
「その仕事は誰でも出来ることではない」っていうのを、
国なり主催者が証明しているってことではないか、と思うんです。
中には、過去の問題を集めた問題集やっておけば黙っていても取れるものもありますが、それにしたってある程度専門的な勉強を重ねた結果であり、
国や主催者から「許可をもらうに値するレベル」に達していることを証明しているってことなんですよね。
だからこそ、資格がないとできない仕事に就けるわけで…。
車に話を絞りますが、
素人がブレーキやエンジンを弄ってしまうのは厳密に言えば法律違反ですし、やるならやるで「自己責任の下で」ってことになります。
これは、
所謂「プライベーター」と呼ばれる方も同じ事です。
そんで、
他人の車の分解整備しそれを生業とするには「分解整備事業者」(所謂
「認証工場」「指定工場(民間車検場)」)でなければならず、そこには
法律で定められた設備と人員が必要となります。
つまり、ここでいう人員とは、
専門の教育を受けた上で国から認められた「整備士」ということになります。
ちなみに、
道路運送車両法っていう法律がその根拠となるんですが、ブログに全文書いちゃうと、間違いなくcarviewに怒られるぐらいの分量になります(^^ゞ
勿論、
無許可無認可でその行為に及ぶのは、様々な面で許されることではありません。
そうしないと、わざわざ資格制度を設けた意味がありませんし、資格制度の根幹から揺らぐことになってしまいます。
だって、資格取らんでも出来るんですから、取る必要もないじゃない(^^ゞ
今回の「ニセ医師」の件にしても、当人は、
「俺は外国の医師免許を持っているから、医者で間違いない!(キリッ」
みたいな
戯言言ってるようですが、これが今後
すべての資格保有者に悪い影響が出るんじゃないかと危惧すら抱きかねないのです。
車の免許のように、資格を証明する物の中には確かに携帯できるものもあります。
私の保有資格で言えば、アマチュア無線技士の免許証もそうです。
ですが、得てして
資格の証明書(特に国家資格はその傾向が強いですが)って、賞状とかの大きなサイズの紙で交付されることが多く、安易に持ち出せないようになっていることが多いですよね?
私の場合だと、英検3級の認定証とか整備士の合格証書、アマチュア無線の無線局免許状がこれに当たります。
それに、
所謂「先生」と呼ばれてしまう職業の資格って、これに該当することが殆どではないでしょうか。
だから、今回のように「なんだか随分詳しいし、手際もよければ手馴れている」なんてことになると、
「別に照会掛けなくても、大丈夫なんじゃね?」
ってなことになって、
挙句マスコミに「救世主呼ばわり」されることになるのです。
まして、事件の現場が緊急、かつ、超繁忙な場であればなおさらでしょうし、
本来大きな顔で仕事が出来る資格保有者が、こんなチンケな奴のおかげで肩身の狭い思いをする可能性があるということは、一応「資格保有者」の端くれたる私から見れば、
強い憤りを覚えると共に断じて許せないのです。
まぁ、詐欺って再犯性あるようですから、娑婆出てからまたやらかすんだろうけど。
これをお読みの資格保有者の皆さん。
「たかが詐欺師」だとおちょくって見てると、
他山の石では済まない事になるかもしれませんよ(^^;