今月に入ってから、徐々に仕事量とレベルが上がってきているのを実感している今日この頃…。
今月5日付の、
この記事でも軽く触れましたが、現在インターネット関連や社内でのPC周りの仕事も担当させてもらえるようになりまして、ついに会社所有のアカウントからYouTubeデビューまで果たしました(^^ゞ
そのネット関連の業務の中に、
「中古車情報サイトへの出品」があります。
こちらも今月に入ってから4台担当し、そのうち1台見事成約となりました!
これをお読みにくださっている皆様の中にも、中古車情報サイトをよく見るという方もいらっしゃると思いますし、実は私も、その内の一人です。
ですが、いざ、
見る側から出品する側に回ってみると、その準備から実際の投稿までって、結構大変だったりするんですよ(^^;
今回はその辺りの話を、今、会社で利用してる
某国内大手中古車情報会社(P社)が開設するウェブサイトでの場合を例にご紹介します。
通常、中古車情報というと、こういった情報サイトの他に、月1~2回発行の雑誌があるわけですが、
「ネット版しか出稿していない業者」と「両方出稿している会社」の2パターンがあることをご存知でしょうか?
不特定多数に手っ取り早く物件情報を知らせるには、
両方のメディアに出稿することが望ましいのはもちろんですが、何分お金が絡んできますし、雑誌の場合、1社あたりのスペースが決まっているんで、それに満たない台数の場合、かなりかっこ悪い見栄えになってしまいます。
それに、雑誌ですと、
最新号の発売までのインターバルが長いことから、結果、日が経つに連れ情報の鮮度が落ちてしまいますが、
ネット版ではある程度リアルタイムで対応できるため、情報の新鮮さという面で見ると圧倒的に有利になります。
まぁ、実際のところは業者側の考え方によるんですが、ウチの会社の場合、出品数が基本的に少ないため、
ネット版のみに出稿しています。
尤も、雑誌版に掲載することになったとしても、ネット上から簡単にページ作成ができるようですが…。
これが例えば大手の中古車業者、所謂「大型店」やディーラーの中古車部門ということになると、ネットと雑誌両方に出稿するのが当たり前になっています。
つまり、
ネット版と雑誌版とでは、掲載台数に差が生じているということなんですね。
それでは、掲載用の画像撮影に移りましょう。
掲載用の画像をおおまかに分けると、
ネット版の検索結果一覧や、物件の詳細情報画面の一番最初に登場し、雑誌版の会社毎の出稿ページに掲載される「メイン画像」と、
ネット版のみで見られる内・外装や装備などの「詳細画像」の二種類になります。
メイン画像を撮影する時、大概の場合は自社の看板やロゴをどこかに入れる場合が多いのですが、
大型店や一部ディーラーでは専用の「撮影スペース」を設けたりして、各社で画像イメージの統一を図っています。
つまり、撮影場所ってのを決めている所が多いってことですね。
まぁ、規模の小さいところや、しょぼい販売店となると、適当に店舗の前とか展示スペースで直接なんてのもあります…。
メイン画像の他に、車両の詳細として内外装の画像を撮影しておきます。
基本的には、
外装が前後左右の4方向になるんですが、会社によってはこの他にも
右前や左後と言った「8方向」で撮影する場合もありますね。
また、
外装の画像を4方向だけに止め、その代わりに外装面でのセールスポイントをピンポイントで撮影する場合もあります。私の場合はこの方法をとってます。
内装の画像は、
基本としてはフロント及びリアシートとなりますが、3列シート車の場合は後ろ2列が全て収まるように撮影します。
加えて、ミニバンの場合はシートバリエーションが豊富なため、出来る限り多くのパターンを撮影しなければならないため、すごく面倒だったりしますね(^^ゞ
ポイントとしては、
オーディオやナビの画像を撮る時は、実際に作動させた状態でリアシート側から撮影しています。
こうすることで、見ている方にどういったものがついてるかがわかると共に、
「しっかり動作する」ことをアピールできるわけです。
この他にも、例えば
サンルーフやムーンルーフがついてる車の場合は全開と全閉状態、更に、サンシェードを閉めきった状態も撮影しておきます。
ちなみに、P社の場合1ページ当たりメイン画像を除き「最大20枚」の画像を掲載可能なんですが、同じように中古車情報サイトを開設しているR社には制限がないみたいですね…。
尤も、R社のサイトや雑誌に掲載する画像は、P社に掲載するものと共用できるらしいのですが(^^ゞ
画像撮影を終わらせたら、いよいよ出稿準備です。
まず、参加店舗だけに教えられている専用サイトにログインして、専用ページを呼び出します。
このページって、新規出稿はもちろんですが、
掲載中の在庫情報の更新といった管理面や、お客様からの問い合わせに対する回答を行ったり、車両ごとのアクセス解析も行えるようになっているんです。
これで、反応を見ながら価格変更を行ったり、売約済みになった場合はそれの表示をしたり取り下げたりといった作業をリアルタイムで行なっているのです。
ここで、物件情報はもとより、価格も入力してページを作り上げていきます。
ところで、最近では車両本体価格と共に「総額表示」、即ち、
「ポッキリ価格」を表示することがスタンダードとなりつつありますが、あれってこの専用ページでシミュレートできるわけではなくて、
事前に計算しておかなければならないんですよ…。
つまり、
「この車を総額40万で売ろう!」となった場合は、予め諸費用や、仮に車検切れの場合はその費用も含めた上で
総額40万円になるように車両本体価格を逆算しておく必要がありますし、その逆の場合もあるのです。
思うんですが、この辺を専用ページでできるようにしておけば、お客様から見積依頼のメールが来たときに即座に反映させられるんで、かなり楽になるんですけどね…。
どうせ問い合わせ対応も専用ページ入らないとできないんだし、いちいち「商談メモ」引っ張り出すの大変でして(´Д`)
それと、掲載する詳細画像には、出来る限りコメントを入れるようにしているんですが、これが
1枚あたり全角100文字までという制限がある上、
出来る限り興味を持ってもらえるような内容にしなきゃなんないんで、毎回苦労してます…。
店長から
「別に深刻に考えんでも…」と言われるんですが、会社の収益に関わることですから、ネットオークションの出品ページ作るノリというわけにはいきませんからね(^^ゞ
こうして出品という運びになるんですが、物件情報がすぐにアップされるわけではないのです。
実は、出品操作をした後、
サイト側での審査を受けます。
その内容としては、文面に商品説明として相応しくない表現がされていないかというのがメインになるようです。
実際、一度指摘されたことがあるんですが(笑)、
指摘部分を修正し、再度審査を受け、許可が下りないとアップされないような仕組みになってるのですよ。
大概は複数台数を一度に出稿しますが、こういう作業をほぼ一人でやることになるんで、一連の準備も含め、
ここまでで1回あたり2~3時間ぐらいはかかりますかね(^^;
さて、表題の
「裏側」っぽいお話をご披露しましょうか。
一時期、
業界内部で問題になった「サクラ」ですが、
今でもやってる業者がいるんですよ…。
私も1社心当たりがあるんですがね。
ボケーッとその会社の在庫情報見てると、
「あれ?この車〇〇さんの自家用車じゃね?」とか、
「あの車、間違いなく常連の〇〇さんの車だけど?」とか、
「この車、オークション出ししたはずなのに!」なんてのが数台紛れています。
つまり、
既に販売済みの車や従業員の車を在庫車両に仕立てあげたり、長期在庫になってオークションに出品したはずの車が売約済みにならずに、何故か「店舗在庫」として掲載されているということ。
情報誌側も、フレームナンバーの下3桁を表示することで「サクラ防止対策」としてはいますが…。
また、車両本体だけにとどまらず装備面でもありまして、
ナビどころかオーディオすらも欠品で入庫してるのに、何故か物件情報では「ナビ付き」になってたり、
「AT車」で検索して、商品説明でもAT車になっているのに、画像はどう見てもMT車だったり、
車両型式が2WD車なのに、何故か4WDで登録されてたり、
ABS付きになってる割には、エンジンルーム内の配管が少なく見えたりなんてのも、この会社だけにとどまらず、
かなりの量散見されます。
全部が全部「ウソ」というわけではないでしょうが、何故、こんなセコイ手を使う輩がいるのか?
その心当たりのある会社の社長に数回指摘したら、なんて言ったと思います?
「あ?こうしておけば、黙っていても検索で引っかかるべや!いざ指摘されりゃ、『間違ってた』でツラこいときゃわかりゃしねぇんだよ。これも販売テクニックだ!ガハハハ!」
ですって…。
しかも「ドヤ顔」で。
自分より年上でしたが、「こいつ大丈夫か?」と
本気で思いましたね( ´ー`)フゥー...
もしこれが販売テクニックとして許されるのなら、「Technique」という単語の意訳に「詐欺」という文言を付け加える必要がありますな。
そりゃ人間ですもの。内容に間違いは絶対出てきます。
実際、自分の作成した物件情報で「年式間違い」やりましたし、正直、指摘されるまで気付かなかったのですが、それにしたって故意にやったわけではなく、
完全に自分の確認ミスです。 そいつは無条件で認めますよ。
ですが、その間違いが故意なのか否かなんて、
物件情報からは表面上わからないですし、まして、
詳細な検索条件を設定すれば、そのサクラ物件も引っかかって来るわけですよ…。
こんな事だから、いつまで経っても「中古車業界=胡散臭い」っていう図式が消えないんですよね…。
尤も、前出の社長のところは、
同業者からも後ろ指を指されてるようですけど( ´,_ゝ`)プッ
ハッキリ言って、
中古車情報を見るのは紛れも無く「車に関しては素人」のほうが多いのです!
だからこそ、出品ページ作成の時点から
正確でわかりやすく、真摯に取り組まにゃならないのに、
売る側が「引っ掛けてやろう!」と思ってる時点で、超極低レベルと言わざるを得ません。
あと、最近では「店舗レビュー」なんても公開されてますが、
あれもサクラが非常に多いです…。
あまりにも「いいことばっかり」書かれていて、評価点が最高点しか無いレビューには要注意ですよ。
これも、胡散臭いかどうかは読めばすぐ判断付くと思いますが…。
ホント、こういう業者には即刻滅亡して欲しいですな。
…尤も、放っときゃ自滅しますが。
私も同類に見られないように気をつけて作成に勤しむつもりですが、こういった側面があるということも頭に入れて、中古車情報サイトを楽しんでみては如何でしょうか。