皆様こんばんは。
「
田中陽子より
日笠陽子が好き。」ひろくん@北海道です(^^ゞ
…今回笑いをとるのはここまでです。ここから先は(従来比)
少々辛口で行かせていただきます。
昨晩(25日)になりますが、帰宅の車中で聞いていたNHK第一のニュースで、こんな報道がなされました。
それは、
「福岡海の中道大橋飲酒運転事故から6年が経過し、福岡県で追悼の催しが開かれた」という内容。
憶えている方も多いと思います。
2006年8月25日の深夜、
RV車が飲酒運転の車に追突され海に転落、幼い兄弟が犠牲になり、その後飲酒運転厳罰化の発端となった事故、いや
「事件」です。
この記事を作るに当たって、改めてネットで調べてみましたが、被害者の車は
70系ランクルプラド・ロング(なぜか
wikiの記事だと三菱RVRになってる…)で、容疑者が乗っていたのが
黒ツートンの170系マジェスタ。
追突の弾みで、
ランクルの車体が橋の欄干を突き破って転落したということを考えると、事故時のマジェスタは、おそらく相当な車速だったであろうことは想像に難くありません。
ただ、このニュースを振り返ってみて思ったのです。
確かに、飲酒運転に関しては厳罰化され、検挙者数も一時期減少こそしましたが、
「果たして、この事件が抑止力の一助となっているのか?」、と。
昨今、よく見聞きするようになった
「危険運転致死傷罪」成立のきっかけとなった
「東名高速飲酒運転事故」にしても、事故を起こしたトラックドライバーの飲酒運転が原因という
プロとしてあるまじき行為が引き起こした事件であり、ここ北海道でも、今年6月に江別と札幌でやはり飲酒による重大事故が起こったところです。
特に後者は、
夫が完全に泥酔状態であるにもかかわらず、立ち寄ったコンビニで口論となり、妻を置き去りにして車を走らせた結果、これまた幼い子供が犠牲となってしまったという案件です。
口論の内容も
「あんた酔っ払ってるんだから、運転できるわけないしょ!」というものだったであろうことは、これまた容易に想像できます。
「後悔」って言う熟語は良く出来た物で、あのとき夫が引き下がっていれば、こういう事故は起こらなかったでしょう。
「車屋」という業態に勤務している私も、商売柄、これまで、大小はともかくとしていろいろな事故に遭遇したり、時には事故車の受け入れに立ち会ったり、引揚げに行ったこともあります。
…その中には、
飲酒運転が元になった物もあります。
前職の頃、担当のセールスと真冬に搬送車に乗って引揚げに向かった先にいたのは、
前部が大破して全長が約半分ぐらいになったコペンでした。しかも、我が家からほど近いところで…。
聞いた話だと、ドライバーは
飲酒運転の常習らしく、ショールームに来るときはいつも「酒臭かった」とのこと。
事故を起こしたときも、真冬日の中、
頭から血を流しながら、数Km離れたコンビニまで電話をかけに歩いて行ったそうな。
ちなみに、スジモノだったらしく、速攻で若い衆が迎えに来たそうで、
車は勿論廃車です。
そういえばつい最近も…。
今の会社で販売した車の契約関係の書類を持ってきたお客様の対応をしたんですが、
どうにも焼酎くさいアルコールの匂いをプンプンさせていましたっけ。
…ホントのところは不明ですが、お一人で車で来て、気がついたらお帰りになってましたが。
極めつけは、先週、
時々会社に来る180SX乗りの某M工大生から聞いた話。
学業とドリフトに勤しむ彼は、普段大手ファストフード店でバイトをしているそうで、ドライブスルーの対応をしていると、時々見るそうです。
…ドリンクホルダーにそそり立つ缶ビールを。
私ですら、最近よくコンビニでも売られている
「ノンアルコール飲料」でも躊躇しているのに。
以上の話は実際に私が体験したり、聞いた話ではあるんですが、ちょくちょく飲酒運転による重大事故のニュースが流れているにも関わらず、結局は
「他山の石、対岸の火事」なんだろうな、と。
そうでなければ、先の福岡での一件を例に挙げるまでもなく、ああいうセンセーショナル、かつ、ショッキングな事件が起こり、それを教訓としてりゃ、飲酒運転なんてのは撲滅しているはず。
にもかかわらず、未だにあとを絶たないということは、
「自分は大丈夫」という慢心というかおごりが引き起こしているんじゃないかと考える次第。
そもそも、車を運転するってことは、ただアクセルやブレーキ、ステアリングを動かせば済む話ではなく、
周囲の状況や車の挙動などを感じ、それらを判断することも重要であることは言うまでもない話。
…まぁ、私もよく社長から言われてるところですが。
でも、酔っ払うとそういった
判断とか操作とかが「ど~でもいい~」状態になってしまうわけで、加えて
飲酒によって引き起こされる眠気が加われば、適切な判断やら操作なんて無理。
だから
「飲んだら乗るな!」という訳なんですよ。
それに、私個人としては、
アルコール類を提供する店に駐車場があったり、その仕事に就いている方には申し訳ないのですが、
「運転代行業」なんてのが商売として成り立っていることに
違和感を憶えます。
「飲酒運転の厳罰化」以降、居酒屋チェーンでは送迎用のマイクロバスを用意してたり、代行業にしてもこの厳罰が無ければ成立しないであろう商売であることは理解はできます。
しかしながら、
飲酒をする可能性が少しでもあるのなら、最初から車に乗ってくるのはおかしくはないのか?
いくら「ハンドルキーパー」を決めたところで、飲み会の席上でその役の人間が「絶対に飲まされない!」と確約できるんだろうか?
結局は、つきあいで「まぁ、一杯ぐらいなら…」となるのがオチなんじゃない?
と思うんです。
宿泊を伴うのならともかくとして、
飲み会があるときは最初っから車を家において、
帰りは公共交通機関で帰った方が得策なんじゃないかと思うし、実際私もそうしてます。
さらに極論を言えば、いわゆる
繁華街一帯や郊外の飲み屋周辺を17時頃から翌朝7時ぐらいまで、公共交通機関(バス・タクシー)と許可を申請した車両以外は駐停車を含め通行止めにするぐらいのことまでやらないと不味いんじゃないかという気すらしています。
もし仮にそうなったとしたら、黙っていても
バスやタクシーなどへ運賃収入が入るわけですし、
周辺の道路も混雑が少なくなり、
ビジネスホテルがあれば宿泊代という収益も望めます。
となれば、
飲酒運転も少なくなり、
周辺の商業施設が潤い、
昨今運賃収入が減少の一途をたどっていると言われるタクシーの稼働率も、運転手の収入も向上するという、一石二鳥以上の効果があるように思いますね。
…夕方頃に社長をすすきの辺りまで送った帰り道で、最近そんなことを考えてますよ。
あそこもピーク時は、
身動きが取りにくいほどの混雑になりますので…。
まぁ、一番なのは、確か日産辺りが研究をやっていて、最近とんと話を聞かなくなってしまった
「アルコールを検知すると、エンジンがかからないシステム」が実用化されることなんでしょうかね。究極は。
いずれにしても、「飲んだら乗るな」だと思いますよ。最終的には。
たった一杯が生んだ気の緩みが、一生かけても償いきれない罪を背負うかもしれないってことを思えば、これほど確実な方法も無いと思いますしね。
Posted at 2012/08/27 00:41:31 | |
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