
先日このブログでも書いたのですが、我が家のわんこであるひじきさん。
先月27日に急に体調を崩して以降、毎日獣医に通って治療を続けてきたのですが、今日のAM1時過ぎ、その甲斐も無く
亡くなってしまいました。
間もなく24時間が経過しようとしてる今ですが、未だ落ち着いてその現実が受け入れられていない状態ですし、今にもムクッと起き上がってきそうな気がしてなりません。
今は、急ごしらえですが棺代わりの段ボール箱の中に、まるでぐっすり眠っているかのように納まっています。
2003年生まれで今年10歳。
人間で言えば60歳ぐらいですから、昨今の高齢化社会から見ると「まだ若い」といえる年齢ですが、犬の10歳ともなると結構長生きした方なのではと思います。
以前のブログでは、「散歩が出来るぐらいにまで回復しつつある」と書いたところですが、あれから日を追うごとに状況が悪くなる一方でした。
血糖値も午前中でかなり高い値が出たかと思えば、夕方にはほぼ正常値に戻るという乱高下が続き、そのたびインスリンを接種するという状況でした。
しかし、ついに一昨日、立っていることもままならず、すぐに床にへたり込んでしまう状態となり、息も苦しそうになっていたため、慌てて獣医さんに連れて行き検査と診察をしてもらうと、それまでの腹膜炎はともかくとして、肺のレントゲンにそれまで見えることが無かった
白い影と、エコー検査で
肝臓と胃の肥大と、
腎不全が見つかってしまいました。
そして昨日も状況は変わらず、立ち上がって水を飲むことすら出来なくなってしまい、再び診察を受けると腎不全が
手の施しようが無い程に悪化しており、ペットクリニックの院長さん曰く、
もしかしたら、今月は厳しいかもしれない…
との診断を受けました。
でも、
まさかその日の夜に死んでしまうとは…。
流石に心配になったので、昨夜わんこ達のケージの前に布団を敷いて一緒にいてやることにしたのですが、いつも服用してる入眠剤を服用し寝付こうとしたとき、一度呼吸の状態が普通に戻ったかと思った瞬間、
ブフォッ!グチャッ!
という音で目が覚め、ひじきさんのいるケージを見ると様子がおかしいので、よく目をこらすと、全く呼吸をしてない様子。
すぐ室内の蛍光灯を点灯すると、そこには目を見開いたまま微動だにせず、口か鼻の辺りから血のようなものを吹き出してぐったりしてる姿が…。
ケージから抱きかかえて揺さぶったり名前を呼んでも、その時点で瞳孔が完全に開いていて、意識が戻ることは全くありませんでした。
その後、汚れたケージの中をひとまずきれいにしてから自室に戻って床についたのですが、流石にぐっすりと眠れたとはいえない状態で、ただ呆然とするだけでした。
でも、不思議なもので、すぐに
死後硬直や体が冷たくなり始めるものだと思っていたのですが、死んだ直後って、
まだ生きてるかのように暖かいんですね。
ただ、抱き上げてもぬいぐるみのように頭も手足もブラーンとするだけ。
かのあだち充の代表作
「タッチ」の名台詞として知られる、
「きれいな顔してるだろ、死んでるんだぜ…それで…」
っていう言葉そのままで、今にも
「あんちゃん、あたしねむたいの…」と言いたげな表情でした。
ちゃんとした設備や医師がいるようなところだと、もしかするとこの時点でも蘇生が出来るのかもしれませんが、何分
「車のお医者さん」であっても「動物のお医者さん」では無いわけで、正直私には「なす術」が何もありませんでした。
目が覚めてから改めて見たときには、すっかり硬直してしまい、体もすっかり冷たくなっていました。
「たかが犬で…」と思う人もいるでしょうけど、
10年も連れ添った家族の一員ですし、何より、気がつけば、我が家に来てから10年も経っていた事に改めて気づかされます。
弟が今の嫁さんと結婚する前にペットショップで購入したものの、事情があって嫁さんの実家では飼えないとのことで、ひとまず弟の元で預かることになったのですが、その当時弟が住んでいたアパートがペット飼育厳禁で、「引っ越すまでの間だけ」ということで我が家で預かることになったのが最初でした。
しばらくして、弟の新しい部屋が見つかったため、弟との生活が始まったわけですが、当時の弟は学生とバイトの掛け持ちだったことも有り、殆ど家を空けることが多く、その間、ひじきさんは部屋のケージの中ででひとりぼっち。
時々我が家で預かることはありましたが、気がつくと
少々ヤキモチ焼きの癖に極度の寂しがり屋で、物怖じせず人なつっこくて、なにより散歩用のリードを見せると大喜びする程散歩好きのわんこに成長しました。
ちなみに、その年の暮れに私も仕事が見つかり、そこの職場で足代わりとに買ったのがAT170カリーナ。
弟がひじきさんを買ったときの値段とほぼ同じぐらいの車体価格(約20万)でした(^^;
その後、弟夫婦が同棲することになり、ひじきさんだけでは可愛そうと言うことで、2006年に新たに買ったのが、同じミニチュアシュナウザーの
この
「ぱんこ」さん。
ぱんこさんの場合、ひじきさんよりはマシな方でしたが、弟のところにいるときはケージ内での留守番が多かったこともあって、活発なひじきさんとと比べ、
今度は極度な「内弁慶」で臆病な子に育ちました。
とはいえ、我が家に来ると、
2匹で家中を走り回ったり、
居心地のいいところを見つけては、そこがどういう場所かも関係なく寝っ転がり、
時々おもちゃの取り合いなどで喧嘩したり、
ドアチャイムが鳴ったり、窓の外で何か見つける度にワンワン吠えて親父殿にガッツリ怒鳴られたりしながら、気ままにのびのび暮らしていました。
やがて弟夫婦が結婚し、甥っ子が生まれましたが、アレルギー体質を持っていることが発覚し、結局我が家のわんことなったのがこれまでの流れになります。
それでも、ホントに時々しか来ない弟を見ては、家中を飛んで走り回るぐらいに喜んでいたことを振り返ると、やはり飼い主には勝てないんだなとも思いましたっけ。
そんなぱんこさんも、
今年で7歳。
今のところ大きな病気も無く元気に暮らしてますが、ひじきさんが亡くなったことを考えると、
あと数年で今回と同じような思いをすることになるかもしれませんが、当のぱんこさんも、
未だにひじきさんが死んだことを理解できていない様子です。
ペットの場合、人間より早く逝ってしまうのはある面では仕方が無いのかもしれませんし、いつも何かに付けひじきさんと一緒だっただけに、ぱんこさんなりに気が動転しているだけかもしれませんな。
尤も、両親を含めた私たち人間の側も、
ぱんこさん以上にひじきさんの死を受け入れきれないでいるわけですが…。
ひじきさんが亡くなって間もなくメールで知らせておいたこともあって、午前中弟がやってきて段取りを組み、明日、
近所のペット霊園で荼毘に付すことになりました。
身近な人が亡くなると虚無感に襲われるのと同じで、たぶん、ひじきさんがお骨になって家に帰ってきてから、所謂「ペットロス」が、
突然重い荷物を背負わされるように、我々に襲いかかってくるんでしょうなぁ。
何でも、この
虚無感からメンタル系の疾患を患うことがあると何かで読んだ記憶があって、それは
人も動物も関係ないそうで。
夜、ペットクリニックの院長さんから電話があって、
「(みんなで)やれることはやったんだし、大好きな身近な人に見送られたんだから…」と慰められたりもしたんですけど、果たして、我々はひじきにとっていい家族だったのかどうかと聞かれれば、それは何とも言えないですね。
Posted at 2013/06/17 23:10:05 | |
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