• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ひろくん@北海道のブログ一覧

2013年06月30日 イイね!

何故このタイミングで?

何故このタイミングで?今日は年に一度の「ロ(6)澪(30)の日」ですゼ!

…という事で(^^;

早いもんで、あと数時間で2013年の半分が過ぎ去ろうとしています。
つい先日まで、雪かきの日々だったような気が未だにしております(笑)
会計年度で考えてみても、第一四半期が終わる日でもありまして、何かと「節目の日」でもありますな。
節目と言えば、来月早々に迎える誕生日でついに40の大台を突破することになり、嬉しいと言うよりは余り笑えない状況でもありまして(^^ゞ

さて、なんだか物騒な事件が連鎖するように続いた先週でしたが、その影に隠れるように、車好きのみならず、国内すべての自動車ユーザーにとって由々しき事態の割には、余り目が向けてられないニュースがありました。

政府が、自動車取得税廃止の代わりに自動車税と軽自動車税の値上げを検討するって話ですよ。

私がみんカラにやってきて間もなくだったと思うのですが、時の民主党政権下でも同じような話が出てきて、「もしかすると、軽自動車税は今の4倍になるかも…」なんて話もささやかれていたのですが、その最中に東日本大震災が発生し、この話も立ち消えになったと記憶しています。

それが、ここに来てゾンビのごとく墓から蘇ってくるってのも、また妙な話です。
しかも、国会が終わり、永田町界隈は間もなく公示される参院選モードへすでに突入済み。
周りを見渡せば、候補者ポスターの掲示板がしっかり用意されているという中で、まるで降って湧いたように飛び出してきた事に、怒りと言うより不気味さを感じますな。
だって、増税って話になれば素人目に見ても選挙にゃ不利な話ですし、ただでさえ車の保有台数が多く、増税の影響をもろに受けてしまう物流や交通業界とか、それこそ自動車業界には与野党含めて支持団体ってのは必ずあるはずなんだけど…。

関連する話をざっくりと読んでみた感じ、争点は「軽自動車税」の模様ですな。

一時とはいえ軽自動車を所有し、かつ、その恩恵にあずかったこともある私が言うのもなんですが、やはり軽自動車って、何かと優遇されすぎだと思うんです。
特に、安全面の関係でサイズアップした事もあって、一応「軽の一分」はとりとめているものの、見た目と車重がコンパクトクラスと遜色ない程度までになってるのに、ナンバープレートの色が違うだけで税金から自賠責の料金から天と地程の差があるってのもおかしな話なんですよね。

車税なんて、軽貨物車なら1.0L~2.0Lクラスの乗用車で支払う税額の1/10でOKだし、軽乗用にしても1万円を切る
それに、白・緑ナンバーであれば一定期間を過ぎれば10%上乗せされるのに、軽自動車はその規定が無いってのも、不公平感を煽ってる要因の一つだと思います。

かといって、じゃあ諸手を挙げて増税に賛成できるかと言えば、それも違う
先述のように、保有台数が多い物流やバス・タクシー業界からは間違いなく突き上げがあるでしょう。
それに、自動車業界から早くも反論が出ているようです。
増税されるのがわかってて車買う人間って、よっぽど必要じゃ無い限りいないわけですし、そうなればメーカーや販社の売り上げがガタ落ちになって共倒れしかねないわけですから

それよりも、一番影響が出るのは地方在住者でしょう。
私が住む札幌といえど例外じゃ無く、地方都市の場合、移動手段の主役はやっぱり自家用車であり、生活必需品でも有ります。
最近じゃ、「クルマ持ってない」というと露骨に嫌な顔されたりとか、「自己所有車持ち込み大歓迎」って言う求人も珍しく無いですし…。

そして、地方自治体の多くは、慢性的な財政難に苦しんでいます。
そんな中、地方税として自治体の懐に入る自動車税や軽自動車税が増税されるということになれば、車の買い控えが始まるのは当然として、その結果税収入が減り、ますます台所事情が厳しくなるって事は目に見えてあきらか、なはず。
この国の「基幹産業の根底」だけじゃ無く、ひいては国全体をも巻き込んでとんでもない事になるのは言うまでも無いでしょう。

何というか、藪を突っついたらアナコンダが鎌首上げて20匹ぐらいゾロゾロ出てきそうなぐらい不利な状況に陥るのがわかってそうな気もするんですが、それでもあえて自民党がこの話を持ち出すと言うことは、カウントダウンが始まった「消費税増税」という爆弾を抱えながらも圧勝した東京都議会選挙の結果以外に、不利な状況を大逆転できる程の何かしらの「裏打ち」があるんでしょうけどね…。
2013年06月27日 イイね!

他人のそら似、瓢箪から駒

昨晩、ブログ用にと考えていたネタの下調べのためネットを徘徊していたときのこと。

茨城にある競輪の場外発売所「サテライト水戸」公式ブログの、この記事に掲載されていた画像を見つけた事が、今回の記事を書くきっかけになりました。



なんてこと無いバスの画像なんですけど、なんだか拭えない既視感
特に右の画像に注目すると、つい最近というか、いつも身近で見ているような気がしてならないカラーリングっぽいような…。
それは、札幌市南区民の足として活躍する「じょうてつバス」のカラーリング随分とそっくりだったのです。



今をさかのぼること20年程前に登場したこのカラーリングは、じょうてつの路線バス専用のもので、東急グループのバス事業者所有の、所謂「マーキュリーカラー」と呼ばれる観光バス専用のカラーリングをアレンジしたもの。
これの前は、道内でよく見られた「赤白塗装」だっただけに随分簡素な印象を憶えましたが、今ではすっかり見慣れたカラーリングになりました。



以前、道内にはじょうてつを含め「東急グループ」加盟のバス事業者が数社あったのですが、ここ数年でグループからの脱退が相次ぎ、今ではじょうてつが道内における東急系企業の中核として残っているだけになったのですが、「旧東急グループ」のバス事業者の中には、脱退後もこのカラーリングのまま走っている現役車両も結構見かけます。

それにしても、じょうてつのお膝元に住み、常日頃から利用してる私が見てもびっくりするぐらいの類似度だっただけに、一体何処のバス事業者なのかとても気になり、先述のサテライト水戸の記事を頼りにさらに調べると、ようやく見つけることが出来ました(^^ゞ



それが、茨城県内で路線を展開する「茨城交通」の車輌でした。
「世の中には、容姿や性格が自分と似ている人間が7人いるといわれている」と、何かで聞いたような気がしますが、少々パターンが異なる部分があるとはいえ、この2社のカラーリング、実によく似ています
冒頭で載せた画像の右側だけ見せられたら、どちらの事業者かを見分けられる人間は、バスヲタ以外はまずいないでしょうね(笑)
尤も、茨城交通は下地がアイボリーホワイトなのに対して、じょうてつの下地は純白色ですから、その辺で判別可能なのかもしれないですけど(^^ゞ
ちなみに、茨城交通は東急との関係が無いらしく全くの偶然でこの似たようなカラーリングになった模様。
さらにネットで検索してみた限りだと、どうやら昭和50年代中盤辺りから使われ始めたようですね。

じょうてつにも上の画像と同じ車輌(富士重工製車体の日産ディーゼル車)が居ましたが、



ご覧の通りの旧赤白塗装の車輌で、しかも非冷房車orz
いやいや、当時、道内を走る路線バスには冷房が無いのが当たり前だったのですよ(^^;

ところで、茨城と言えば「ガルパン」ことガールズ&パンツァーの聖地である大洗町があり、町を挙げてガルパンを盛り上げている場所としても知られています。
ちょっと前は、苫小牧からのフェリー発着場所ぐらいの認知度しか無かったんですけどね~。
その大洗町にも路線がある茨城交通でも、「ガルパン応援プロジェクト」の一環として



ガルパン仕様の痛バス(!)を走らせているそうな。
冬場の数ヶ月間限定で「雪ミク電車」を走らせる程度の能力しか無い札幌から見れば、実に羨ましい限りですな…。
以前このブログでも書いたんですが、「WORKING!!」第一期でじょうてつがや定山渓温泉街が出てきたときには驚いたもんですが、結局それっきりだったし。

以上、こういう「他人のそら似ってあるんだね!」というお話でした(^^ゞ
Posted at 2013/06/27 23:56:21 | コメント(4) | トラックバック(0) | 戯れ言問わず語り | 日記
2013年06月23日 イイね!

ニュータイプ

すいません…。
ガンダムとかアニメ雑誌の話じゃ無いんですが(^^ゞ

先日の夕飯時のこと。
やけに外が騒がしかったので「何事か?」と窓から覗いてみたら、山吹色で先端が白く、やけに長く太い獣のしっぽのようなものが、我が家の玄関の方へ…。
この時点で何となく察しが付いたのですが、やっぱり此奴でした。



キタキツネです。
最初はつがいで行動してた様ですが、私が自室にデジカメを取りに行ってる間に1匹がどこかに行ってしまいました。
三脚とデジイチでも持ってりゃもう少しマシな画像が撮れたんでしょうけど、何分携帯の「カメラモード」程度での画質で十分満足してたりもするんで、手持ちのデジカメも一応ニコン製とはいえ所謂「安価品」ですし、窓越しに撮ったため、あえてストロボを発光禁止にしてたこともありまして、これで手一杯です(笑)

ところで、キタキツネの鳴き声ってどんなものかと思います?
たぶん、一般的には「コンコン」だと思うんですが、実は「不正解」です(^^;

では、お聞きいただきましょう。これが「キタキツネの声」です!



犬に似てる様な感じも有りますが、この金切り声というか「断末魔の叫び」の様な声が、夜な夜な静まりかえった我が家周辺に響き渡ります
…ようやく馴れましたけど、最初は何の鳴き声なのかさっぱりわからず、少々恐怖を覚えました(^^ゞ

ただ、これが冬場ならまだしも、雪もすっかり溶けた6月にこんな人里まで降りてくるのはかなり珍しい事ですし、どこかに某黒板一家が住んでそうな雰囲気すらある山の中とはいえ、残念ながら撮影地は富良野では無く、れっきとした「札幌市南区」内にある我が家の隣の空き地なのです。

こうした、野生動物が人間を恐れることなく人里に現れるという「動物界のニュータイプ」が、今、ちょっとした問題になっています。
一昨日の夜、北海道ローカルで放送されたある番組で「新世代ヒグマ」の話題を放送してました。
場所は、今月1日に道路がようやく開通した知床半島



所謂「知床連山」を挟んで向かい合う2つの町で、昨年から熊の目撃情報が急増し、今年も昨年を上回るペースなんだとか。
出没する度に、知床半島の自然を管理する「知床財団」の職員さん達が鉄砲で追い払うそうですが、それでもひるむこと無く同じ熊がまた目撃されるという状況で、職員総出で追い払い作業をしても全く追いつかないとのこと。
確か、何年か前に軽井沢でも似たような騒ぎがあったような気がしますが…。
このような熊を「新世代ベアーズ」と呼んでいるそうな。

今のところ人的被害は無いのは幸いですが、鹿クラスの動物を車で撥ね飛ばしても鈑金修理10~20万円コースなのに、世界最大級と言われるヒグマと対峙なんてしようものなら、



下手すりゃ、この曲の通りになる前に車もろとも人も「全損」コースになりますぜ。

では、何故こういう「ニュータイプ」が現れるようになったかというと、それは人間の側に問題があるのです。

例えが余り良くないのですが、野良猫って最初のウチは人間を警戒して余り近づいてこないものですが、「かわいそう…」とばかりに餌を与え続けると、やがて(餌を与えた)人間になつくようになり、本来であれば自ら餌を取りに行くべきなのが、人が与える餌を当てにするようになります。
この例の対象を野良猫から狐や熊に読み替えるとこの問題の本質が見えてきます。

つまり、観光客が道路などで見かけた野生の狐や熊に餌付けしてしまうことで、本来野生動物と我々人間との間にあったはずの「ボーダーライン」をぶちこわしてしまったってこと。
その結果、「人間は恐れる存在では無い」と憶えてしまい、それが世代を超えて受け継がれることで、餌をくれる事を期待して道路に出てくる「観光キツネ」や、ゴミステーションや、時には民家を荒らすヒグマが出没するという事態となったのです。

しかも、知床周辺は世界遺産に登録される以前から「国立公園」であり、その中での行為や立ち入る場所にも制限がありますし、それに違反すると罰則規定があったはず(^^;
即ち、そこに生息する動植物には一切触れちゃダメって事になってますし、抑も、野生の動植物は基本的に「遠くから観察し、決して干渉しない」ってのが最低限のルールで有り、マナーなのです。

しかし、その要因はひとまずおいとくとしても、このことを守れない人ってのがどうしてもいますし、まして、「世界遺産」というバックボーンがあるが故に、余計人が集まりやすくなるのに比例して最低限の約束を守れない輩も増えてしまい何故か地元住民へ矛先が向けられてしまうという悪循環が生じているというのが、紛れもない現状なのです。
まして、ヒグマは殺傷能力があり、過去に死者が出たことも一度や二度じゃ済みませんし、キタキツネにしても「エキノコックス症」と呼ばれる病気の媒介役とされており、人間への影響は決して低くありません。

北海道に限らず、旅先で野生の動物に出会っても、決して餌付けをしようとは考えないでください。
そこには必ず、困惑している地元の住民がたくさん存在しているはずです。

昨日、富士山が無事に世界遺産に登録されましたが、早くも影響や数々の問題が浮上しているようですし、無事に登録されたとしても、その後の定期的な調査の結果、登録取り消しになった例もあるそうですから、いわば登録はゴールでは無く、あくまでも予選スタートに過ぎません。
無論、登録されたとことは嬉しい話ですが、自分の地元である北海道の、同じ世界遺産登録地での問題を見ると、余り喜んでもいられないなと言うのが素直な感想ですね。
Posted at 2013/06/23 18:27:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 戯れ言問わず語り | ニュース
2013年06月22日 イイね!

私的「一発屋」五選!【第三極編】

どもども!前回のブログから随分間隔が空いてしまいました。
ようやく落ち着いてきたところですし、いつまでも湿っぽい話ばかりなのも何ですので、今回は雰囲気をがらっと変えるべく、町山絢香さんの恒例企画「わたしの五選」いってみます!

24回目となる今回のお題は、前回に引き続き「一発屋選手権!」
前回は、トヨタ・日産車における「No.1一発屋」褒めてるんだか貶してるんだか(笑))を決定しようという企画だったわけですが、なんと票が割れに割れて「二次選考」に突入(^^;
結局、こちらの通りの結果となりました。

そこで今回は、「トヨタ日産以外・第3極の一発屋選手権!」という事で、「ホンダ・マツダ・ダイハツ・スズキ・いすゞ」の「第三極」の中からエントリーしたクルマ達の中から、前回同様、栄えある「No.1一発屋」を決めてみよう、という趣向です。
エントリー車種につきましては、関連情報のリンクからどうぞ。

では、私が選んだ5台を発表します!

■第一位…スズキ ツイン



一位を決めるに当たってエッセと迷いに迷ったが、ここはツインに軍配を上げることにした。
「軽自動車初のハイブリッド車」というエピソードもあるが、私が重視したのは「潔さ」
確かに、エッセのパッケージングにも潔さが垣間見えるが、やはりツインのそれは他をも凌駕
してしまう程の勢いを感じる。

街中を行く車を見ていると、大概乗車しているのはせいぜい2名程度である。
「それならば」と、大人2名が移動するのに最低限必要なものを揃えたのがツインという車であり、パッケージングも、「移動手段として」のまさに必要最低限を貫いた物になっている。

つまり、軽自動車の使われ方を徹底的に追求し、その結果得られた「シティコミューター」としての役目を果たすために開発された究極の車

これこそがツインの本質であり、同時期にスズキから発売されていたスクーター「チョイノリ」のいわば4輪版でもあったのだ。

私が初めて見たときは、恐らく外回りの営業マン用や、一部のデリバリー系職種用として歓迎されるであろうと思ってはみたが、その意に反して商業的には成功せず、登場から3年を待たずに姿を消した。
大排気量で使いもしない2列目以降のシートをもてあましているミニバンを「良し」とする日本国内のマーケットの幼稚さでは理解されないパッケージングではあるが、「移動手段の本質を極めた」この車の価値を理解出来る人間が少ないと言うことは、大いに憂うべき事態である。

でも、衝突安全性等を加味すると、今の基準じゃこの車と同じようなコンセプトの車は作りにくいだろうなぁ…。


■第二位…ダイハツ エッセ



さて、そのエッセにご登場願おう。
元々、ミラの下位に位置するエントリーモデルとして登場したエッセであるが、この車も「軽自動車のあるべき姿」を具現化したモデルだったと言えよう。
 
フランス車にも通じる洒落たデザインを持ち、5ドア4名乗車という軽自動車にありがちなパッケージングではあったが、エントリーモデルとするために徹底的なコスト削減策が図られ、この車もまたセンターメータを採用していた。
ツインの倍の乗車定員を持つエッセもまた、その成り立ちは「移動手段としての究極の形」であったと思う。
しかし、このコストダウンによるシンプルな構成が、思わぬところで威力を発揮する。
このシンプルさが功を奏して700Kg代に抑えられた車重に組み合わされたのが、当時のダイハツ最新鋭エンジンであり、58PSを発揮するKF-VE型これで面白くないわけが無い(笑)
かくして、当時行われていた「ダイハツチャレンジカップ」(通称ダイチャレ)を中心に、モータースポーツ界に登場するまでには、さして時間がかからなかった。
これで、エッセカスタムのエンジンがターボ付だったら、アルトワークス以上のウェポンになっただろうに…。

しかし、上位に当たるミラと同等か若干下という価格設定もあり、客層が見事にバッティングしたため、商業的にはとっちらかった印象が強い。
また、エアバッグこそ装備されたもののABSが全車オプションだったり、後に統一されるとはいえ、4ATの設定が上位グレードにしか無いといった点を加味すると、少々「潔すぎ」であることが決め手となり2位とした。
ここ10年近く続く「軽自動車人気」の中で、昨今「プレミアム軽」に注目が集まりだしている。
確かに「選択肢の一つ」としては否定しないが、そんな今だからこそ「ものの本質を見極める」事が尚更重要では無いだろうか。

少なくとも、ツインとエッセは、我々にそのことを教えてくれる教科書的な存在と言えよう。



■第三位…ダイハツ ストーリア



「リッターカー」の代名詞と言えば一般的には日産マーチのイメージが強く、ダイハツと言えば、やはり軽自動車メーカーとしてのイメージが強いだろう。
しかし、小型車分野においてもダイハツが際立っており、その最たるものが「シャレード」であり、その後継として登場したのがこのストーリアである。

シャレードがまだ現役の頃、業務提携先で有り、後にダイハツがグループ傘下の仲間入りをするトヨタをして、シャレードの販売への影響を加味して、同じクラスにあったスターレットの国内モデルには1.0Lモデルを投入しなかったという話もあるが、後にシャレードにも1.3Lモデルが登場し、グループ内で共存することになる。
結果として、販売力に勝るトヨタの圧勝ではあったが、ストーリア登場に当たり、排気量を当初1.0Lのみに絞り発売した。
しかしながら、その個性的なフォルムが徒になってしまったのか販売はイマイチふるわず、バッジエンジニアリングでトヨタへOEM供給し「デュエット」という名で発売したとたん本家を差し置いてそこそこの販売成績を残したという珍しい現象をも引き起こした、いわば「不遇の車」でもあった。
しかも、その頃にはスターレットの後継モデルで有り、ラインアップ中に1.0Lモデルがあるヴィッツまでもが存在していたにもかかわらず、なのだ。
結局、デュエットと同時に1.3Lモデルが追加される事にはなるのだが…。

一説には、時の700系ミラがベースになったとされる車体は、重量増になりがちな4WDモデルでも1tを切る車重に抑えられ、1.0Lエンジンにしても、搭載されるEJ系のベースとなったEF系エンジンのターボモデルでようやく達成できる60~64PSという出力を、その排気量差によりNAで発揮でき、車格的にも必要にして十分といえる性能を有している。
加えて、さらに高出力となる1.3Lモデルは、クラス屈指の走りの良さという定評もあるし、何よりも、デュエットには供給されなかったラリーウェポン「X4」の存在も大きい。

でも、この車の本質を見いだすとしたら、やはりシャレードから脈々と受け継がれた1.0Lモデルでは無いかと考えるし、安価な維持費用や、所謂「生活四駆」とはいえ、数少ない「1.0Lの4WD車」として、個人的には「超注目株」の一台である。

X4があった頃のように、もう少しアフターパーツが充実していると、さらに楽しめるのだが(^^ゞ


■第四位…三菱 ジープ



今でこそ「クロカン」や「SUV」、総合的に見た場合は「RV」という用語が浸透しているが、それらの言葉が出てくる以前、4WD車全般を指す言葉として広く使われていたのが、この「ジープ」という言葉。
元をたどれば、現在はクライスラーのブランド名で有り、その昔存在したアメリカ・ウィリス社の商標となるのだが、軍用車をその祖としてアメリカからやってきたこの車の走破性や耐久性は、敗戦後の日本人の目には脅威に見えたのかもしれない。

戦後日本の自動車業界の復興は、戦勝国であるアメリカやヨーロッパ各国の車のノックダウン生産から始まった訳だが、そのうちの一台にウィリス・ジープが有り、世に言う「いざなぎ景気」を呼び込んだ朝鮮戦争の物資補給のため、当時ジープのノックダウン生産を請け負っていた三菱自動車が作り上げた「三菱ジープ」警察予備隊(現・自衛隊)に採用されたことがきっかけとなり、この島国で独自の深化を遂げることになる。
ちなみに、「ジープ」という名称は三菱自動車のみに使用を許されており、同じように警察予備隊用車輌の入札に参加したトヨタはこの名称を使うことが出来ず、やむなく「ランドクルーザー」という新たな名称をつけたという逸話があるぐらいだ。
 
ジープの特徴と言えば、まるで骸骨を彷彿とさせる特徴的なフロントマスクであり、「質実剛健」を絵に描いたような、まさに「道具」に徹した無骨さにある。
こうしてクロカン4WDのパイオニアにして代名詞ともなったジープは、基本となる幌付きのオープンタイプからメタルトップ、5ドアの「デリバリバン」に至るまで様々なバリエーションを展開し、自衛隊を初めとする官公庁はもとより、民間にもファン層を拡げていくことになる。
その後、日本上陸から生産終了まで実に40年余りの間、フルモデルチェンジを行うこと無く第一線で活躍を続けてきたジープも、最終的に安全面等の問題をクリアできないとしてひっそりと第一線から身を引くこととなった。
これは、同社製のセダン「デボネア」以上のロングライフでもある。
そして、この間弟分のパジェロを産み、そのコンポーネンツを使い、クラス最強の走破性を身につけたデリカ4WDが登場し、ジープの血統は、現在も脈々と受け継がれている。


■第五位…ホンダ NSX



1984年、トヨタMR2から始まった国内のミドシップスポーツの歴史は、1989~1991年に掛け再び節目を迎えることになった。
まず1989年に、始祖となるMR2がSW20型へモデルチェンジを敢行、その後、本田宗一郎が最後に見送ったとされるビートが1991年に登場。その間に挟まれる形で1990年に登場したのがNSXである。

90年代というと世はまさにバブル景気まっただ中であり、今の経済状況からは考えられない程の好景気は、自動車メーカーに潤沢な開発費用をもたらし、今なお名車として語り継がれる「夢のある車」が続々と誕生していた、日本の自動車業界が一番活気づいていた時代でもある。
そんな中にあって、今では考えられないような手法で作られた贅沢な一台の一つがNSXであった。
当時、いや、現代でも類を見ない「オールアルミ製モノコックボディ」は世界を驚愕させたし、搭載された新開発の3.0L・V6DOHCエンジンにはホンダの代名詞となった「VTEC」で武装し、当時設定されたばかりで、それまで過給器付きエンジンで無ければ達せなかった「出力自主規制値」限度いっぱいの280PSをNAで達成するという快挙を成し遂げた。
まさに、「エンジン屋のホンダ」の面目躍如である。
但し、その特殊性から一般的な「ライン生産」が出来ず、NSX生産専用の工場を新たに建設し、殆どの工程を手作業で行ったことから車両価格もおよそ800~900万円台にまで膨らみ、最終的には1000万円の大台を突破することになる。
それでも、発売当時は多くのバックオーダーを抱え、待ちきれない一部のユーザーは輸出仕様の「アキュラNSX」を逆輸入するなど、価格帯から見れば「狂乱」といっても過言では無いヒットとなった。

そうそう。かつて、私が勤めていた中古車販売店でNSX専用のコーナーを作って販売していたことがある。
当時の販売価格帯は大体400~500万年程度であり、流石に気軽に買える価格ではなかったが、覚えている限りで数台が売れていた。
場所も、現在J2リーグのコンサドーレ札幌の練習グラウンドに近く、選手もちょくちょく見に来ていたらしい。
そんなわけで、NSXに触る機会もあったのだが、パワステ非装着車のステアリングは同じミドシップであるAW11のそれより恐ろしく重く据え切り時に至っては鬼の形相でのステアリング操作を余儀なくされた。
そして内装も、インパネを中心にどことなくプラスチッキー名部分が多く、正直「1000万円台の新車価格だった車」の割に随分とチープな印象を覚えてしまった。
それまで「大衆車」を得意としてきたホンダだけにいきなり高級感を求めるのは酷な話だったのかもしれないが、どうにもこの点が残念でならなかったのが悔やまれる。

まぁ、バブル期の車ってのはそんなもんなのかもしれんが…。


今回はエントリー車種のなかから、個人的に気になっている車を選んでランキングしてみたのですが、前回よりは選びやすい上に思い入れもたっぷりだったりしてます(^^ゞ
その分、説明文がこれまでの五選参加のものと比べて随分長くなったような気がしてます(笑)

さ~て、今回も割れるだろうなぁ(^^ゞ
2013年06月17日 イイね!

訃報

訃報先日このブログでも書いたのですが、我が家のわんこであるひじきさん。

先月27日に急に体調を崩して以降、毎日獣医に通って治療を続けてきたのですが、今日のAM1時過ぎ、その甲斐も無く亡くなってしまいました
間もなく24時間が経過しようとしてる今ですが、未だ落ち着いてその現実が受け入れられていない状態ですし、今にもムクッと起き上がってきそうな気がしてなりません。
今は、急ごしらえですが棺代わりの段ボール箱の中に、まるでぐっすり眠っているかのように納まっています。

2003年生まれで今年10歳。人間で言えば60歳ぐらいですから、昨今の高齢化社会から見ると「まだ若い」といえる年齢ですが、犬の10歳ともなると結構長生きした方なのではと思います。

以前のブログでは、「散歩が出来るぐらいにまで回復しつつある」と書いたところですが、あれから日を追うごとに状況が悪くなる一方でした。
血糖値も午前中でかなり高い値が出たかと思えば、夕方にはほぼ正常値に戻るという乱高下が続き、そのたびインスリンを接種するという状況でした。

しかし、ついに一昨日、立っていることもままならず、すぐに床にへたり込んでしまう状態となり、息も苦しそうになっていたため、慌てて獣医さんに連れて行き検査と診察をしてもらうと、それまでの腹膜炎はともかくとして、肺のレントゲンにそれまで見えることが無かった白い影と、エコー検査で肝臓と胃の肥大と、腎不全が見つかってしまいました。

そして昨日も状況は変わらず、立ち上がって水を飲むことすら出来なくなってしまい、再び診察を受けると腎不全が手の施しようが無い程に悪化しており、ペットクリニックの院長さん曰く、

もしかしたら、今月は厳しいかもしれない…

との診断を受けました。
でも、まさかその日の夜に死んでしまうとは…。

流石に心配になったので、昨夜わんこ達のケージの前に布団を敷いて一緒にいてやることにしたのですが、いつも服用してる入眠剤を服用し寝付こうとしたとき、一度呼吸の状態が普通に戻ったかと思った瞬間、

ブフォッ!グチャッ!

という音で目が覚め、ひじきさんのいるケージを見ると様子がおかしいので、よく目をこらすと、全く呼吸をしてない様子。
すぐ室内の蛍光灯を点灯すると、そこには目を見開いたまま微動だにせず、口か鼻の辺りから血のようなものを吹き出してぐったりしてる姿が…。
ケージから抱きかかえて揺さぶったり名前を呼んでも、その時点で瞳孔が完全に開いていて、意識が戻ることは全くありませんでした。
その後、汚れたケージの中をひとまずきれいにしてから自室に戻って床についたのですが、流石にぐっすりと眠れたとはいえない状態で、ただ呆然とするだけでした。

でも、不思議なもので、すぐに死後硬直や体が冷たくなり始めるものだと思っていたのですが、死んだ直後って、まだ生きてるかのように暖かいんですね。
ただ、抱き上げてもぬいぐるみのように頭も手足もブラーンとするだけ。

かのあだち充の代表作「タッチ」の名台詞として知られる、

「きれいな顔してるだろ、死んでるんだぜ…それで…」

っていう言葉そのままで、今にも「あんちゃん、あたしねむたいの…」と言いたげな表情でした。

ちゃんとした設備や医師がいるようなところだと、もしかするとこの時点でも蘇生が出来るのかもしれませんが、何分「車のお医者さん」であっても「動物のお医者さん」では無いわけで、正直私には「なす術」が何もありませんでした。
目が覚めてから改めて見たときには、すっかり硬直してしまい、体もすっかり冷たくなっていました。

「たかが犬で…」と思う人もいるでしょうけど、10年も連れ添った家族の一員ですし、何より、気がつけば、我が家に来てから10年も経っていた事に改めて気づかされます。

弟が今の嫁さんと結婚する前にペットショップで購入したものの、事情があって嫁さんの実家では飼えないとのことで、ひとまず弟の元で預かることになったのですが、その当時弟が住んでいたアパートがペット飼育厳禁で、「引っ越すまでの間だけ」ということで我が家で預かることになったのが最初でした。
しばらくして、弟の新しい部屋が見つかったため、弟との生活が始まったわけですが、当時の弟は学生とバイトの掛け持ちだったことも有り、殆ど家を空けることが多く、その間、ひじきさんは部屋のケージの中ででひとりぼっち。
時々我が家で預かることはありましたが、気がつくと少々ヤキモチ焼きの癖に極度の寂しがり屋で、物怖じせず人なつっこくて、なにより散歩用のリードを見せると大喜びする程散歩好きのわんこに成長しました。

ちなみに、その年の暮れに私も仕事が見つかり、そこの職場で足代わりとに買ったのがAT170カリーナ。
弟がひじきさんを買ったときの値段とほぼ同じぐらいの車体価格(約20万)でした(^^;

その後、弟夫婦が同棲することになり、ひじきさんだけでは可愛そうと言うことで、2006年に新たに買ったのが、同じミニチュアシュナウザーの



この「ぱんこ」さん
ぱんこさんの場合、ひじきさんよりはマシな方でしたが、弟のところにいるときはケージ内での留守番が多かったこともあって、活発なひじきさんとと比べ、今度は極度な「内弁慶」で臆病な子に育ちました。
とはいえ、我が家に来ると、2匹で家中を走り回ったり居心地のいいところを見つけては、そこがどういう場所かも関係なく寝っ転がり時々おもちゃの取り合いなどで喧嘩したりドアチャイムが鳴ったり、窓の外で何か見つける度にワンワン吠えて親父殿にガッツリ怒鳴られたりしながら、気ままにのびのび暮らしていました。
やがて弟夫婦が結婚し、甥っ子が生まれましたが、アレルギー体質を持っていることが発覚し、結局我が家のわんことなったのがこれまでの流れになります。
それでも、ホントに時々しか来ない弟を見ては、家中を飛んで走り回るぐらいに喜んでいたことを振り返ると、やはり飼い主には勝てないんだなとも思いましたっけ。

そんなぱんこさんも、今年で7歳
今のところ大きな病気も無く元気に暮らしてますが、ひじきさんが亡くなったことを考えると、あと数年で今回と同じような思いをすることになるかもしれませんが、当のぱんこさんも、未だにひじきさんが死んだことを理解できていない様子です。
ペットの場合、人間より早く逝ってしまうのはある面では仕方が無いのかもしれませんし、いつも何かに付けひじきさんと一緒だっただけに、ぱんこさんなりに気が動転しているだけかもしれませんな。

尤も、両親を含めた私たち人間の側も、ぱんこさん以上にひじきさんの死を受け入れきれないでいるわけですが…。

ひじきさんが亡くなって間もなくメールで知らせておいたこともあって、午前中弟がやってきて段取りを組み、明日、近所のペット霊園で荼毘に付すことになりました
身近な人が亡くなると虚無感に襲われるのと同じで、たぶん、ひじきさんがお骨になって家に帰ってきてから、所謂「ペットロス」が、突然重い荷物を背負わされるように、我々に襲いかかってくるんでしょうなぁ。
何でも、この虚無感からメンタル系の疾患を患うことがあると何かで読んだ記憶があって、それは人も動物も関係ないそうで。

夜、ペットクリニックの院長さんから電話があって、「(みんなで)やれることはやったんだし、大好きな身近な人に見送られたんだから…」と慰められたりもしたんですけど、果たして、我々はひじきにとっていい家族だったのかどうかと聞かれれば、それは何とも言えないですね。
Posted at 2013/06/17 23:10:05 | コメント(3) | トラックバック(0) | 戯れ言問わず語り | ペット

プロフィール

「とりあえず現地報告-その2- http://cvw.jp/b/929608/41169412/
何シテル?   03/03 00:46
世間からは「いい年して…」と言われる年代の割に、いつまでも車いじりが止められず、頭の大事なネジを10本単位で無くしてしまったらしい(笑)「ひろくん@北海道」と申...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2013/6 >>

       1
2345 6 78
910 11121314 15
16 1718192021 22
23242526 272829
30      

リンク・クリップ

ウインカーリレー交換 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/02/06 19:20:51
第25回 わたしの五選・前編 ~ 2013年上半期ワーストカーオブザイヤー! ~ 初告知! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/06/27 22:50:56
第24回 わたしの五選 ~ トヨタ日産以外・第3極の一発屋選手権! ~ 最終告知! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/06/22 11:45:33

愛車一覧

スズキ ワゴンR スズキ ワゴンR
元々は、エッセ購入の仲介をしてくれたトヨペット勤務時代の先輩が通勤用で購入。 しかし、仕 ...
ダイハツ エッセ ダイハツ エッセ
遂に、念願だったエッセを手に入れました(T-T) ある日、トヨペット店勤務時代の先輩か ...
ダイハツ ハイゼットカーゴ ダイハツ ハイゼットカーゴ
サンバーさんの急逝に伴い、急遽仕入れたのがこの車。 今回も10万Km越の現状渡し車両でご ...
ダイハツ ミラ ミラ弐号機 (ダイハツ ミラ)
しばらくぶりの自分名義の車として、またミラに戻ってきました(^^; しかも、前車と同じ後 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation