ガンプラ　ニューキットレビュー「ＨＧＵＣ　ユニコーンガンダム２号機　バンシィ」

基本的にユニコーン１号機の頭部、武装、機体色が変わっただけなので、特に何という事もないのだが、少し気になる点が・・・・。

ユニコーンモードとデストロイモードで、それぞれの形態のみを再現しているのが1/144のＨＧＵＣの特徴だが、武装もそれぞれ収納状態と展開状態のみの再現となっている。

展開しそうな雰囲気だが展開しない。

可動しそうな雰囲気だが可動しない。
この点はユニコーンモードとデストロイモードを同時に買えて、何なら可動式に改造することもできる大人には特に問題ないかもしれない。
しかし、良く考えて欲しい。
対象年齢が１５歳以上のＭＧと違い、ＨＧの対象年齢は８歳以上なのだ。
先日のブログで書いたようにお年玉でこれを買う少年もいるだろう。
いくらお年玉を沢山貰えたとしても、親の管理のもと、子供が使える金額は多くはないだろう。
現に、先日の模型店の少年も、父親に２個買いを勧められたにもかかわらず、買ったガンプラは吟味した１個のみだった。
なけなしの小遣いで買うプラモなのだ。
ある少年がユニコーンガンダム２号機のユニコーンモードの方を買ってしまったとしよう。
するとなんと、手持ちの武装はビームサーベルだけだ。
両腕に武装があるものの展開しないのだから、持てる武器はビームサーベルだけなのだ。
これはさみしい。
子供心にも、しまったと思うかもしれない。
しかし実は別に武装が付いているのだ。

説明書のパーツリストを見ると×が多いことに気付く。
×は使用しないパーツだ。
このバンシィは基本的にユニコーン１号機にバンシィ用のランナーを追加しただけなので、実は１号機の武装も付いているのだ。
しかし、説明書に×が付いているようにこれらの武装の組み立て説明は一切無い。
折角部品としては欠品無く入っているのだから、設定とは違ったとしてもそれを説明した上で、組み立て説明を入れてくれれば良かったのにと思う。
やはり、大人メインでの商売は先が見えている。
これからのガンプラの裾野を広げるためにも子供への配慮としてそれらの組み立て説明も入れて欲しかったところだ。