2017年02月19日
S660のデザインは素晴らしい。
街中で見るとハッとする事がある。
それは「やりきった感」を非常に感じるから、という部分がある。
実用車ほどデザインの自由度は低い。
乗車スペース以外にラゲッジスペースなどに面積を取られるため、デザイン上の制約が生まれやすいためだ。
実用車はラゲッジスペースなどに重きを置くとデザインがそれに引っぱられてしまう。
シルエットは限りなく四角に近付き、それによりデザインの自由度も失われてしまう。
これを逆手に取って四角であることを主張することによりデザイン性を高める車もある。
それの代表が日産キューブだとするならば、前者の引っぱられてデザイン性が失われてしまった代表がスズキのソリオやトヨタ・タンク辺りだろう。
実用車ではないスポーツカーのデザイン上有利なのは、実用度をそれほど考えなくてもよいためスペース的にデザインの自由度が高い、という点がある。
その点においてS660は物が載るスペースが皆無(笑)なのだから最上級だ。
ただ、スポーツカーではあるがS660は軽自動車という制約を受けてしまう。
その制約があった上でもデザインの妥協の無さを感じる事が出来るという点が私が最もS660のデザインを評価するところだ。
スポーツカーとして付いていて欲しいエクステリア、サイドのインテークやフェンダーのダクト、リアの大きく切り欠いたディフューザー風のデザインなど、付いていて欲しいパーツが1つのデザインとして一体感ある物として纏まっている。
例えフェンダーのダクトがダミーだとしても、最初から組み込まれてデザインされたものと、社外や後付けダクトなどとは天と地ほどもデザインの一体感、関連性が異なる。
見た目は軽のスーパーカーという言葉がピタリとはまる。
直線主体のシャープなデザインの全体的な一体感。
また、近年シトロエンの様な線の多いデザイン、フィットや後期BRZのフロントサイド部のように面の折り重ねなど、複雑化するデザインの傾向にあって必要最低限のラインで組み合わせられたデザインは評価に値します。
そして関連して本当のスーパーカーカテゴリーのニューNSXである(笑)
最初に書いておくが、個人的にNSXのデザインが「悪い」とは思わない。
むしろ良いか悪いかで言うなら良い部類であるが、それは「600万円位の価格なら」という注釈が付く。
もしもNSXのデザインのままでもっと小さくて名前がS2000であったならば「いいんじゃないの」程度には思ったと思う。
しかし、NSXは2700万円。
同じ価格帯のライバルはまさにワールドクラスのスーパーカー。
その中にあってNSXは「スーパー感が全く無い」デザインが何とも言えないところだ。
別に悪い訳ではないが2700万円の車と考えると全く褒められないデザイン。
スーパーカーとして高そう、スペシャルだと感じさせる部分が強いて言うならフロートしたCピラー位しかない。(カーボンだとかそういう部分は抜きにして)
フロントグリルのメッキ部なんて、ソリッドウイングフェースの名残みたいなファミリーカー風で、付いてるだけで安っぽいデザインをよく使う気になると呆れる。
そこでS660とNSXを並べるならば、S660のデザインが頑張りすぎていて、NSXと比べてもむしろ負けていないというところが笑っちゃいますね。
予想通りNSX風にするS660用のエアロとか出ていますが、S660はそもそもデザイン的にNSXの格下ではありません(笑)
この2台を見ると、ホンダ乗りとして嬉しさと哀しさを同時に味わう事になり何とも言い難い複雑な感情に飲まれます。
オマケですが、S660はビートの再来というのは正にその通りでしょうが、デザイン上はそうでもありませんよね。
たまにフロントのヘッドライトの形状からビートの~ っていう話を見ますが、これは関係ないような・・。
そもしもホンダの現在のヘッドライトはN-ONEを除き全て「横長角ライト」です。
つまり現状のデザインの中の、という話でビートが横長だったからという感じではなさそうですね。
ビートも素晴らしいデザインで、もしもその過去の遺産を使うのであれば、フェンダー後方の形状や、○で纏められたサイドマーカー、ドアハンドル、フューエルリッドや、Sシリーズ由来のテールランプなど使えるディテールは沢山あったはずです。
それら過去の遺産を使わずに高度に纏めたこともS660のデザイン的な評価をしたい点です。
ただ、こう書いてみるとそういったビートの遺産を使用したS660のデザインも見てみたかった気がします。
個人的にビートのデザイン的遺産を使って欲しかった点はヘッドライトのフロントフェンダーまでの回り込みでしょうか。
Posted at 2017/02/19 16:05:41 | |
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デザイン | クルマ
2016年10月06日
デリカD5 i-MIEV
アウトランダー EKカスタム
RVR パジェロ
ミニキャブ
ミラージュ
Posted at 2016/10/06 20:42:28 | |
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デザイン | クルマ
2016年10月06日
アテンザセダン アテンザワゴン ロードスター
CX-3 デミオ アクセラスポーツ
CX-5
アクセラセダン
ビアンテ プレマシー
羨ましい平均レベルの高さ
特に深い意味はありません(笑)
Posted at 2016/10/06 20:34:57 | |
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デザイン | クルマ
2016年10月06日
S660
NSX
ヴェゼル
N-ONE
CR-Z
ジェイド
フィット ステップワゴン標準車
グレイス
オデッセイ ステップワゴン・スパーダ
N-BOX N-BOXスラッシュ
バモス
N-WGN N-BOXカスタム
フリード
シャトル アコード
レジェンド クラリティフューエルセル
アクティトラック
特に深い意味は無いです(笑)
Posted at 2016/10/06 20:27:37 | |
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デザイン | クルマ
2016年05月09日
って、最近特に酷いですよね。
ホンダが「ソリッド・ウイング・フェース」って言ってるヤツですが、この類で唯一まともなのはヴェゼルくらい。
あれはキチンと全体のデザインと「ソリッド・ウイング・フェース」が融合している。
デザイン的に高評価のS660でさえ、この「ソリッド・ウイング・フェース」に関しては、別に無くてもよかったくらいの扱い(笑)
多分「ソリッド・ウイング・フェース」の柵が無い方がいいグリルになったかもしれない(笑)
あとその「ソリッド・ウイング・フェース」がメッキギラギラが多いのもダサく見える一因なんでしょうね。
現行車では数少ない「ソリッド・ウイング・フェース」じゃない車と言えばジェイド。
全体的なデザインは面白みも革新性も全く無いけど実に纏まったデザインである。
私は嫌いじゃないです。
ただ、ただグリルが・・・・何の意味も無い形状。
FD2の様な一昔前の形状が全体的に纏まったジェイドの雰囲気を頭からぶち壊す。
そしてハイブリッド車によく使われるどうでもいい感じの微妙なブルーが更に雰囲気を悪くする。
ホンダのデザインはグリルに限らずどうにも何か勘違いしている様な印象。
例えば全部の車がEVでも無いのに早々にエキパイのフィニッシャーをデザイン上なくしちゃったでしょ。
あのせいでホンダはリアに無駄なダクトの車だらけになっちゃいました。
もうホンダの新車が出るたびにデザインに落胆する流れに疲れた(笑)
規模的にもマツダほどの一貫性は求めないまでも、スズキ並みに当たりは出して欲しいところです(笑)
Posted at 2016/05/09 22:44:06 | |
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デザイン | クルマ