ミッションEは2015年のフランクフルトモーターショーで初めて発表されたポルシェ初の純電気駆動システムを搭載するEV。その未来感に溢れるデザインとコンセプトに一目で魅せられました!
まるで1993年のデトロイトモーターショーで公開されたボクスターコンセプトを見た時と同じ衝撃です。
そして2018年、ミッションEは''タイカン''と命名され本当にポルシェ初の100%電動車として量産化されることが発表されました。
メカニカルノイズに溢れる大好きな空冷エンジンはとうに新車では買えなくなりました。そして水冷エンジンでも高回転で伸びゆく自然吸気エンジンは一部モデルを除いて効率化の名の下にダウンサイジングターボエンジンへと置き換えられてしまいました。
純粋なエンジン音が魅力を失った代わりにとばかりに巨大化するマフラー音、特に多くの新規ファンを取り込むこととなったスポーツエギゾーストの音は私にとっては馴染めないものでした。(※個人の感想です。)
そうであるならば最早エンジンにこだわる必要は無いのでは?と思うに至りました。しかしハイブリッド車もまた好みでは無いのですが、PHEVとなったパネメーラやカイエンのEパワーモード(電気自動車モード)のその不思議なトルク感とスムーズさ、滑走するかの如くの走りぶりはむしろ好ましく感じました!(※個人の感想です。)
そしてタイカン試作車で公開された''ポルシェエレクトリックスポーツサウンド''…単なる人工的なフェイクサウンドでは無く実モーターの回転音をマイクで拾って不快なノイズをカットして車内へ入れるだなんて!考えもつかない発想!
それは幾ら電気自動車が素晴らしくても「只静かなだけ」のポルシェに魅力を感じることが出来るだろうか??という旧来からのファンに対してのポルシェからの''解答''だと思いました!
もちろん今でも私の中で最高なのは空冷エンジンのポルシェ、特に不動の一位はマイ964です。しかし幾ら空冷が良くても過去を懐かしむだけで良いんでしょうか?
例えばクラシックMINIは皆に愛されましたが結局ローバー社は消えて無くなりました。皆が空冷を懐かしむだけでポルシェの新型車に見向きもしなければ会社そのものが無くなるかもしれません…少なくとも赤字となればポルシェのクラシック部門は縮小され、部品の再販が立ち消えとなるでしょう。
そして2030年代半ばにエンジン車が発売中止となるのであれば「いずれは」電気自動車に乗らざるを得ません。であるならば最初の電気自動車は是非ともポルシェでありたい、と思いまだ見ぬその車を購入することにしました。
2019年11月に仮予約してから足掛け3年、ついに納車されました。人生初!電気自動車です。その不便さも含めて楽しみたいと思います。
これで愛車が「空冷+水冷+電気」となりました!!!
人柱レポートします!乞うご期待!
外装 ドロマイトシルバーメタリック
内装 ツートンレザーインテリア ブラック/クレヨン
(※メイン画像はCGでは無く実車撮影したもの)