
おはようございます。
ついさきほど夜行バスの乗務中、深夜の新東名のとあるPAで起きた出来事です。
バス専用駐車スペースにバスを停めようとするも満車のため、トラックなどと共用の大型車スペースにバスを持っていこうとしました。
大型スペースもそこそこに埋まっていましたが、僕が見た列には1つの空きがあります。
しかし、そこへ行こうとすると乗用車がやってきます。そしてそのスペースに車を停めました。
僕が行こうとした先にはその時点ではそこしか空きがなかったので、もうそこへ行く他はありません。
申し訳ないですが乗用車の後ろについて、外部スピーカーにて移動を促しました。もちろんこの時は怒ってなんかいませんよ。
僕「運転手さん、恐れ入りますが大型車が停められません。大型車のスペースですのでご移動していただけますか?」
しかし乗用車は動きません。
さて困った。
スピーカーで移動を促すもパッシングをしても、いつまで経ってもどかない乗用車。
たった今同じタイミングで駐車したんだから、寝てるとかそういうわけではないもんね。
お客さんが寝ているのでクラクションは鳴らしませんが、たぶんこの時点で違和感に気づいたお客さんは起きてしまったはずです。
ここからバックするわけにもいかないので、降りて移動を促しました。
僕「困りますよ運転手さん、ここ大型車のスペースですよ」
乗「あっち(普通車スペース)空いてねえんだよ!仕方ねえだろ!そもそもココは大型車の専用じゃなくて『優先』スペースだろ!!」
といい調子で出てきた同い年くらいの男性。
こちらもこんな風に言われたら黙っていられません。
ただでさえお盆前で変なドライバーが多くてやきもきしているのに。
僕「向こうが空いてなかったからってココ停めないでくださいよ。せめて後ろに大型きてんの気づいたんなら移動してくださいよ。」
乗「ああ?テメーが移動すればいいだろ!」
僕「いやもう無理です。だいいちココ優先じゃなくて基本大型『専用』ですからね」
乗「ちげえだろ優先だろうが!?」
僕「(笑)優先って言うんだったらさぁ(笑)優先されるべき大型車が後ろに来てんだから移動してよ(笑)」
乗「………。だいたいテメーの言い方が気に食わねえんだよ!申し訳ないとか言えばいいのによスピーカーなんか使ってよ。いいよ会社に電話してやっから」
僕「別に最初怒ってなかったですよね?どうぞどうぞ!僕何も間違えたこと言ってませんし、そういう風にいうなら僕も記録させてもらいますから」
ということで記念撮影。
お互いに特定はだめでしょうからボカすけど、タイトル画像がまさにこの時の様子です。
うまく枠に縦に入っているようですがバスはケツがはみ出ています。
僕「もう110番するから。埒あかないし」
乗「勝手にすれば?電話したって解決しねえから。」
僕「…(無視して110番をかける)」
乗「あっそ、そういうことなら」
と言ってバスの写真を撮られる。
電話が終わって
僕「あのさあ〜…いくらでも拡散しようが会社に電話しようが構わないけど、ドラレコで全部撮影してますからね。あなたの車にはついてないようですけど、全部記録されてますよ」
この時点でちょこっと他のスペースに空きができる。
乗「は?てか時間もったいないじゃん。悪いけど俺も大型乗ってんだよ。あっち行けば?」
僕「いやあんたが前いってよ。大型乗ってるならなおさら事情わかるでしょ。会社名言えるか?なんで行ってくれないの?」
乗「そんなの言わねーよ。でどうしてオレが行かなきゃいけないのか説明しろよ」
僕「恥ずかしくて言えねえだろ(笑)ここが大型車の優先スペースで優先されるべきバスが後ろにいるから。それよりあんたドコまで行くんだよ?」
乗「んなん関係ねーじゃん!」
この乗用車は多摩ナンバー。
僕「いやさあ、ドコ行くにしたってあんたも長距離走って疲れてんでしょうよ。でね、あんたも疲れてるだろうけど俺も疲れてるの!もうここにしか停められないんだから察してよ」
乗「後ろ空いたじゃん!下がればよくない?なあ◯藤、夏◯よ」
名札を見て本名で呼ぶ乗用車の運転手。
もうこちらも怒るのも疲れてこんなこと言われたら当然戦意喪失どころか、親近感まで覚えてしまう不思議。つい笑っちゃった。
僕「なんだよ(笑)急にあんた面白い人だな(笑)」
乗「なんだよ夏◯(笑)…わかったよわかったオレが悪かったよ。ごめん」
と握手を求めてくれたので、こちらも握手してとりあえず解決しました。
僕「俺も感情的になって悪かったよ。コーヒーでも奢るからちょっと移動してくれんなら先で待っててよ」
乗「いいよいいよわりいから!」
と言ってPAを去って行きました。
皆さんもオフ会だったり、今回みたいに満車だったり何やらでSAPAの大型車スペースに停めてしまうことはあると思います。
僕も大型車に乗る前まではそんなことは気にしていませんでした。
たしかに法律で決まっているわけではないから、「停めたら違反」というわけではありません。
空いてたり迷惑にならないような端っことかなら、停めたって全然大丈夫だと思うんです。
でもこうやって今回の自分みたいに困っている大型車がいたら、移動するのが筋なのではないでしょうか?
大型車が停められなくて困るのは、その運転手本人だけではありません。
今回のようなケースではお客さんに迷惑がかかるし、トラックの場合は荷主さんにだって迷惑がかかったりします。
お国がうるさいんですよ。
休憩時間をきっちり取りなさいって。
現場を知らない役人どもが考えた机上の空論で時間の縛りがうるさくなっているんです。
大型ドライバーに悪気はないんです。たぶんね。
だから、ぜひ皆様には大型車乗りの苦悩を一つでもご理解いただきたく。
で、どうしても停められなくて大型車スペースに乗用車を停めないとというときもあると思うんです。
できるだけそういう時は短時間でお願いしたいし、かつ縦に2台並べてほしいんです。
難しいことじゃないと思うので、最後まで読んでくださった方々には是非実践していただきたいです。
そして、
どういうわけか今回の揉め事の際バスのドアは閉めてたのに運転席の窓が半開きになっていて、大声を出したのがお客さんに丸聞こえ!
やっちまったなあ。
かわいい女の子のお客さんに言われちゃったよ。「運転手さーん聞こえてましたよお(^。^)あはは」って(笑)
だから最後のアナウンスで謝っておきました。揉め事するといいことないね。揉めないように運転するのもプロの仕事。自分もまた気をつけます。
おしまい。