ダストブーツ交換(お手軽分割タイプ♪)
1
画像を無理矢理8枚に収めたので、説明が長いと感じるかもしれませんが・・・
いや、確かに長文になってしまったと思います (;^_^A
以前、雑誌に掲載された分を若干?リニューアル致しました。
新車購入から5年半が経過し約5万kmを走行した頃の事です・・・
別の整備で車の下に潜った所、偶然にもダストブーツの破損を発見する事が出来ました。
画像を見ればフェンダー内側にグリスが付着していて
注意していれば気付きそうなモノですが、
この時の約一週間前に洗車した時には全く気が付きませんでしたので
切れてから発見までは比較的に短期間だったと思います。
まぁのぞき込む事も少ない場所ですから・・・?
補修は立ち寄った部品商で、純正交換部品の値段を調べてもらう一方で、
分割タイプの有無を確認したところ在庫があり、お手軽修理を試みました。
画像で判るようにサスペンション自体もジャッキアップしています。
この理由は部品装着するにあたって、アクスルシャフトを真っ直ぐにする事で
部品形状に歪みを付けず、作業性の向上を図る事が出来る為です。
また、後述しますが耐久性の面でも効果があると思われます。
画像には写っていませんが、シャーシ下に潜る作業はウマの使用が原則ですョ。
ちなみにVIVIOだとバンパー直後(ナンバープレート裏)です。
2
パックリ裂けたダストブーツです。
裂け目が判りやすいようにサスを縮める前に撮影したモノをupしてます。
(画像ではこの時、スタビライザーも付いたままです)
これ以降の画像と見比べるとサスを縮めた効果がシャフトの角度でよく判ります。
この後・・・
破損したダストブーツとスタビライザーを外します。
(スタビライザーがあると右側も一緒に持ち上がり結果として車体が持ち上がるほどです)
3
残っていた古いグリス、約5年半の使用です。短期間とはいえ外気に触れていたので
劣化の度合いは後に交換した右側に比べて幾分進んでいます。
見た目ですが幸いにも石ころ等の付着はありませんでした。
ショックアブソーバー下端の汚れをクリーニングしてからブーツを切れば良かったと
この後気付くが、まあどっちにしろ異物の混入防止に新聞紙を被せてガードします。
ちょっと追記・・・
前輪を駆動する車(主に駆動負荷の高いFF車)で交差点左折等ハンドル舵角が大きい時に
アクセルを踏み込むと『カタカタカタ』と異音が発生する車の場合・・・
多くの原因はこのボールジョイント部分の摩耗があると思います。
2図の画像のようにブーツが裂けてグリスが飛び散っていないか
(あるいは乾燥、錆の発生)
を確認して早期に対処しましょう。
と言うか音が発生する程だと、もう手遅れなのかもしれませんが・・・
私の周辺というかコレまで見た限りだと、FFの軽自動車にとても多い気がします。
3気筒などの少数気筒エンジンだと特に低回転時のトルク変動が大きいので
ジョイント部のガタ付きに、よりいっそう拍車がかかるのかもしれません。
4
〈左側画像〉
パーツクリーナーで洗浄し溶剤をしっかり乾燥させます。
その下の新聞紙はロアアームのピロボールジョイント部に洗浄剤が進入しない為です
そうしないと中のグリスがダメージを受けてしまいます。
このあと念の為に初期かじり防止を期待してシリンダー内にも使用できる乾燥皮膜タイプの
モリブデンスプレーを塗布し再び乾燥させました。
〈右側画像〉
グリスはサービスマニュアル指定の60~70gに対して
付属グリスが60gありましたので全量を使いきりますが
この画像では、とりあえずツラ位置までの塗り込みです。
次の工程のブーツの接合作業が残っている為です。
このあとで残量を追加しました。
この作業では指の腹でグリスをしごくように、奥深く潜り込むように塗り込みます。
タイヤが浮いた状態ですので手で回転させて均一に馴染ませるのも効果あります。
・・・後で感じた事ですが、ブーツの接合作業のコツをつかみ慣れてしまえば
この状態(ブーツ未接着)のままグリスを全量塗り込んでしまった方が良いと思います。
この後でブーツをめくって追加する方が作業スペースが狭くてやりにくいからです。
全量使うと、「塗る」というより「盛る」といった方が適切な表現になります。
『てんこ盛り』状態です。
5
さて、今回の整備手帳で一番の長文になります。頑張りました・・・?
ブーツ組み付けは接合面の凹部に組付剤を塗ってからシャフトに通しますが
場所が狭くシャフトに付着して再塗り付けが必要になりそうだったので
私の場合はシャフトにブーツを通した後に組付剤を塗布しました、
ただし向きの関係から凹部に組付剤を保持できないので凸部にも塗布しました。
スペースがあれば、せめて組付剤を塗りつける時だけでも
凹部が下になる位置に廻った方がよいです。
(この作業だとドライブシャフトの後ろ側・・・ジャッキが邪魔でした -_-;)
ブーツの接合については説明書には太い方の谷部からと述べられています。
当然、説明書通り凹部に塗布していれば問題ないと思われますが・・・
私のように両方に塗ってしまうと・・・
ガソリンの着色を濃くした様な赤っぽい色をした組付剤では
ゴムの形状がわかりにくく凸と凹が正しく合わさったか不安です
接合部内側の金属を変形させる様な無理な力は厳禁なのですが
元々のゴムの弾力が邪魔してどこまで力を入れているのかも分かりにくく、
寝そべった姿勢自体にも無理があって、力加減が更に難しくなります。
言い訳・・・
寝そべって腕を持ち上げ無理な体勢を続けながらブーツに集中していると
地上でバーディゴ(空間識失調)を起こしそうになります (@_@)
そこで嵌めやすさの解決策として太い方の凸部の角を凹部直線の中央付近に入れて、
組付剤のぬめりを利用し滑らせていき、そこから徐々に勘合させていった方が
作業し易いと思いました。
画像を参照して下さい(ココでやっと言えました)
イメージとしてはヌルヌルになった・・・アブナイアブナイ・・・(^◇^;)
・・・
真面目な話に戻して、
組付剤は乾燥の遅いゴム糊と言った感じです。
手に付くと少しヒリヒリ痛み、べた付きもあります、
さらには手に付いていた油汚れも一緒になって付着し、
落とすのに苦労しますので注意が必要だと思います。
もっとも説明書では最初から手袋着用を前提にしています。
接合するところは組付剤の余計な乾燥を防ぐ為と
手のべた付きがあり借り物のデジカメを汚すワケにもいかず、撮影できませんでした。
接合はまず太い方から半分ほどの位置まで、
そこまで来たら太い方の接合部が離れないように手を添えながら固定位置へ仮止めします、
そして細い方を固定位置に合わせたのちに接合を再開です。
固定位置に合わせる理由として・・・細い方は固定位置でないと接合出来ません。
(上の図のくびれた部分が固定位置です)
たとえ出来たとしても径が小さくゴムの伸びがない為に
動かしたとたんに接合部が外れたりと二度手間になるハズ。
説明書の結合方法は、ここでまた細い方の谷から接合となっているが同じ苦労をするよりは
既につながっている太い側からの接合の続きをした方がかなり楽です。
接合が終わったらまず細い方をバンドで固定、
(バンドの方向は走行中の回転で異物を巻き込まない方向)
そして仮止め中の太い方を一旦外しグリスの残りをボールジョイントに絡みつくよう追加します。
このグリス追加作業は接合したブーツを余計に変形させて外さないか心配にもなります。
最後に、太い方のブーツバンドの固定ですがブーツの捻れに注意です。
またVIVIOのサービスマニュアルに記載されていましたがブーツ内の空気の過多もしくは過少にも注意します。
素材の感じと肉厚感の両面で純正品よりも剛性感のある部品ですから
作業中そう簡単には変形しないので、おそらくは大丈夫なのですが
装着後の耐久性を左右する事なので無視は出来ません。
6
接合終了時の画像です。
あふれた組付剤を拡げて伸ばしたので少々色ムラがあり、美しいとは言えません (¨;)
純正ブーツと並べて比較した画像を省略しましたが蛇腹部の形状の違いは一目瞭然です。
2図か次の7図を見て比べてもらうとして・・・
純正品の方が山と谷の角度が急ですので、そのぶん余計に負担が集中し
耐久性は純正品の方が悪いような雰囲気を受けます。
上の画像の最後にも述べましたが手に持った感じでも『つくり』は良さそうです。
7
〈左側画像〉
スタビライザーを外す時に点検したら右側ブーツに今にも切れそうなヒビを見つけました。
その約10日後のモノが左側の画像ですが、このようにグリス漏れが発生!
右側ブーツも交換となりました。
左側ブーツの補修以降こまめに注意していたので初期状態で発見出来ました。
(画像は軽微なグリス漏れ発見後、約10キロ走行した後に撮影したものです)
夕方しか暇がないなど時間に恵まれずに、この後交換作業まで60キロ程走行しましたが
亀裂は約1センチにも拡大していて(交換後、内側から亀裂の長さを確認)
あとはハンドルを大きく切れば一気に裂けそうな感じにまで成長?していました。
こちら側グリスは全くと言っていい程外気に触れていなかったので3図よりも綺麗でした。
余り劣化していなかったのでしょう、パーツクリーナーをかけても流れ出しはゆっくり
2回目という事もあったので調子に乗って気楽に大量吹き付けをすると蒸発時の冷却で
ボールジョイント部が冷たく結露して慌てました (..;)
作業時間(太陽の高さ)と湿度にも注意ですね?
〈右側画像〉
使用した補修ブーツのセット一式、
添付説明書は1枚の両面印刷ですが、ここでは2枚表裏を並べて撮影してます。
(一番手前の円形の紙は作業時の汚れ防止みたいですが結局使うことはなかったです)
8
その後・・・
一年八ケ月、約2万キロの走行では、なんら異常は見られませんでした。
画像は(1年半、約1万6千キロ時に撮影したモノです)
グリスのにじみ等もなく問題なし。
これは走行中の発熱で中の空気が膨張してグリスが溢れてくる事も予想出来ますが
ドライブシャフトを真っ直ぐにして作業した事で内部の空気の過多(過少)も無い様です
つまり、作業性向上の他にも耐久性向上の面で役立ったハズです。
(1G状態でわずかな角度がついている時に、ブーツが伸ばされ中の容積が増えるのであれば結果としてわずかな負圧で接合面は更に密着される?)
この耐久性については、どれだけ丁寧に作業したのかも問われる部分だと思います・・・。
画像で見るとあふれて伸ばした組付剤も変形に負けずに結構追随して付着しています。
当たり面の幅を見る限りでは、接合部内部の硬さ(金属の影響)を感じますが
寿命に関してはこのまま結構持ちそうな気も・・・
しかし残念ながら私の装着部品の耐久テストは不慮の事故で車両廃車となり
純正寿命に対して約4割を消化した所で継続不可能になってしまいました (T_T)
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