全てが破綻したクルマ。狂えるほど愛おしい。 - 147

過去所有

全てが破綻したクルマ。狂えるほど愛おしい。

ゴレン
アルファロメオ / 147
147GTA (2005年)
- レビュー日：2021年5月7日
- 乗車人数：１人
- 使用目的：スポーツ走行

おすすめ度： 1

デザイン：5
走行性能：5
乗り心地：3
積載性：2
燃費：1
価格：3

満足している点: 管楽器が如くのエンジン音
大排気量NAならではのトルク
どのアングルから見ても美しいデザイン
左ハンドル仕様のリニアなブレーキ
不満な点: 小回りが絶望的
超絶燃費悪
左ハンドルで右前が見えない
後部座席はオマケ
ハイパワーFF車のジャジャ馬特性
好きではフォローしきれない維持費
総評: アルファロメオ直系の6気筒エンジン最後のクルマ。
そのエンジン音を聞いているだけで幸せになれる。
また、元から良いデザインの147を攻撃的に仕立てたデザイン。
それらを得るために払う代償は小さくありません。
正直、クルマとしては全く破綻していると思います。
が、このクルマでしか得られない喜びが、確かにそこにありました。

普通の人にはとてもおすすめできませんが、私はこの車と共に走れて、幸せでした。でも人に勧められないので星1です。
個人的には星6くらいですか。
今でもなんとかもう一度乗れないか画策してます。無理ですけど(笑).

デザイン: 5; 147のえぐみのある可愛らしさから、可愛らしさを取り払った上で、エアロで武装したデザイン。フロントフェイスは156GTAより好きです。
インテリアは普通の147と同じですが、メーターが３００kmまで切られています。
ボンネットをあけると、そこにはデザインの一部と言っても過言ではないエンジンがあります。どうやってコンパクトハッチにねじ込んだのか…
走行性能: 5; レッドゾーンまで野太い音を響かせるv6エンジン。
その伸びはレッドゾーンまで衰えません。
ちょうど3000回転から上が素晴らしいのですが、公道で聴くのは至難の業。
パワーもFFにしては望外です。逆にトルクステアが出るほどなので、全力を出すと破綻します。
ブレーキはとてもリニアで、しかもとても効きます。
乗り心地: 3; 正直悪い。ただし、スポーツ走行には必須ですね。セッティングは秀逸です。エンジン回さなければ。
積載性: 2; 積めません。あきらめましょう。
ただし2シーターよりは上です。
燃費: 1; リッター6km弱。努力すれば9kmまで行きますが、この車に乗る意味を失います。
諦めましょう。
価格: 3; 今は中古車価格も落ち着いているみたいです。
故障経験: タイベル20000km毎。バッテリーが2年経たずに突然死。
信号待ちでオルタネータから火を吹く。
ドアを開けようとドアノブを引っ張ったらドアノブがもげた。
高速走行時にパワーウィンドウが落ちた。
イタ車の洗礼をたくさん受けました。