ベンチマークに偽りなし - ゴルフヴァリアント

マイカー

ベンチマークに偽りなし

VARI7
フォルクスワーゲン / ゴルフヴァリアント
TSI コンフォートライン_RHD_(DSG_1.2) (2016年)
- レビュー日：2017年1月4日
- 乗車人数：１人
- 使用目的：通勤通学

おすすめ度： 5

デザイン：無
走行性能：無
乗り心地：無
積載性：無
燃費：無
価格：無

満足している点: ・ACCとパーキングブレーキのホールド機能は慣れるとやめられない(楽チン！)
・ブラックで統一され内装とヘアライン仕上げのアルミ調パネルのアクセントはとてもシックでクール。
　シートの質感、デザインも満足。
(カタログよりも実車の方がはるかに良い、個人的にはHLよりも好みです)
・重量感のあるドアと閉めた時の重厚な音感
　(ドスン、という乗り込んで閉めた時の高い安心感、降りて閉めた時はクラス以上の高級感)
・パサートと遜色ない内装デザインと質感(パサートオーナーにとっては不満でしょう？(笑))
・内装各パーツの高い板厚(肉厚)感
(コスト低減に徹した国産車はミドルクラスであってもペラペラの極薄感)
・ユニークなリアランプ点灯時のデザイン(VW各車種、グレードによる違いもユニーク)
・各種設定を手軽にカスタマイズできるコーディング機能
・右ハンドルの欧州車にありがちな狭い足元ではなく十分広く自然な位置に足を置ける運転席
・多くの操作、確認を集中して行うことができるコンビネーションメーター、マルチファンクションステアリングホイールはとても便利
・不満のないオーディオの音質
　(国産車では比較的上位車種でも標準装備のオーディオは相当貧弱)
・無案内のETC(無用なピンポ～ン、などの確認音、料金通知など音声案内等全くなく静か)
不満な点: ・ブレーキダストの多さ(「フクピカホイール専用拭くだけシート」は安価で一定の効果あり)
・車幅の広さ(クラウン比：全幅、トレッドは同じ、全長はマイナス32cm)
・座面が長く、お尻が落ち込む形状のフロントシート(欧米人の体格を想定しているのでしょう)
・バックギアにして運転席ドアを開けると自動的にパーキングブレーキがかかる
(ドアを開けて後方確認ができない。正確には手動でブレーキをリリースすれば可能)
・実に解りにくい取扱説明書(国内モデル専用のものを作成すべき)
・リアフォグが1灯のみ(知らないヒトが見ると球切れ)
・ホーンボタンが硬い(短く、プッ、プッと鳴らすには高度な技術が必要)
・エンジンブレーキがほぼ効かない(勇ましい音はします)
・視認性には優れるがもう少し色気の欲しい計器盤(少しだけデザインに凝ってほしい、ほんの少しだけ)
・レーダーセンサーはフロントバンパー下付近に格納されているので、衝突などバンバーを損傷した際は修理費用が高額になりそうな気がします。国産車のようにフロントガラス内側にしてほしいものです
・車庫入れ時など、停車状態からの前進、後退などわずかな動きの繰り返しが苦手
・点検モードにしないと上がらないワイパーブレード
・テレビの発色の悪さ、ナビの検索操作がやや煩雑
・ドリンクホルダーのボトル保持部品(突起)が硬すぎる
総評: 購入前にはDSGの不安定さ、不具合を心配していましたが、いまのところ故障もなくその走り、フィーリングには大、大満足です。
スタートは少々不得手としているようですが、これも愛嬌。コツをつかめばスムーズに発進できます。
2速目以降は電光石火のシフトチェンジ。わずか1.2LのCLでさえ、スムーズでダイレクトな走りを楽しめます。
従来のトルコンATとはまったく異なりマニュアルミッションに近いダイレクト感があります。
走りの楽しさをスポイルするCVTとは雲泥の差です。本当に楽しい！
残念なことは、HL同様にマルチリンクサスではないことですね。
それと立派なサイズの車幅は、やはり運転時の幅広感を否めません。
パレット幅の狭い古い立体駐車場では入庫に注意が必要です。
不満ではないのですが、「オイル交換は3,000～5,000km程度」という私の固定観念からは想像し難い最大30,000kmでのオイル交換時期。
鉱物油よりも高性能な化学合成オイルとはいえ、長年の感覚からするとどうも違和感があります・・・。
先進装備満載、近未来的？な外装、内装。極めて故障率が低く、いつまでも安心して乗れる国産車は素晴らしいと思います。
しかし、シャーシ、ハンドリング、ブレーキ性能などの基本性能やデザイン、操作性、視認性など真のクルマつくりに磨きを掛けたこのクルマが他社のベンチマークとされる理由が購入してみてよく解りました。
飽きのこないクルマらしい格好いいデザイン、決して華美にならずクルマ本来の姿、性能を追求したコンセプト、設計思想。
本当に素晴らしいと思います。
いまの日本車が忘れてしましったクルマ本来が持つべき大切なものをたくさん持っているような気がします。
クルマが好きでこれまでに色んな車種を乗り継いできましたが、ゴルフはそれらにはない何かを持っているような気がします。
このクルマを買ってよかったと思いますし、もっと早く買っておけばよかったとも思います。
いいクルマです！

走行性能: 無評価; ・排気量(1,200cc)、出力値(105PS/17.8kgm)から想像できない必要にして十分な走り。凄い！
・DSGのスムーズでダイレクトな走り。楽しい！
・ブレーキのフィーリング、効き。素晴らしい！
・不整路のコーナーでアクセルを踏んでも安定した挙動。ホントにFF？
乗り心地: 無評価; ・静粛性が高く、クラス以上の重厚な乗り心地感
　しかしながらタイヤサイズ(205/55/R16)にしては少々固めの印象。(タイヤ銘柄(ミシュラン)の影響？)
・リアサスペンションのバタツキ感。フル定員で乗車すると安定した走りになります
　同グレードのハッチバックは全く別物で安定した挙動
　(CLヴァリアントは積載重量が多めになった状況がベストのサスペンション設定のようです)
積載性: 無評価; 全く不満なし。
リアシートを倒した時に荷室がフラットにならないことが残念。
燃費: 無評価; 12km/L～20km/L、という感じでしょうか。(定速走行ではとても伸びます)
　冬期になり暖機運転時間が増えているので燃費低下中。累計値では14.5km/Lくらいです
故障経験: 購入後1ヶ月未満でエンジンがかからなくなり、エマージェンシーアシスタンスを利用