マイカー運転550キロ、駆け込み搭乗=機長ら飲酒で交代要員-全日空 全日空の機長らが乗務前に飲酒していた問題で、同社は27日、交代要員のパイロットが東京・羽田から秋田空港までの約550キロを、マイカーを運転して駆け付けていたことを明らかにした。未明の高速道路を5時間半も疾走した後、ほとんど休む間もなく操縦桿(かん)を握っていたことから、同社は「好ましい行為ではなかった」としている。 同社によると、ボーイング767の機長(37)らは5月4日夜、客室乗務員5人を交え滞在中の秋田市内の居酒屋に入った。客室乗務員の送別会も兼ねてビールやワインを注文。社内規定で乗務開始前12時間の飲酒は禁止されていたが、その後も機長らは冷酒やウイスキーを飲み続けた。 ホテルに戻った機長と副操縦士は1時間半にわたり話し合った結果、翌朝の乗務を辞退。交代要員の手配を依頼した。 交代要員に指名された副操縦士は機長をマイカーの助手席に乗せ、羽田を午前2時に出発。高速道路約550キロを飛ばし、同7時半に秋田空港に到着した。手早くブリーフィングを済ませ、同58分に出発したという。 いやはや、ビックリでございます。確かに、問題ではあったろうけど…酒を飲んだクルーを搭乗させない、それだけ航空機運行に対して気を使っているANAの安全姿勢には感服いたします。