で、午後の部はいよいよガソリン車とディーゼル車のCX-5の乗り比べ。
ガソリンは午前に乗っていますから余裕です
またコースを2周してピットロードに。
やはり午前中の試乗同様にクルマの動き、エンジンのフィーリングも軽く、一昔前の(うちのPRADO3,400ccガソリンエンジンもそうですけど)ガソリンエンジンのように回るんだけど、市内では2,3,000回転も回せばほとんどことは足りて、4,000回転以上回すことがほとんど無い。燃費も急速に悪化するし。
高速の追い抜き加速などで5,000回転以上回すことはありますけど、正直回っているけどパンチは感じない。官能的ではない。
そもそもPRADOはクロカンタイプと言うこともありエンジンが官能的だとか回るとかは求めていなかったので、このCX-5でもSUVだし・・という気持ちで試乗したのですが、午前、午後、2回乗ってみてその予想はうれしいことに裏切られて、軽快に回り、発信加速でも、サーキットの深いヘアピン後の軽い登りでも踏んだ分だけリニアにパワーが出てくる割と自然なフィーリングは好印象でした。
欲を言えば、もう少しアクセルへの反応(開けるときも閉じるときも)が良くなればとは思いますが、総合燃費性能が問われている現代のクルマとしてはこれでも優秀なんだと思いました。
iStopは停止時も自然にすぅーっと止まり、アクセルを踏むと0.35秒(でしたっけ?)でエンジンが掛かり発信できる。
昔からのクルマ乗りとしてはそんなに頻繁にセルモーター使うとバッテリーが持たない?なんて心配しちゃいますが、このあたりもちゃんと回避できている技術はすばらしい。
そこで、すぐ後ろにはコースから戻ってきたディーゼル車
人がざわついているピッチ前ではかかっているエンジンはガソリンとディーゼルの2台だけ。
でもそういう環境でも運転席に近寄っても知っているようなディーゼル特有のカンカン,,,,,,という音はほとんど聞こえない。…….静かです。
運転席へ乗り込みます。
合図とと共に静かに(嘘!、バコッと)アクセルを開けます。
5m、10m……すげぇ!!!!
思わず声が出ます。ホントにシートバックに体が押しつけられる。す、すごいトルク!!
ピットロードの出口まで50mがあっという間。
パイロンスラロームではガソリンに比べて若干車重を感じます。大きくハンドルを切るとクルマはゆっくりと沈み込み、そしてゆっくりと戻ってくる。これはガソリンではほとんど感じなかったボディーの動き。
乗り心地はまさに重厚そのもの。ガソリンに比べて+200kgのせいなのか(4WDシステムとディーゼルエンジン)サスの動きもゆっくり。でもどちらかというとガソリンよりこちらが好み。
ステアリングへの反応もリニアですし、家族とのドライブならこちらの方が乗り心地もいい感じ。
最終コーナーを抜けてメインスタンド前のストレートに向けての登りで、アクセルをドンと踏むとみるみる加速、タコメータは3,000回転からレッド手前の5,000回転まであっという間。何のストレスもなくふけ上がります。
自分の思っていたディーゼルエンジンのイメージとは全然違う……..
試乗して感じたのは、4WDを特に必要としないのであればガソリンのFFは狙い所としていいかも。
軽くて静かに、かつ、燃費もそこそこ良くて。1,840mmの車幅もそれほど意識せずにすんだし。ただこれは狭い商店街に入っていく必要があるドライバーにはつらいかな? その分サイド、リアをカバーしてくれるモニターがあるので安全面はOKかな。
ガソリン車の軽快感、ディーゼル車の重厚感走る道と好みで分かれそう
頻繁にストップアンドゴーを繰り返す、また幹線道路でブレーキとアクセルをバタバタ踏み換えなきゃいけないようなドライブだとガソリンの方が軽快に反応してくれていいかもしれません。
一方、郊外に出かけるチャンスが多くて、スピード変化が少ないドライブ(それこそこれからの季節房総半島館山のフラワーロードを)ではディーゼルの方が余裕のトルクと広い室内でお勧めなような気がしました。
自分なら?
せっかくロードスターがあるのでいろは坂を登って奥日光に行くならロードスター。那須高原で温泉三昧ならCX-5ディーゼルの2台体制がいいかな・・
もっともいまのPRADOも10年経過しながらまだODDメーターは40,000km。まだまだ買い換え時期じゃないし(笑)
でも初めて自分で乗ってもいいな、と思ったディーゼルエンジン車。ぜひマツダさんには頑張ってもらって、より熟成させて良いクルマを作っていただきたいものです。
………そして、ちゃんとロードスターを作り続けてもらわなきゃ!!(笑)
今回の機会をいただいた株式会社カービュー 加藤拓人編集長をはじめスタッフの皆様、マツダ株式会社の皆様、大変楽しく、興味深くいろいろなことを学ばせていただいた1日でした。ありがとうございました!!!
すべての試乗が終了.......ところが、清水和夫さんの提案で、アクセラ、CX-5それぞれ2台ずつにインストラクターのドライビングでコースを同乗試乗することになりました。
僕らはブルーのアクセラ、清水さんのドライビングです。
第1コーナーに向かってフル加速、コーナー手前で余裕を持って「ど〜ん!!」とブレーキ。しっかり減速して第2コーナーへ・・・・ってアクセル開けるの早くないですか?? と思ったら後ろから赤のアクセラが煽って来ていました(笑) 第3コーナーの先の短い直線で赤を先行させて・・・・
清水さん、後ろからガンガン攻めます♪♪
まだまだ・・・・
なんでもこの最後の体験試乗には4人のインストラクター諸氏の縛りがあったようで「タイヤを鳴らしちゃダメ」だったようですけど、結構最初から鳴いてましたねぇ(笑)
ノーマルのサスペンションにノーマルブレーキ。しかもスポーツタイヤでもなく、標準のエコタイヤ。
それでもコーナーは踏ん張るしそれなりのスピードでコースを走る。耐久性は?ですけど、マツダのハンドリングへのこだわりが体感できて面白かった♪
youtubeに上がっていた某氏撮影の体験試乗動画は下記リンク
http://youtu.be/klY_VtNvj2s