ブログに書いてませんでしたが、先日、新東名走行も兼ねてミニドライブに行ってました。
静岡方面ということもあり、以前から乗りたかった大井川鉄道の乗り鉄も兼ねて。。。
と言ってもSLで有名な本線の方ではなく、日本唯一のアプト式鉄道の方ですけどね。
平日だったので本線のSLも空席があったのですが、限られた時間だったので本来の目的である
アプト式のみとしたのです。(なので、始発の千頭駅までは車で行きました。)
まぁ、SLの方はまた次回のお楽しみということで。。。
朝7時に自宅を出発し、首都高~東名と進みます。御殿場JCTからは待望の新東名を使いました。
新東名の走行も今回の目的の一つだったりするのですが、新東名、やばいですねぇ~。
幅も広くカーブも緩いためかなり飛ばせます。ハイパワー車の方はかなりの自制心が必要です。
制限速度の100km/hで走っていると何だか渋滞にはまっているみたいでした。(笑)
そういえば、オービス見なかったな。覆面の看板はいたるところに立ってましたが。
調子に乗って飛ばしていると、即"パンダ"の餌食なんてことになりかねません。。。(^^;
あと、単調で長時間走ると眠くなるかも。。。
富士山も全く雲がかかっていませんねぇ。いい登山日和かも。
そして、静岡SAで休憩。SAも充実してますね。静岡なのでプラモデルとか売ってました。
で、ここのSAにあるETC限定のスマートICで高速を降ります。
静岡SAのスマートICから目的の千頭駅までは30kmほどで国道362号で繋がっておるのです
が、この国道がまた酷い酷い、いわゆる"酷道"というやつで、車一台やっと通れるくらいの箇所
もたくさんあります。
(大型車自粛らしいです。そういえば地元のダンプ以外はすれ違わなかったかな。)
列車の時間に間に合うかハラハラしながら、結局、静岡SAからは1時間近くかかって千頭の駅
に到着しました。
お目当ての列車が千頭発10:31だったのですが、約10分前に到着と結構ギリギリでした。
恐るべし"酷道"。(^^;
千頭駅は大井川鉄道のSLや旧型ELなどがたくさん展示してあって面白い駅ですね。
ここで簡単にアプト式鉄道の説明をしますと、正式名称は大井川鉄道井川線と言います。
寸又峡の玄関口である千頭駅から井川ダムのある井川駅までの25.5kmを結ぶ鉄道です。
終点までは1時間50分ほどかかるので、平均速度はかなり遅いです。自転車並みです。
なお、車内にトイレは無いですが、途中にトイレに寄れる駅があります。
さて、この鉄道は黒部峡谷のトロッコ鉄道と同じく、ダム工事のために建設されました。
黒部は全線電化されてますが、こちらはアプト式の一部区間だけでそれ以外は非電化です。
よって、ディーゼル機関車(DL)が引っ張ります。
軌間は一般的な狭軌(1,067mm)ですが、ごらんの通り、車体はかなり小さいです。
そして、最大の特徴は一部区間に採用しているアプト式の部分です。
アプト式は勾配のきつい坂道を登るための方式で線路間にある歯車を噛み合わせて登ってい
きます。その区間だけ専用の電気機関車(EL)が連結されて編成を押し上げます。
この区間は1000mの距離で90mを登る、日本一の急勾配鉄道です。(ケーブルカー除く)
切符を買い、早速乗り込みます。黒部峡谷のトロッコと同じく小さくてかわいらしいですね。
客車5両+DL2両+客車2両の計9両編成でした。
私が乗ったのは前5両の一番最後尾の車両で私1人の貸切でした。。。(^^)
ちなみに後ろ寄り2両は小学生の団体の貸切でした。
ディーゼル機関車(DL)が中間に連結されています。
速度はかなり遅いので、これでも脱線の心配は無いのでしょう。
車内。冷房が無いので暑い。。。標高が高い分だけまだマシですが。。。
乗るときは飲料を持って乗った方が良いかと思います。
10:31定刻通りの発車です。車窓の景色はとにかく素晴らしい。
黒部峡谷のもそうですが、山肌を縫って川沿いを進む感じ。トンネル、橋がそれぞれ60前後あり
ます。全行程の1/3がトンネルと橋です。写真の川は大井川です。
静岡らしく、沿線にはお茶畑が広がります。日本の原風景といった感じ。
黒部峡谷は完全な観光鉄道ですが、こちらは地元住民の足でもあります。
信じられませんが最近まで道路すら無く、この鉄道が唯一の足であった集落も多いのです。
トンネルはかなり多いです。素掘りのトンネルも多く秘境感漂います。
トンネル内のカーブも多く、クネクネと曲がる様子が面白い。(^^)
途中の「アプトいちしろ」駅でアプト式電気機関車が連結されます。
連結作業は降りて見学できます。真ん中の歯車がアプト式の歯車です。
ちなみにアプト式ができたのは最近(平成2年)です。
長島ダム完成とともに水没した旧線から新線までの勾配がきついため採用されたそうです。
(詳しくは下記のHPに乗ってます。)
この間だけ連結される電気機関車は通常のディーゼル機関車よりも2回りぐらい大きいものです。
1台で800馬力ぐらいだそうです。それが重連です。この間はディーゼル機関車は動力を止めるそ
うです。
先述の長島ダム。この鉄道は終点にある井川ダム工事のために建設されたものです。
写真にあるダム手前のつり橋は放水時は水がもろかぶりで人気があるそうです。
上下線の待ち合わせ。当然単線なので。
井川線で一番の絶景スポット「レインボーブリッジ」です。
橋の中間に駅があり、そこを高台から撮影した写真は有名ではないでしょうか。
ちなみに以前はもっと下を走っていましたが、長島ダム完成に伴い旧線は廃止されこちらに付け
替えられました。
目を凝らしてみてみると、川の対岸に旧線の遺構(トンネルや橋)を見ることができます。
「接祖峡温泉」駅。この列車はここが終点になります。終点の井川まではここから更に35分かか
ります。
千頭からここまで約70分です。距離は20km程度しかないので、平均時速は20km満たないの
です。なんという遅さ。。。でもこののんびりさが良いんですけどね。(^^)
"温泉"と名の付く駅なので、当然温泉に入ります。(笑)
温泉会館という名の日帰り入浴施設です。300円という安さが良いですね。
しかもアルカリ泉で肌がスベスベになるお湯です。ほのかな鉄の香りもGood♪
大変良いお湯で大満足でした。(^^)
「接祖峡温泉」での滞在時間は40分ほど。帰りはバスで千頭まで戻ります。
井川線で70分かかったところをバスならたった20分です。(笑)
そして、12:50に千頭駅へと戻ったのです。
若干遅めの昼飯は駅近くの食堂で"そば定食"にしてみました。
静岡らしく、おでん付きです。(^^;
そして、帰りも酷道362号~新東名~東名~首都高と帰路に着いたのでした。
チビの保育園の終わる時間(17時)までに自宅に戻りたかったので、13時半には千頭を後にし
ました。もう少し遅いと首都高の夕方のラッシュ渋滞にはまりますからね~。
この時間でも渋谷から谷町JCTまで渋滞にはまりましたが、何とか16時半には帰還できました。(^^)
大井川鉄道井川線。沿線の景色も素晴らしく、かなり気に入りました。
黒部峡谷のトロッコも大好きですが、ここも負けず劣らずの素晴らしさでした。(^^)
紅葉時期はかなりの人気で大混雑するみたいです。
次回は本線のSL含め、子供連れて行こうかと思います。井川線も終点の井川までは行けなかっ
たし。