「被害者は20名以上か!?」名門の皮を被った悪徳チューニングショップの闇を追った - weboption、2022/02/01付記事。
既に公的なメディアで報道されている件なので、自戒の意味も込めて投稿します。この件はかなり前からオーナー間では知られていた話でした。
だからこそ、
2013年11月20日「
とにかく、何が何でもパーツリストだけは手に入れよう。」
こういう記事とか、
2014年08月09日「
新型車解説書。種類があればあるほど便利な本。」
こういう記事とか、
2014年11月28日「
部品番号」
こういう記事とか、
2016年12月14日「
純正部品探し」
こういう記事を、
散発的に書き残していたんです。
自分の車は自分で守る以外、
「頼れる駆け込み寺」なんてものは、この世の何処にも存在しない事をずっと前から認識していたからです。
今、古い車に乗っている人は、自分の車の「価値」を改めて認識するようにして下さい。スタリオンですら、中古でも200万以上は当たり前のように付く時代になっています。サンバーもスーパーチャージャーなら100万台、ミニキャブでもダンプなら50万は超えます。私自身望んだ訳ではないですが、いつの間にか
札束に乗って走っているようなものという状況になっています。
「部品がない」「直る訳がない」「お金が幾ら掛かるか分からない」
「悪いお店」は色々な理由を付けて、あなたを車から引きずり下ろそうとするでしょう。あなたが「古い車」と思っているモノが、彼らにとっては、あなたを諦めさせる事さえ出来れば、
下取った価格の数倍、時には10倍以上の値段で転売できる可能性だってある「札束」なのかもしれない訳ですから。
これから先は
「内燃機関が完全に終わる時代」。自分の車を守る為には、少なくとも次の3択のどれかを選ぶ事が必ず必要になってくると思います。
1.整備解説書やパーツリストを用意していて、部品の手配から整備まで、全て自分で面倒を見る。
個人的には、これが一番の理想です。元々は、学生の頃「店に預けるだけのお金が無いから」というのが出発点だったんですが、私もこうなれるようにずっとずっと足掻き続けてきました。
小さな草刈機や原付の整備だって、自分の愛車を守る為の大切な経験になります。整備が出来る人は、少しでもいろいろなエンジンや機械を触ったり弄くったりしてみて下さい。もうすぐ、
それがやりたくても出来ない時代になってしまうから。
2.整備解説書やパーツリストを用意し、信頼できる地元のディーラーやモータースに預けて面倒見て貰う。
自分で整備のスキルを磨く余地が無くても、資料を集める「情熱」さえあれば、この選択肢は本当に誰でも取れます。整備解説書はネットで古書を購入できる場合もありますし、グレーな手段にはなりますが、国内で原本を探して複写を取るとか海外の英字版を探すという手段も、スマホやGoogle先生の助力と、あとはやる気や行動力さえあれば誰でもできると思います。
少なくとも、まともな2級整備士なら整備解説書さえ事前に用意しておけば、車検に必要なメンテナンスは必ず出来ます。
補足:「まともな2級整備士なら、何も見なくても車検整備位出来るよ」と思う方も多いかもしれませんが、古い車、とりわけ昭和の車は作業手順や使用する特殊工具が現行車種と大きく違う事も珍しくありません。
昭和50年から52年に掛けてのNAPSやCVCCやサーマルリアクターの排ガス調整を何も見ずに中古新規のガス検通せる位出来る人が居たら天才だとすら思います。昭和から現役だった方が大変少なくなっている昨今、経験豊富な方でも当て推量で整備に掛かった結果、弄り壊してしまうなんて事も、実際無い訳ではありません。それを防ぐ意味でも、整備書は絶対にあった方が良いと思うのです。例え外国語版とかでも、数字を追えば意味は大体分かりますので。
不定愁訴のトラブルシュートも、電気配線図集や新型車解説書があれば、何もないよりも遙かに楽に出来ます。部品の手配が問題になるケースもありますが、海外通販のスキル(eBayでアカウント登録から買い物まで出来る、程度で十分)さえ身に付けておけば、何とかなるケースがほとんどです。
だから私は、
何か車両を増やす度に最初に必ず整備解説書を購入するという癖が、スタリオンを買った時からずっと身に染みついています。
3.何も持ってない代わりに、幾ら掛かっても平気な位の財力を持って、信頼も実績も超一流のショップに全部面倒見て貰う。
少なくとも私はこれは出来ませんが、お金と時間を湯水のように使えるなら、こういう選択で維持するのも一つの手でしょう。
補足:自分がこれをやらないし、推奨もあまりしない理由は、2の「整備解説書などを徹底して集めておく」のに比べて、費用対効果が余りに悪すぎるように感じるからです。専門ショップの車検整備で、やる前から数十万請求される位なら、予算10万掛けてでもあらゆる伝手で整備解説書を掻き集めてから、地元のモータースに放り込んだ方が結果的には明朗会計でしっかりやって貰えるという事を、経験上良く知っているから・・・。
「自分で面倒を見るスキル」「資料や部品を探す熱意」「糸目を付けない財力」
これからの時代、この3つのどれかが無ければ、古い車を維持する事は絶対に不可能です。どこかで必ず、悪い人達に言いくるめられて、車から引きずり下ろされる事になります。
3番は流石に誰でもという訳にはいかないでしょうが、1番や2番は、情熱さえあれば誰だって出来るようになると思います。学校の勉強なんて一つも出来なかった、
英語や体育や技家が10段階の2とか3だった私ですら、ある程度は出来るようになったんですから。
この3つのどれかに加えて、「家族の理解(若しくは、
諦め)」も必要になるケースも多いと思います。例え「理解」が得られなくても、スキルや熱意や財力を突出させる事が出来れば、「諦めさせる」事は出来ると思いますけどね。
スキルもなく、熱意もなく、お金もない。おまけに家族からも所持を反対されている。こんな状態の人は、例え車が「機械的に終わった」状態で無くても、「
社会的には終わっている」ようなものです。個人的には、
書類が無い車体と大して変わらないように思います。
そういう事にならないように、皆さんも自分の車を自分の手で最後まで守り抜く努力をして欲しいと願います。
Posted at 2022/02/02 02:44:06 | |
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