クーラント交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
車検に向けた整備の第一歩、いつ交換しているのか全く分からないクーラントを交換しておきます。
クーラント総量は3.5L程しか無く、冷却水経路が短いFRなので、比較的簡単な部類には入るのですが、それでもU4x系独自の部分が幾つかありました。
まず、リザーバータンクを外そうとしてビックリ。ウォッシャータンクと一体型になっていて、リザーバーを単体で外す事ができません。この一体型タンク自体はボルト3本で外れますが、その前にウォッシャー液を抜いておかないと、リザーバーを引っ繰り返して洗う事も出来ません。
ウォッシャータンクの左下付近に液噴出用のポンプが付いているので、車体側のホースを外すと同時に、別のホースをタンクに繋いで、液を保存容器に移し替えます。
幸い、このタンクに入っていたのはただの水orzだったので、すぐに捨てましたけどね。
2
一体型タンクは車体から外してキレイにお掃除しておきます。うーん、整備性はとてもいいのだけど、良い構造なのか悪い構造なのかいまいちよく分かりません。
3
運転席の座席を持ち上げ、ラジエーターキャップを外します。
4
そして、車体の下に潜ってラジエーターのドレンを開いてクーラントを抜きます。一度に2L位抜ける感じですね。サンバーと同様に、車体をジャッキアップしなくても作業が十分出来るのがありがたいです。
5
ここからが肝心の作業。最初にラジエーターからクーラントを抜いた後、エンジンからサーモスタットを抜きます。
サーモスタットの位置は、サンバーのようにラジエーターのロワーホース側(エンジンの出口側)に付いている場合と、スタリオンのようにアッパーホース側(エンジンの入口側)に付いている場合があり、冷却水の温度制御の正確さから、現代のエンジンは殆どがロワーホースにサーモスタットに付いてます。ただ、ロワーホース側に付いていると、周辺の補機の関係からサーモスタットが簡単に外せない場合もあるんで厄介ですが。
GX号の3G83はスタリオンと同じくアッパーホース側にサーモスタットがある設計。古いですが、整備がとてもやりやすい設計です。サーモハウジングがラジエーターキャップとほぼ同じか、やや高い位置に付いているので、テーパー形状のエア抜きプラグも付いてますね、この3つのボルトを全て緩めておいて・・・。
6
サーモスタットが抜けました。開弁は82℃で、どことなくスタリオンのものと形状が似ています。GX号は常にカップリングファンが回りっぱなしで、水温計は走行中かなり低い位置を指し示していますので、ローテンプなどに変える必要は殆ど無さそうです。
クーラーも付いてないしね(゚∀゚)アヒャ
7
あとはひたすら真水を注いでヒーター全開で1分ほどアイドリングして、ドレンから水を抜いて・・・の繰り返し。
冷却水容量は余り多くないはずなのですが、真水の濯ぎで排出される水が透明になるまでには、スタリオン以上に長時間掛かったような気がします。
排出される水がほぼ透明になってきたら、サーモスタットを再度組み直して、95%のLLCを1.5Lほど原液でラジエーターに注いで、リザーバーにも満水よりすこし多い位水を注いでおしまい。
ただ、現実にはキャブレターの38psエンジンはラジエーターの容量が相当少ないようで、1.5LのLLCの原液が一度に全部は入り切らず、ラジエーターに約1L、リザーバーに残りを全部入れてそれだけでほぼ満タンになってしまいました。こういう事が起こりうるので、できるだけ濯ぎの段階で排水が透明になる(エンジン内の水がほぼ真水になる)ように、サーモスタットを抜いてでも徹底して元のLLCを薄めておくのです。そうでないと、正確な凍結温度が割り出せなくなっちゃうからね。
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