エアコン冷却系のプチ改良
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
早いもので、前回のエアコン関連の書き込みから1年が経過しました。
真夏に「サンルーフの窓自体が暑くてボ~とする」と言う問題は先送りするとして、今できる対応から実施していくことにします。
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10年以上前に元々メカニカル(機械式)の直結ファンだった1型を車種不明の中古電動ファンに交換していました。
配線としては、図のイメージです。
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その後、高負荷・高回転運転時のエンジンの冷却力向上を狙って11より容量の大きい22用の純正ラジエータと純正電動ファンに交換していました。
ネットで「11を電動化するとエアコンの効きが悪くなる」と言う書き込みを見つけ、メカニカル・ファンに交換してみました。そこで感じたのが夏場のエアコンの効きの差でした。
1型の直結メカニカル・ファン(ファンが常時回転)が一番よく冷えます。電動ファンを装着した状態が一番エアコンの効きが悪く、カップリングはほぼ同等ですが、若干良い程度です。(渋滞やストップ&ゴーの多い都心部では差が出やすい)
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冷静に考えてみれば当然ですよね。カップリング付きはエンジンが高温にならないとファンは滑っていてトルクはかかっていません。ファンは回っていたとしても、実際には回っていないのと同じようなもの。
電動ファンも通電していなければ無いのと同じ状態です。
つまりアイドリング状態のエアコンは、ラジエータ前方に装着された小ぶりなファンで押し込んでいるだけなんです。
常時回転の機械式直結ファン+エアコン用小型ファンと言う仕様で設計されている11前期用のR12エアコンですから冷却力が不足しちゃいますよね。
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確かに「エアコンの効き」には直結メカニカルファンなんですが、「パワーロス」や「オーバークール」とデメリットも多いんですよね。
一長一短どうしようか・・・。閃いた!ラジエータには後付で電動ファンを付けているじゃないか。この電動ファンをエアコン作動時にも利用できるようにすればいいんじゃないの。
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エアコン用電動ファンの配線を分岐して、ラジエータ用電動ファンの動作用リレーに入力してやれば、ラジエータ用電動ファン+エアコン用小型電動ファンのデュアル(併用)動作で冷却力を上げられる最強仕様となるんじゃないの。
回り込み(迷走電流)が怖いので、作業の際に整流ダイオードを咬ませて逆流を防ぎます。結果は上々・・・2月末からそのまま2週間ほど問題なく使えていました。
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ところが、そのあと発生したのが「無謀な船出」の「???」な状況。状況確認の過程で整流ダイオードが1個パンクしているのを発見しました。
キーを電源オンしただけで勝手に回るラジエータファン。ダイオードのパンクとこの仕様変更作業がきっかけの不具合に思え徹底的に確認しますが、どこを探しても誤配線等はありませんでした。ギ・ギ・ギブアップ
そういえば以前11用のラジエータに付けていた中古の電動ファンは2段階式。給電ラインが2系統あり、両方に給電されると倍速で回る優れものでした。あれなら回り込みを気にしなくて良いよな~。
そんなことを考えながら「12/22用ラジエータに使える中古の2段階電動ファンが入手できないのか」の確認と、原因不明な現状打破にアドバイスをいただくために4X4キタガワさんの北川社長に電話してみました。
すると「併用しなくても、シンプルにラジエータ用の電動ファンだけにすれば良いんじゃないの?」との一言が。
おー目からうろこ
細部はここで書きませんが、その後不具合事象が解消したので、再度配線を見直すことにしました。冬場のオーバークールを嫌って、夏場はラジエータ用電動ファンが、冬場はエアコン用の小型ファンが動作するように戻せるよう「スイッチ」で切り替えられるようにすることにしました。
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将来的には移設するかもしれませんが、判り易くこんな場所に切替スイッチ付けてみました。
電動ファンが1機しか回りませんので、ダイオードが再びパンクすることもありません。
昨日今期初めての夏日(外気30℃越え)の中、夏モード(エアコンONでアイドリング時にラジエータファンが動作する)で走行してみました。良い感じ。
結果的にラジエータの温度も下がる効果もあるのか、信号待ちアイドル状態での温度上昇が今までより抑えられています。走行中も4℃程度まで下がりますし、大きな交差点での信号待ちでも18℃ぐらいまでしか上がりません。
更に、温度上昇が遅いことで走行開始後の冷却が早めに進みエアコンの恩恵を最大限に得ることができています。
とりあえず2020年夏のエアコン仕様はこれで行ってみよう。
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