電動ファン作動時の自動アイドルアップ機能の付加
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
JA11のメカニカルファンを電動ファン化している方も多いかと思いますが、発電量が最も少ないアイドリング中に電動ファンが回ると、電圧が降下してアイドリングが不安定になったり、電装品が暗くなる気がしたりしていませんか。
今回の作業は電動ファン作動時、自動的にアイドリング回転数を、少し上げてくれる機能を付加しようというものです。
こんな機能が無くても、アイドリング回転数は、ISC(アイドルスピードコントロール)のVSV(バキュームスイッチングバルブ)で補正してくれます。エンジンルームを空け整備作業をしている際、VSVが作動して「カチ・カチ・カチ」と動作音がしてるのも耳障り。
それにISCは本来、高地や高温時の補正機構なので、日常的にそれに依存しているのは如何なものかと思っていました。
2
後期型なのかAT用だったのか忘れてしまいましたが、他の欲しい部品を某オクで入手した際、こんな不格好なサージタンクがおまけで付いてきました。「いらない出っ張り」で不格好でしたが、今回の作業には打ってつけ。下準備としてサージタンクを交換します。
よく眺めてみると四隅にボルトホール(ボルトをねじ込むための穴)を空ける予定だったのではと思える場所があります。このうち外側二カ所の中心にポンチを打ってから2.5ミリのガイドホールを空けました。
次いで、頭が10ミリのネジの軸は6ミリ、タップの下穴は5ミリですので5ミリで穴を空けます。
平面に対し直角に空けることと、ボルトの長さ以上に空けすぎて貫通させないのがポイントですが、なんでサージタンクを装着する前に空けることを気が付かなかったんでしょうね。狭くて大変でした。
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下穴が空き終わったら、タップでネジを切っていきます。荒→中→仕上げとハンドホルダー(タップを保持して手で回すハンドル)が斜めにならないように気をつけながら慎重にねじ込んでいきます。
ねじる際出てくるアルミくずがオルタネータの中に入らないように注意しながら作業しましたが、やっぱりサージタンク単体の状態で作業しておくべきでした。
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この作業で使うのが、純正部品「バルブ、バキュームスイッチング(18580-73830)」、これもサージタンクとともにおまけとして付いてきたもの。11の特別仕様車の一部・・・SA(WILD WIND)、SB(SCOTT)、SF(LAND VENTURE)に装着されているバルブです。
当初この部品、エアコンのアイドルアップバルブと交換してしまおうかと思ったのですが、アップ度を調整できない等の理由で使えませんでした。その作業をしたお陰で、通電すれば回転数が200~300回転ぐらい上がることを確認することができました。
次の工程は、先ほど空けた穴幅に合わせて、ブラケットに穴を空けます。穴開けを終えたら、不必要な部分は金のこで切断。角を丸く成型した後、ガンブルーで黒く仕上げました。
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これも、サージタンクにおまけで付いてきたホース類。三つ叉を4つ又に交換し系統に組み入れていきます。
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おまけ部品のゴムホースに劣化があるのは判っていますが、とりあえずの作業なのでホース類は交換せずに組み込むことにします。
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特別仕様車の純正仕様だと、運転席側タイヤハウスの上、リレーポストにバルブが装着されているのですが、エンジンのコントロール機構はエンジンに付いているべきと言う信念に従って・・・
本当は、エンジンとタイヤハウスを跨ぐ配管ホースがあると、何か作業する際に邪魔になりやすいので避けたかったのと、リレーポストにポップアップ式のヒューズを装着してしまっていて物理的にスペースが空いていなかった)この位置に装着しました。
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ホースの長さを変更すること無く、ちょうど良い長さで装着できました。
違和感なく溶け込んでいるかと思います。
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電動ファンが作動したと同時に、アイドルが1200rpmぐらいに上がるようになりました。
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