2016年6月23日(木)。
礼文島は良い天気だった。
張り詰めた朝の空気が心地良い。
※Top画像はトレッキングルートから望む利尻富士
もちろん気温は高くない。
長袖でなければ震えてしまうほどだ。
【1】
(礼文の海に昇る朝陽)
例によって4時前にはすっかり陽も昇り、
【2】
(朝の利尻富士)
利尻山が礼文水道に浮かぶ。
【3】
(刻々と雲の表情が変わってゆく)
朝の静寂にカモメの声が吸い込まれる。
【4】
(ため息の出るような眺めだった)
この日はトレッキングに出かけることにした。
家内も一緒のため初心者向けの桃岩周辺に向かう。
しかし無謀にも展望台まで車で上がるのではなく、
ホテルから登山ルートを通って桃岩展望台に抜け、
元地灯台経由で知床(礼文南部の集落)に出る、
というコースを設定した。
展望台までが1-1.5h、桃岩〜知床が2-2.5hとして、
3-4時間ほどの行程になるだろう。
早速am7:30にホテルを出発した。
登山ルートへの入口が崩落で通行止めになっており、
仕方なく観光バスが辿るルートを徒歩で登ってゆく。
他に歩く人のいない急こう配カーブの連続だ。
追い越していった何台かの観光バスの乗客が、
好奇に満ちた眼差しを向けたように見えたのは、
何かの勘違いだろうか(苦笑)
【5】
(ヤマブキショウマ)
ロードサイドの花を楽しみながら、ゆっくりと登った。
【6】
(たくさん咲いていたレブンシオガマ)
途中、レブンウスユキソウの群生地を眺められる
林道の分岐に差し掛かったのだが、往復4kmの表示と
傾斜のある砂利道に躊躇い、結局寄り道は断念した。
【7】
(可愛らしいオオヤマフスマ)
桃岩展望台の駐車場近辺から舗装路を離れ、
トレッキングルートを歩くことになる。
【8】
(ようやく桃岩が近くに見えてきた!)
観光バスで登ってきたシルバー世代とこの辺りで合流。
【9】
(これも多く見かけたミヤマキンポウゲ)
しかし展望台を過ぎてしまうと人影がめっきり減る。
【10】
(エゾイブキトラノオとチシマフウロと青い海)
この先は断崖沿いのアップダウンをひたすら歩く。
【11】
(この花も多数、センダイハギ)
強烈な太陽光の下、水も持たずに歩くのは、
熱中症の危険があるため、意識的にゆっくり進む。
【12】
(トレッキングルートに入ってもレブンシオガマはよく咲いていた)
しかし何という眺めだろうか。
【13】
(観光バスの皆さんはこの辺りで森林限界ならぬ「足腰限界」につき下山されてゆく)
青い空、青い海、緑の絨毯、重量感のある岩山、
【14】
(桃岩と同じような高度までやってきた)
彼方に浮かぶ利尻、そこここに咲く北の花々。。。
【15】
(チシマフウロとレブンキンバイソウと利尻富士)
疲れも吹き飛ぶような景色に暫し時を忘れて佇む。
【16】
(右手が桃岩、正面は元地の桃岩猫岩展望台、左手に猫岩が見える)
【17】
(まだまだトレッキングルートは続いてゆく)
【18】
(桃岩が西側から見えるようになってきたぞ)
【19】
(これぞ「花の浮島」礼文島)
【20】
(尾根の反対側=利尻島側にもたくさんの花が咲いている)
しかしこの辺りで自分は速度を上げ、先に知床の
【21】
(トレッキングルートは急激に下ったり登ったりの繰り返しだ)
集落に下り、飲み物を調達して途中まで折り返し、
【22】
(元地灯台に近づくにつれ、レブンキンバイソウの群生が見られるようになった)
【23】
(レブンキンバイソウをアップで)
家内に水分を与えないと真面目に危険だと思った。
【24】
(ヒオウギアヤメも咲いている。遠く元地漁港が望める)
ということで、先に山を下っていったのだが、
【25】
(ぐっと回り込んで、宿泊客の見送りで有名な「桃岩荘」を眼下に)
【26】
(もう地蔵岩が見えなくなってしまった。礼文島の西側の断崖を望む。このずっと先に前日寄った澄海岬がある)
案外知床からの折り返しにスピードが伴わず、
【27】
(ようやく元地灯台。ここから知床のバス停まで丁度2kmだ)
あまり効果的な給水にはならずに終わってしまった。
【28】
(知床を目指してペースを上げて進む。利尻富士が見守ってくれる)
相当ヘロった僕らは知床から歩いて香深に戻る気力が
残っておらず(約4kmなので普通に歩けば1時間弱)、
かと言って1時間待ちの路線バスも待つ気になれず、
タクシーを呼んでホテルに帰った(それでも十分午前中)。
この日登った岩山を、今度は下から確かめてみたい!
【29】
(元地側の展望台に下りる途中で車を停めて猫岩方面を撮ってみた。随分猫背のネコだね、って当たり前か)
と単純に思い、同日夕刻に香深とは反対の元地(島の西側)の
展望台に行って、桃岩を仰ぎ見てみた(笑)
【30】
(まるで小さなギアナ高地・・・笑)
下から眺めてもスゴイものはやはりスゴイ!
【31】
(桃岩とはよく言ったもんだ。しかし隣にいた観光客のおばちゃんは同伴のおばちゃんに「乳頭岩よ」と力説してた。
ま、わからなくはないが、形状を表すなら「乳房岩」の方が良いのじゃないかと思うが・・・笑)
実は昼前にホテルに戻ったあと、島の北側に出向き、
その後また南側にとって返したりしたのだが、
長くなってしまったので、その様子は次回にしたい。
【32】
(この日も暮れゆく利尻富士を堪能した。しかし、疲れすぎて速攻で寝てしまったのはご想像の通り)
次回はついに旅の終わり、礼文島の最終日までを掲載。
今回も駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
※X Pro2 XF 16-55㎜ F2.8 R LM WRほか
(了)
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Posted at
2016/07/27 19:06:18