レカロLS-F分解

続いてレカロシートの分解です。
わがやのレカロは、もう１７年前のＬＳ－Ｆというモデルで、現在はラインナップにありません。

現在も販売されているＬＸよりサイドサポートが大きく、ホールド性が良いので気に入っています。
座面をフラットにして、乗降性を良くしたＦシリーズの最初期モデルのため、現在の構造と少し違うのでは、という部分も見られましたので、参考までにアップしておきます。

まず、リクライニングのダイヤルは、丸いフタをこじって外すと、ダイヤルも抜けてきます。

ブレブレ写真ですみません。
サイドのカバーは、このピン３本を裏側から押し出すと外れます。抜かなくてもここまで押し出せばＯＫです。

リクライニング支点は、このような特殊スナップリングで止まっています。
これもプライヤー等で引き抜くと外れるので、あとはフレームを少し外側に押し広げて、支点シャフトを抜くと、座面と背もたれが分離します。

座面の表皮は、シートレールの前側フレームに表皮をプラスチックのレールで引っかけて止めてあるので、これも外します。
これもノーマルシート同様、マイナスドライバーで、そっとこじるだけでＯＫ。

レカロの特徴らしい、ラバーマットと呼ばれる緩衝材がこのようにフレームにフックで引っかけてあります。
プライヤー等で引っ張って外します。結構固いので、勢い余ってケガに注意。

ノーマルシートがそうであったように、これもクッション内にピアノ線を通してリングを引っかけて表皮を止めています。
が、レカロのリングはノーマルシートのそれと違ってかなり固く、ラジオペンチで外しました。

が、なんたることか。
クッションの両サイドだけでなく、座面の中間も同じように止めてあり、それを外すのはかなり困難です。
無理にやるとわたしの場合、座面のクッションを破壊する危険性が高く、残念ながら表皮を剥がして発熱体を移植するのは諦めざるを得ませんでした。

これがどうもＬＳ－Ｆ独特の構造のようで、ＳＲ系とかＦではないＬＸとかの座面と構造が異なるようです。


ちなみに、クッションの右サイドの一部は乗降の際に力がかかるためか、下側の一部が粉化して少し崩れていましたが、大きなものではなかったので、今回特に補修はしていません。

考えて見れば、もう１７年も使っているので、よく持っているものだと思います。

そんなわけで、表皮を剥がしてのシートヒーター発熱体の移植は諦め、代替案として専用のシートカバーを使うことにしました。

そのため、再度組み上げようとしたところ、座面下に張ってあるラバーマットに亀裂を発見。
調べてみると、シートのクッション性を保つのに重要な部品であり、荷重がかかるので破断するのもけっこうあるそうです。

今後も使い続けるためには、さすがにこれは交換しないといけません…。

で、ネットで見つけたのがこれ。
レイド系競技車のシート作製、チューニングで有名な野口装美さんから出ている、レカロ専用のラバーマットで、ノーマルのそれより耐久性があり、しかも安いとあってこれに決めました。

寸法を連絡して、ラバーマットだけを送ってもらうこともできますが、それまで付いていたラバーマットを送ると、フックも取り付けてくれるので、今回はフック付きで発注しました。

対応が非常に速かったのは、さすがです。