ラジエーター洗浄・ファンモーター給油

高速道路を100km/hで巡航するとオーバーヒートするので修理しました。

今回の作業は、あくまでも本修理を行うまでの応急処置です。

アッパータンクから内部を覗くと、内部に白い物質がビッシリこびりついていて、ウォーターチューブの穴にも詰まっています。
漏れ止め剤かカルシウムかわかりませんが、今回は色々なケミカルを使ってこの物質を溶かせないか実験してみました。

ドンキのパイプクリーナーや重曹。クエン酸等色々試しましたが、結果的にクエン酸が一番よさそうでした。（カルシウムは溶かす、樹脂や銅コアは痛めない）

洗浄後、1/4は詰まっていたラジエーターが、1/5位の詰まりに改善しました。これ以上はアッパータンクを分解して掃除するしかありません。ホース穴やキャップの穴から覗ける範囲は針金で突っついて貫通させました。

お湯を流してコアを触ると何処が詰まっているか判断できます。

ラジエーターASSYを分解したついでに、ファンモーターの給油も行いました。トゥデイに使用されているミツバのファンモーターは軸受けの油切れでよく不具合を起こしているようです。

このファンモーターは、一応軸受けがラビリンス構造になっているものの、モーターのケーシングとファン自体とのクリアランスが大きくて水が掛かりやすく、軸受けに掛かる負荷も大きくてオイルが切れて焼きついてしまうようです。

要は、ホンダ車乗ってる奴はたまに分解して油させって事です。

ワッシャー3枚にメタルの構成で、ファンのスラスト加重を受け持っているようです。今回は軸受けにホンダのウルトラG1を給油しました。理由はオイル缶が足元に転がっていたからです。

オイルをさして組み立てました。ファンは洗ってぴかぴかです。

そして組み付けます。ご覧の通り、クロスメンバーが変形しているのでちゃんと入りません。ラジエーター本体も捩れています。

素直にラジエーター交換をしない理由は、クロスメンバーの板金を行ってから新品ラジエーターに交換したいからです。よって今回の応急処置となります。

さて、洗浄後の結果ですが、気温30度オーバーので高速道路を100km/hで巡航しても水温は安定していました。
コレで安心してラジエーターが届くのを待ちながら板金修理の相談をする事ができます。

ラジエーターが詰まってオーバーヒートするけど車検まで持たせたいと言うそこの貴方、ラジエーターのクエン酸洗浄はオススメです。