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ek-10stとやまの愛車 [その他 その他]

整備手帳

作業日:2007年2月15日

私なりの自動車模型キットの基本的作り方、準備~展示までの方法

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
1、私の模型製作のやり方(準備編)


模型制作でいろいろ苦労したり失敗したりとか
コメントをお寄せいただきました。
人によって、多少の違いはあるかと思いますが
何かのヒントにでもなれば幸いです。
それでは、私なりの基本的テクニックなどを披露します。
一応、カーモデラーの端くれですので話はそれを中心に進めます。
また質問等あればコメントでお寄せ下さい。

★関連目次★
1、私の模型製作のやり方(準備編)
2、私の模型製作のやり方(製作編)
3、私の模型製作のやり方(塗装編)
4、私の模型製作のやり方(仕上研ぎ出し編)
5、私の模型製作のやり方(最終仕上げ編、展示保管など)


※用意するもの、
キットは、作りたい、ほしいと思うものが一番ですが
※とくに初心者は出来の良い模型、いいメーカーを選ぶ事です。
あまりひねくれた作り応えのあるキットは後々苦労します。
なるべくなら単一色ボディカラーでデカール貼り面積の少ない物を選ぶこと。
エンジンレスなら組み立て工程がへりますので視野に入れるといいでしょう。
道具類、
模型用薄刃ニッパー(えぐりの浅い物)、精密細工用ダイヤモンドヤスリ各種、
デザインナイフ(45度角度の刃が付いています)、
タミヤの耐水ペーパー♯400~♯2000各種(コバックス社製品のライトグレー色)
エッチングのこ(罫書き用など)、ハセガワのPカッター細、太各種、
ピンバイス大小2種、ドリル刃0.4~1.5ぐらい(セットものもあり)
パテ、タミヤラッカーパテ(イサムパテ)、ときパテ、サフェイサー♯1000以上のもの
タミヤのエポキシパテ、グンゼかモデラーズのベースホワイト缶スプレー。
タミヤ水性セラミックコンパウント゛三種(入手しやすいので一例として)他、水性コンパウント゛なら粗目~仕上げ目まで各種用意。
密度の高いネル布(カー用品のワックス仕上げ用)。ソフト99のフ゜ラスチッククリーナー。
接着剤はタミヤのセメント粘着/流動二種とウェーブの瞬間接着剤、クリアーパーツ固定用にモデラーのクリアーボンドまたは木工ボンドか、高透明エポキシボンドを使用しています。
タミヤマスキングテープ各種、グンゼマスキングゾル、
旧車の場合メッキモールがあるのでモデラーズの(のり付きアルミ箔)「メタルック」
刻みのないピンセット、シャワーコットン綿棒、などが必要かと思いますが、必要に
応じて買い足すのも良いとおもいます。

ボディカラーは缶スプレーを主に使用しています。
タミヤは乾燥が遅いし顔料ののりが薄くコレを嫌い、
グンゼかモデラーズの缶スプレー。
ゲスト的にグリーンマックスの缶スプレーを使用しています。
混色しなくてはならないボディカラーではピースコン(ガン)を使用していますが
私はあまり必要回数がないのでコンプレッサーはもっていません。(ガス缶で十分)

実車資料をみて作る時は、色々なカタログ、
雑誌記事、資料本、イベントで撮ってきた写真など、
またはネットから拾うこともあります。
いずれにせよ、よく観察することが大事です。ポイントをつかむと、
気が付かないことが意外と発見されます。

製作編に続く。↓
2
2、私の模型製作のやり方(製作編)

※キット製作の下準備
先ずは、ボディから…。
ハ゜ーティングラインや突き出しピン、
フェンダーラインなと゛の処理、ヒケやめくれなどは、
基本的に#400ペーパーをドライでやすり掛けしています。
もちろん必要に応じてパテも使用しています。
とくに留意していますのが、
フェンダーとタイヤハウス開口部分の厚みの調整です。
ここの場所を裏から斜めに削ぎ落とす事により、
不自然な模型臭い感じが変わります。

ドアなどのパネルの筋彫りはもう一度、
Pカッター等でさらうとディテールがはっきりします。
ここで追加したい筋彫りはボディ下面のパネルの繋ぎ目です。
実車写真をよく観察して筋彫りやリベットを追加しますと、
よりリアルな感じになります。

※開口部分の加工。
金型の抜きの都合等で突き通していない、
ベンチカウルべーションの穴は実車が大きめの穴の場合、
長マルの両端を0・4ミリぐらいのピンバイスで開口後、
刃厚の薄いPカッターで溝をさらいます。
光が透き通るぐらいになったら細いエッチング鋸で穴を開け、
開口後周囲をペーパーで整えます。フロントグリル等の開口部分で
成型の都合上やその他省略されたり一体成型されたにメッシュには
一度Pカッターやピンバイスなどで開口後周囲をヤスリ掛けなど仕上げした後、
市販されている模型用メッシュやエッチングメッシュで再現すると良いと思います。
この場合もケースバイケースで必ずしもしなければならない事はありませんが、
実車資料を観察すると、メッシュの目の方向や目の大きさが判ると思います。
ただしあくまで製作するスケールに合わせる事は大事です。

・サフェサーを吹く~研ぎだす。
場合にもよりますが1200番の
サフェサー缶スプレーをメインに使用しています。
なるべく、薄目に吹くのがコツです。
ここで重要な事は、対象物に直接当てて吹き付けはしないで
各1面に直線方向に一定感覚で掃くように、
さっさっと吹き付けるのがコツです。どの缶スプレーも同じです
↓記号で現すとこんな感じでしょうか。わかりにくかったら失礼(汗)

  終点 ←□←スタート
   ← ▽ ← ▲
↑缶スプレー
      □

(↑あぁ現しにくいナァ・・汗)

乾燥後に軽く研ぎだします。
ここではおおよそ600番ぺーパーを使用しています。
ざっと全体的に掛けて一度、面の様子を見ます。
水洗い乾燥後チェックしてヒケや傷や歪みがあれば、
もう一度吹き付けし再度繰り返して、
乾燥後は仕上げに細かい番手で撫でるように研ぎだします。
再度歯ブラシなどで筋彫りに詰まった粉を水洗いしながら乾燥後、
下地塗装準備に入ります。

まずはボディ塗装にはお立ち台として
ドリンク剤などの小瓶を用意し
さらに瓶のふたにサンをランナーなどで渡し、
ボディの内部のデッティールに支障のきたさない
見えない場所にマスキングテープなどで固定しセットしています。
天井内部を気にしない方は直接、瓶のふたに両面テープで固定しても良いでしょう。

下地塗装は主に隠ぺい力の高い、
グンゼミスターカラースプレーのスーパーホワイト及びモデラーズのベースホワイトを
使用しています。ここでも厚塗りは極力さけまして1発塗り塗装を目指しています。

(ここで絶対にさけてほしいのは一般塗膜の上にベースホワイトを上塗りするのは
なるべく避けて下さい。乾燥縮小率の違いによるひび割れが生じる事があります。)

ベースホワイトを塗ることにより染料系色、白系
つまり淡色系の下地透けはなくなります。
隠ぺい力の高い、黒、シルバー、暗色系は必ずしも
下地にベースホワイトは入れません。

赤系で特にフェラーリー、イタ車系はベースホワイトの上からピンクをいれると
発色がいい方向へ変わります。最近やったので効果的だったのは、
マルーン色の下地に入れると明るめに変わっていい感じでした。

シルバー系の下地には発色効果が期待できますので
グロス(つやあり)黒をお勧めします。

裏技ですのでこれはあまりお勧めしませんが
第1塗膜に黒を使用することがあります。
(黒立ち上げ)ここから明るくしていく訳ですが、手間がかかります。

他、成型色(プラ地)が染色系(赤など)では、他の色に塗り替えりたいときは、
そのままサフェーサーやベースホワイトを吹いても染みあがり現象がおきまして、
本体色に影響がでます。この問題については今少し研究課題でまだ決め手にかけますが、
色々やった結果、私の場合、下地に黒かシルバーを吹いて、スーパーホワイトで回避できました。
但し、これも完全とはいえません。各自工夫して見て下さい。
3
3、私の模型製作のやり方(塗装編)

前回の下地塗装からの続きです。

ボディの方へベースホワイト塗装などで下地を作りたら、
完全に乾燥後、一度塗装面のチェックをします。
もし大きな埃(糸くず)などを咬んでいたら、
ここでもごく軽く♯1200番~♯2000番の耐水ペーパーを
ドライで当てます。プラの下地が出ないようくれぐれも手加減するように。
削粉がでますのでまた洗浄してください。また、注意点として、
脂分は塗装の大敵ですので洗浄後はなるべく手垢(手を洗いましょう)とか
油のつかないように気をつけて取り扱います。なるべくなら表は触らない事。
(季節的な事もありますが、柑橘類を食べて触った手で作業するのは自殺行為です。塗装面にダメージを受けるばかりかプラも侵します。)

前回、述した塗装台にボディをセットして本塗装に取り掛かります。
塗装環境は時にもよりますが、強制換気のできる場所で塗装ブースを
ダンボール箱で囲い、その中で行うといいと思います。
市販されている塗装ブースもかなり良いのですがそこまでしなくてもという派は
アウトドアでも敢行できますがかなり天候に左右されるのでお勧めしません。

いずれにせよ気温と湿度には気をつけましょう。
あまりにも寒かったり、雨が降っている時は塗装は避けるべきです。
なぜなら本塗膜に「カブリ」がでやすいのでせっかくの
つやあり塗装も台無しになる可能性大だからです。
裏技として強制乾燥もありますが一定の経験が必要ですので
初心者にはお勧めいたしません。
それから埃の舞う場所でも作業は避けましょう。
白系、黄色系の明るい色を使用する場合は着る服も考えましょう。
静電気の起き易い生地とか黒色の服は避けるべきかと思います。

缶スプレーでの本塗装の吹き方について。
サフェィサー吹きの時も述べましたが、今一度おさらいします。
初めは対象物から約30センチぐらい離れて、吹き始めと終わりは
常時、直接当てない事、ノズルは同時にあける事
一定の距離で直線的に一面のみ吹いたら次に移りを繰り返し、
全体に色が軽く乗ったら
第一回目としてしばらく乾燥させ、
(時間目安で30分、但し季節によって延長あり)
溶剤分を飛ばし(これは匂いで判別可)また同じ事を繰り返します。
※「さっさっ」とほうきではくように一定の間隔で直線的に吹き付ける事。
おおよそこの「感覚」で3回ほどで塗膜を乗せたらほぼ良いと思います。
ケースバイケースもありますので塗り重ね塗装膜の厚みは好みがでます。

ここから初心者にはお勧めしませんが最後には「止め吹き」をします。
止め吹きは塗膜面の安定と艶出しを目的としています。
やりかたは基本と同じですが距離を近づけ、比較的ゆっくり
吹きつけスピードを落とし垂れる寸前で止めます。
ここからの乾燥時間は大体丸1日以上きれいな場所で放置し、
匂いとか「爪がたたない」←(注、比喩)位待ちます。

ここで完全乾燥を待っている間にできるその他作業を行います。
(内装とかエンジンとか小パーツの組み立て仕上げ塗装など)

※良くある失敗のリカバリー。
・塗装が垂れた。泡が吹いた。←これはあわてずに乾燥を待ってから
 ペーパーで失敗箇所と周囲を平滑に戻す。それから再塗装する。
(失敗の原因は一度に同じ面に多く吹きすぎの時が多い)
・埃や糸くずが入った。←これはまたよく乾燥後、
♯1500~♯2000番ペーパーで、ごく軽くなでる様にドライで研ぐ事。(研ぎ出し)
(または、吹きつけ直後のまだ濡れている時に気がついたならば極細の針などで
ピックアップできますが、かなり困難ですので、なお慎重さを保つ事です)
それからまた仕上げの再塗装作業をします。

・塗面がかぶった。←これは湿度が高い時間や気温が悪い日などが原因で
リカバリーとしては別の良い天気の日に再度塗装しなおすと良いと思います。
また「研ぎ出し」することで解消されます。(ちなみにつや消し塗料でも、
上からクリアーを塗装するとつやありに変わります。
(※後述の研ぎ出し作業項目と関わる話です。)

これらの塗装作業と乾燥が終わりましたら
ここからすこしテクニックを要する話になります。
本体色の研ぎ出し。まずは♯2000番で軽く全体をなでるように研ぎます。
ここではいわゆる「ゆず肌」を平滑にするのを目的とします。
エッジ部分はペーパーを当てないよう気をつけます。
(もし下地が出てしまったならば、缶スプレーから小皿に出した
小さい範囲なら同じ色、濃度の薄い本体色を
面相筆の腹の部分で軽くなでて塗膜を乗せます。)

全体に塗装面が平滑になったならこのままクリアーで
オーバーコートしない場合は(好みが別れる)
細目コンパウンド~微細コンパウンドで番手を変えつつ仕上げに移ります。

私の場合は、グンゼやモデラーズのスーパークリアー
(デカールにやさしい)でオーバーコートします。
目的は研ぎ出しによる本体色のはげを嫌うのと、同じ作業がしやすく、
ゆず肌消し、コンパウンド掛けがしやすいのと、
艶向上で一番良い結果が得られるからです。
ここでも本体色塗装と同じ手順をふみ、乾燥したら研ぎ出し作業をします。
ちなみにデカールの上からオーバーコートすれば保存性が向上しますし、
塗装面との段つきを目立たなくして研ぎ出しして平滑度を上げられますが 
一部のデカール、特にアメリカ製の模型についてくる物は直接クリアーによる
オーバーコートには耐えられません。またその他、大判デカールは乾燥にかなりの
日数をもとめます。(デカールとクリアーの相性はいらないデカール部分での
テストピースを作っておくと良いと思います。)
さらにデカールのオーバーコートでは一度に大量に塗装するのは避けて、
より慎重な吹きつけをします。

◆※デカール貼りでの裏技、
対象に貼り付けてから、ドライヤーで軽く暖めると
馴染みやすく、乾燥の促進にもなります。但し、
熱くなるまで一点集中させないように、デカールの
状態を見ながら作業を進めます。これもある程度、
経験、勘が必要かと思います。

オーバーコートで最近良い結果が得られたので、一応お知らせします。
あとあと話がでる作業ですがのり付きアルミ箔(モデラーズ製メタルック)
の上からオーバーコートすると経年変化や擦れに耐久性が期待できます。
(但し何10年経過後、何か変化があるかもしれませんが
今、経過5年目の作品はまだ大丈夫です。)

※続き↓研ぎ出し仕上げ編へ。
4
4、私の模型製作のやり方(仕上研ぎ出し編)

塗装編からの続きです。

クリアースプレー缶で
使用しているのは
デカールにやさしい、
ミスターカラー(グンゼ)のスーパークリアー、
またはモデラーズのスーパークリアーを使用しています。
ウレタンクリアーを使用される方もいますが
私の場合、管理が困難なのと、激しい蓄積毒性があるので
結果が良くてもこれを避けています。

クリアーカラーでのオーバーコートは、
研ぎ出し仕上げを目的して
ペーパーがけをしますので、
これで本体色が剥げるのを
防止する意味があるのです。
したがってもし表面のペーパー研磨で
本体色が出てしまった場合は
もう一度クリヤーのオーバーコートを
しなくてはなりません。
もし下地まではげた場合は面倒でも
その部分に色挿しをしてから
またオーバーコートまでやり直しになります。

クリアー層の厚みは、おおよその感じでは、
4回以上塗り重ねるつもりで。
但し、すじ彫りの溝を埋めるような厚みは避けましょう。
(この手加減は勘と経験が入ります。)
乾燥の目安は先にも述べましたが、
ペーパー掛けすると 大きな粉の塊が出る様では、
まだ早いと思って下さい。
完全に乾燥すれば細かい粉が出ます。

研ぎ出しには♯1500番~♯2000番の
タミヤの耐水ペーパーを番手を変えながら
ドライで使用しています。
軽く羽根で、撫でるように意識して
エッジを避けながら
「ショリショリ」とかけていきます。
いわゆる吹きっぱなしの生成りの
凸凹「ゆず肌」を平滑にするのが目的です。
時々は、ペーパーがけした部分を綺麗に
清掃して塗装面をチェックして下さい。
塗装面が平滑になれば粉を洗浄乾燥して下さい。
すりガラス状になっても
この状態が普通ですので大丈夫です。

・中研ぎについて。
これはテクニックとしてですが、
省略は選択できます。
よりいっそう平滑な塗装面を
目指すことが目的ですから。
先に述べたように擦りガラス状態から
もう一度、そのまま適度に
クリアーカラーを塗り重ねます。
擦りガラス状態から塗り重ねても
綺麗な塗装に戻りますので安心下さい。
乾燥後、今一度研ぎ出しペーパーがけで
作業はひと段落です。

・コンパウンドがけについて。
特別なテクニックは入りませんが、
手加減は経験を重ねて会得して下さい。
用意する物、
密度の高い、柔らかい布…
(推薦商品→少し前までオートバックスなどで
ワックス仕上げ用に3枚入りでカネボウ製品ブランドで
売っていましたが今は別ブランドに変わりました。)
または模型店でハセガワか
クレオス(グンゼ)のコンパウンド用もあります。
布の選定は、かなり重要な塗装面の
仕上げに関わりますので
良い物を見つけて下さい。
荒いものを選ぶとせっかく良い状態であっても
スクラッチ傷の原因になります。

コンパウンド(研磨剤の一種)は
水性の物を推奨します。
シリコン(油性)が入った物より
洗浄性が高いので楽です。
番手は、荒目、中目、細目、
微細目、仕上げを用意します。
(以前はこの条件で選定すると
ワークのメディカル1とかしかなく、
京商のコンパウンドセットが最ベストでは
あったのだが今は絶版(泣))
※幸いなことにタミヤで四種類チューブ入り
セラミックコンパウンドが
ありますのでこれを使用しています。
これにハセガワの
極微細セラミックコンパウンドを仕上げ用に使用中です。

荒い順からかけていき、いったん番手を変える、
その都度よく洗浄しながら
最後には光り輝いて顔が映る位がベストです。
よくある失敗では、先に述べた用に本体色まで
入ってしまった場合はまた極薄い色差しをして
タッチアップします。

好みもありますが、
すじ彫り部分に影(墨入れ)をつけます。
タミヤエナメルのつや消し黒と
ダークグレーの混色(任意加減)を
画材屋さんで売っている溶剤、
ぺトロール(乾燥具合とかがベストなので推薦)
(※注、オドレスぺトロールはだめ)で流れる位に薄めます。
(タミヤの専用溶剤でもいいのですが
色の伸びが悪いのとプラを犯す場合もあり。)
面相筆で溝部分に毛細管現象を
利用して墨を流しこみます。
もしはみ出しても生乾きまで待ってから
溶剤でふき取れます。
または、完全に乾いてもソフト99の
プラスチッククリーナーでふき取れます。
但し、この後にメタルック貼りをする場合は
中性洗剤にてワックス部分は
洗い流してください。
(墨入れに使用する色ですが、
本体色にマッチングした一段暗い色を
使用するのも有りですね。
ケースバイケースですので
よく実車を観察して下さい。
黒のみで入れた場合、すじ彫り部分だけが
目立ちすぎることもあるので。)


メッキモールのある古めの車の
メッキにの再現については
モデラーズの糊付きアルミ箔、
「メタルック」のグロスを使用しています。
選択示として塗装仕上げではミスターカラーから
いいクローム塗料が出ていますので好みで選んでください。


メタルックを貼る。
用意する物は、刃の新しいデザインナイフ、
刻みのない精密ピンセット、
柔らかい綿棒、商品名シャワーコットン
(紙軸がいい)で大人用と子供用を
適材適所にて使用。ツマヨウジもあると良い。
圧着用にタミヤの塗料攪拌棒、
(俗称、タミヤの耳掻き(笑)腹の部分で押さえる。
・手順。
台紙から目指すモールの太さより
少し大き目に切り出し、
ピンセットなどでそっとはがす。
そのまま目的の場所に乗せる。
少し湿らせた綿棒にて押さえる。
余った部分は軽くアルミ箔だけを
切り出すつもりでデザインナイフで切り出し、
ピンセットであまった部分をはがす。
※窓部分のような、幅のない
モールは余白を少し出して
内側に巻き込むようにする。
最後に圧着のつもりでタミヤの耳掻きの
腹の部分で軽くしごくように押さえる。
きりだしたアルミ箔のめくれたエッジ部分は
爪楊枝などで巻き込むと落ち着きます。
※重ね合わせ部分がでますがアルミ箔自体薄いので
意外と目立ちませんが気になる方は各自工夫して下さい。
実車どうりに重ね合わせるとちょっと良い感じにもなります。

・メタルックのオーバーコートの選択肢。
中研ぎして、そのときに貼り付け作業をしたら、
クリアーでオーバーコートします。
このときの研ぎ出しについてですが、
その部分のペーパーがけは避るか、
細目コンパウンド仕上げからだけに留めます。
このあと先に記したようにすじ彫りに墨流しをします。

・デカールの上からのオーバーコート。
特に大判のデカールにオーバーコートした場合、
研ぎ出し作業は慎重になります。これもまた
細目コンパウンド仕上げからだけに留める方が良いでしょう。

これで完成に近づきました。
記事の次回は最終仕上げ編です。↓
5
5、私の模型製作のやり方(最終仕上げ編、展示保管など)

ボディをコンパウンドで
磨き仕上たら、
今一度、中性洗剤とスポンジで
やわらかく洗います。
もし、スジ彫りなどにコンパウンドが
つまっていたら爪楊枝などで
軽くほじくり返して下さい。
乾燥後、先に述べた
「墨入れ」作業をして、
モールにメタルック貼りや
塗装仕上げをします。

これも乾燥後、小物パーツや
クリアーパーツをモデラーズの
クリアーボンドで取り付けます。
または強度が必要なら
高透明エポキシ樹脂ボンドも使用します。
いずれも生乾きならはみ出したり失敗しても
エナメル系溶剤で取り去る
事も出来ますし、状態にもよりますが爪楊枝などで、
引っ掛けるようにとる事もできます。
タミヤセメントなどの溶着系接着剤は使用しません。

手順は好みもありますが、私の場合、
前後ガラス部品などの
大物パーツを取り付けてから、
ボディ塗装乾燥中に仕上げ、組み立てた、
シャーシーホイールタイヤなど一式と
合体します。それから、F/Rガラス以外の
小物パーツ(ライト、ミラー、
ウインカー、ワイパー)を
取りつけています。

※もし、ガラス部品などの
クリアーパーツの表面に
傷やうねりゆがみがあった場合は
平滑に戻すため、その状態にも因りますが、
耐水ペーパーの♯1500~2000番を番手をあげながら
コンパウンド仕上げまで「研ぎ出し」作業をします。
または、コンパウンドのみで番手を
あげながら磨く時もあります。
(※ここでひとつテクニックとしては、
クリアーパーツにも透明カラーで
オーバーコートからコンパウンド
仕上げすると微細な傷が
判りにくくなります。必ずしもでは
ありませんがケースバイケースで
使用して見て下さい。)

すべてのパーツを取りつけ終えたら、
つや増し効果でコーティング剤でさらに
コートします。ハセガワからも
良い製品が出ていますし、
実車用でも、使用可能です。ちなみに
私は実車用でソフト99キズクリアーを
愛車とともに共用しています。
(この辺は色々出ていますので
研究の余地がありそうです。)

コーティング剤を使用しないときは、
ソフト99のプラスチッククリーナーも併用します。
この場合でも後で接触には注意しましょう。
作品に指紋油がつくことがあります。

出来たばかりで最終仕上に
模型用ワックスはあまり感心できません。
見た目に塗膜が乾いていても、
完全に硬化安定するのには
半年から一年以上経過して
シンナー分が抜けてからであり、
すぐに使用するとせっかくの塗装面に
悪影響を及ぼす可能性があるからです。
実際にヒビみたいな劣化を経験しています。

1年後ぐらい経過した作品は安心して
ワックスがけは出来ます。模型用ワックスも
色々出ていますがこれもお好みで自分で良いと
思ったのを使用して見て下さい。
(因みに私は実車用のカルバナ蝋ワックスも愛車と共用使用)

・作品の展示とか保管などについて。

展示について、ジオラマ等色々ありますが
単品仕上げ展示の場合に限って述べます。
展示するにあたり、好みもありますが、
せめて飾り台ぐらいはつけましょう。
作品のみでは貧弱に見えたり、寂しい感じが出ます。
色々飾り台は市販されていますが、
木製品で「デコパージュ」を選択して
みてはいかがでしょうか。
これなら色々な形状で縁取りも
飾り切りしてあり見栄えがいいと思います。
さらに一工夫でデコパージュに
オイルステンなどで木目を生かした塗装を施すと
いい感じになります。
作品を載せる面にはその作品にあわせて
市販されているレンガや芝生やアスファルトなどの
タミヤからも出ている情景シートを両面テープで
貼っても良いと思います。
(因みに芝生の場合、私は鉄道模型の情景シートで
KATOの製品を使用しています。
この製品はみどり色が濃く毛足も密度がいいので好きです。)
飾り台に作品名や車種のプレートを製作して取り付けるのも有りです。


わたしの展示の場合、
作品展参加で移動が多いので、ワークの
かぶせるアクリルケースを使用しています。
この製品は入手しやすく優秀で、
作りも比較的しっかりして
台とケース部分の嵌め合いも良いし
ちゃんと外装に箱に入るので重宝しています。
ベースに作品固定用の穴を開け、
シャーシーなど見た目に分かり難い場所で
作品を黒色のリード線で縛り、
動かないように固定しています。
固定方法は色々ありますので各自研究して見て下さい。
この場合でも作品が乗る部分に情景シートを
使用することにより見栄えは良くなります。
作品データーも工夫して設置すると良いでしょう。

保管について、
展示ガラスケースなどに保管はいいのですが、
埃の入らないものを選び、光線、紫外線に注意してください。
またゴムとガラスは経年変化によりゴムが溶けますので
タイヤの設置面にはなにか敷くと良いと思います。

作品そのものを単品収納する場合、
ダンボール箱や紙箱などを利用します。
作品より少し一回り大きいものを用意しましょう。
中で動かないよう、やわらかい物で周囲に
詰め物をすると安心です。
ヒントとしてですがシャーシー側下に
少しタイヤを浮かせる様にして詰め物を
することにより、車軸に負担がかかりません。
作品移動が多い方でもこの方法で安心して携行できますが
天地方向は記して、作品名、完成日、作者名ぐらいは
外装箱に記すと紛失や混乱が避けられます。
詰め物と詰め方に関しては各自工夫をしてみて下さい。
但し、発泡スチロールなど溶剤に弱い詰め物は避けましょう。
作品に溶着する場合もあります。

これで「私の模型のやり方について」
基本的な方法の長い話は終わりました。
この方法はあくまで私個人のやり方であり、
こうしなければいけないとは申しません。
最良な選択は各自の裁量にゆだねられており、
観察する、考える、工夫するのも、
物を作って楽しむ過程です。
最後に、一言余計話を贈ると
作品製作も、何でも、より良い物をめざすには
「天のない物作り」です。いつだってゴールはありません。

2006年12月22日第一稿。初出、みんカラブログ、ダブルチャージクラブ
著作、ek-10stとやま/ガレージエスロクGarage S600

★関連目次★
1、私の模型製作のやり方(準備編)
2、私の模型製作のやり方(製作編)
3、私の模型製作のやり方(塗装編)
4、私の模型製作のやり方(仕上研ぎ出し編)
5、私の模型製作のやり方(最終仕上げ編、展示保管など)

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この記事へのコメント

2021年4月10日 9:46
最近車のプラモデル作成を始めたばかりなので参考になりました。ありがとうございました。
コメントへの返答
2021年4月10日 15:52
バオヤッキーさんどうもです♪
コメントありがとうございます。

この記事は少し古いので
今はなきモデラーズスプレーが
出てきたりして
マテリアル関連が遅れていますが
基本はかわらないので
ご参考下されば幸いです。

缶スプレーのコツは
20センチ位、離して
噴射タイミングがスタートから
対象物を直接吹き付け無いで
ボタンを押し付け対象物から
外れるまで対面的に噴射、
すぐにボタンを押しては離し
押しては離しを繰り返し
サっ、サっとくりかえし
ゴールも対象物を外し
ホウキを掃くような感覚で
色が乗ればそこでストップし
生乾きぐらいになったら
また同じ工程を繰り返し
4~5回で完了。

特にボディは
完全に乾燥させるため
塗膜を最低3日以上
寝かすのがコツです。

プロフィール

「大したことではありませんがここでお知らせです。2024年3月10日投稿。 http://cvw.jp/b/139692/47583774/
何シテル?   03/10 21:23
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