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2016年01月29日 イイね!

気になる映画【終わりなき神話ビジネス】Star Wars Special

気になる映画【終わりなき神話ビジネス】Star Wars Special








前回のブログはルーカス目線でした。今回はディズニー目線?制作側の興味深い記事を読みましたのでUPしたいと思います。お時間ある方はご一読を…
今後のスター・ウォーズシリーズをプロデュースするキャスリーン・ケネディ。これまでのキャリアで93作品を手がけている。
映画プロデューサー、キャスリーン・ケネディは、これまで山ほどの映画の企画を耳にしてきた。スティーヴン・スピルバーグ監督とは何十年も力を合わせて『E.T.』、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「ジュラシック・パーク」シリーズを世に送り出した仲だ。だから、ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』を撮るために設立した会社ルーカスフィルムの代表にケネディが就いてすぐに、ジョン・ノールがケネディのオフィスに飛び込んできたのも驚くにはあたらない。それはむしろ、ワクワクすることだった。
ノールもまた、業界の大物のひとりだ。ルーカスフィルムのチーフ・クリエイティヴ・オフィサーとして、とりわけ1990年代に公開された『スター・ウォーズ 特別篇』や映画版「スター・トレック」シリーズのヴィジュアルエフェクトを手がけた。また画像加工ソフトPhotoshopの開発者のひとりとしても知られている。

2012年のことだ。当時、ルーカスフィルムがスター・ウォーズの新作を製作することはすでに決定していた。「ちょっとしたアイデアを思いついたんだ」とノールは言った。「『新たなる希望』のオープニングで語られる、デス・スターの設計図を盗んだ反乱軍のスパイの話なんだけど」
もちろんケネディは、ノールの言うことをすぐに理解した。エピソードIV『新たなる希望』のオープニングで、宇宙の彼方に流れてゆく説明文に「反乱軍のスパイは帝国の最終兵器デス・スターの極秘設計図を盗み出すことに成功した」という一節があるのだ。この設計図を追って反乱軍と帝国軍が争い、物語が展開する。いわゆるマクガフィン、物語のきっかけである。それ以降、スパイは一度も話に出てこない。スパイはどうなったのだろう?「面白いじゃない、ジョン」とケネディは言い、すぐにゴーサインが出た。スター・ウォーズの新作製作はこうして決まった、らしい。
だが、2015年12月18日に全世界一斉公開された新作は、ノールの言うスパイの話ではない。J.J.エイブラムス監督のエピソードVII『フォースの覚醒』は、ダース・ベイダーの子孫をめぐる物語だ。ノールのアイデアは16年12月公開の『ローグ・ワン』に生かされることになった。これは単独のスピンオフ作品、ルーカスフィルムの用語で言えば、「サーガ」に対する「アンソロジー」作品である。
ルーカスフィルムが『新たなる希望』と呼称しているにもかかわらず、一般的にはいまだにただ『スター・ウォーズ』と呼ばれることが多いあの映画が公開されたのは、1977年だった。『新たなる希望』とその続編(およびTV映画やアニメやおもちゃや布団カヴァー等々)は、大衆文化のなかに深く浸透した。
そして、2012年にルーカスフィルムを40億ドルで買収したウォルト・ディズニー・カンパニーによると、過去40年にわたるスター・ウォーズシリーズは序章にすぎないそうだ。ディズニーはさらなる続編を製作しつつある。壮大な計画だ。観客がチケットを買ってくれる限り、毎年スター・ウォーズの新作を発表し続けるという。スター・ウォーズは永遠に続くシリーズとなるのだ。

《中略》
ビジネスの話からはちょっと離れ「シェアード・ユニヴァース」共通世界設定映画には、これまでハリウッドには見られなかったような新たな発想が必要とされる。従来の作家主義的な映画やブロックバスター映画(膨大な製作費をかけた大作)の物語技法ではなく、コミックやTVの物語技法に基づく発想だ。そのモデルを映画に用いるのは容易ではない。これまでとは異なるタイプの脚本家や監督が求められるし、どのように物語を構築するかという点でも意識の転換を迫られる。マーベルがそのプロセスの原型をつくり、ルーカスフィルムがそれを産業化しようとしているのだ。
興味のない人は笑うかもしれないが、スター・ウォーズを熱愛する観客は、「ファン」などという生易しいものではない。「信者」だ。信者は自分こそが選ばれしスター・ウォーズの理解者であるかのように思っていて、それがシリーズの再構築をより困難なものにしている。「最初のミーティングで、J.J.(エイブラムス)に聞かれたわ。どんな感じでやればいいんだろう、って」とケネディは言う。
その質問に、ケネディのブレインたちはこう答えた。ここがすべての始まりだという感覚をもつこと、そのような危機感をもちながら、なおかつユーモアを失わないように、と。『帝国の逆襲』や『ジェダイの帰還』の脚本を書いたローレンス・カスダンとともに仕事をするうち、エイブラムスのリストにまた別の項目が書き加えられた。「わたしたちが求めていた感覚は旧3部作ものものだった」とカスダンは言う。「楽しくて、エキサイティングで、何もかもがめまぐるしく動き回っている、あの感覚だ。そのことに異議はないだろう」
ケネディのメインオフィスはサンフランシスコにあるが、最近はロンドン郊外にあるパインウッドスタジオのスタンディングデスクで時間を過ごすことが多い。その7つの特設セットにまたがって『ローグ・ワン』(2016年12月16日公開!)の制作が行われている。ケネディの前にはエイブラムスが『フォースの覚醒』の編集作業を行っている編集室やサーヴァーファームに接続された4Kスクリーンがある。廊下の向こうでは『エピソードVIII』(2017年12月15日公開!)と、若き日のハン・ソロや悪漢ボバ・フェットのスピンオフ作品の準備作業が鋭意進行中だ。もう、しっちゃかめっちゃか、という状況だった。わたしはケネディに「これを全部きちんと動かすには、思い入れだけではどうにもならないでしょう」というようなことを言った。
するとケネディは、「あら、全部きちんと動いていると思ったの? そんなふうに見えたのならうれしいけど」と笑いながら答えた。「全然よ。改善しなければいけないことが山ほどあるの。ちゃんと見通しが立っていることなんてひとつもないわ。『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のセリフでいえば、『出たとこ勝負だ』ってところね」
ここで、1978年に戻ろう。ローレンス・カスダンがジョージ・ルーカスに『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の第1稿を手渡している(あの映画の脚本もカスダンが書いたのだ)。ルーカスはデスクでその脚本をパラパラとめくる。このときルーカスの頭にある考えが閃いた。『スター・ウォーズ』の続編の脚本もカスダンに頼んだら? 脚本を依頼していたリイ・ブラケットは癌で亡くなってしまった。撮影のセットはすでにつくられつつあったのに、脚本ができていない。
「まずは『レイダース』の脚本を読んでください」とカスダンは言った。
「今夜読ませてもらう」とルーカスは答えた。「もし気に入らなかったら、明日断りの電話を入れるよ」

スター・ウォーズ制作裏話のひとつ。カスダンは6週間で脚本を書き上げた。そのいちばんの名場面は? 「ジョージに『ダース・ベイダーがルークの父親だ』と教えられたときは、『本当に!?』と聞き返してしまったよ。そんなすごいアイデアは聞いたこともなかった」。
『帝国の逆襲』はあくまで第2幕なのだとカスダンは知った。映画、とりわけSF映画には、お約束というか、物語をつくるうえで有効な手法がある。脚本執筆の基礎的な技術だが、映画は発端・中盤・結末の3幕構成になっていて、幕と幕との間にストーリーの転換点であるプロットポイントが来る。そして第3幕では、第1幕で注意深く提示された問題が総括され、解決に向かう。
『新たなる希望』にもその3つの要素は見られるが、『帝国の逆襲』は、それ自体がより大きな上部構造の第2幕になるのだとカスダンは理解した。「第2幕がいちばん重要なんだ」とカスダンは言う。「何も解決せず、最後に巨大な謎が提示されるのが第2幕だからね」
それではここで、とにかく2012年へジャンプしよう。ここでもカスダンがルーカスと話している。ケネディも一緒だ。ルーカスとケネディは、カスダンに新たな(新たな!)スター・ウォーズの脚本を依頼している。ルーカスが、長年温めてきた数々のアイデアを明かす。「このなかのどれかを書いてほしい」と2人はカスダンに言う。カスダンは少年時代のハン・ソロのエピソードを選ぶ。「ハン・ソロは憧れのキャラクターなんだ」とカスダンは言う。
こうして3人は再び手を組んだ。だが、カスダンにはもう少し聞きたいことがある。『エピソードVII』の製作にもカスダンはかかわっていたのだろうか? エイブラムスに監督を引き受けるよう説得したのはカスダンだったのだろうか?
実は『帝国の逆襲』と同じことが、ここでも繰り返されていた。脚本を担当する予定だったマイケル・アーントが辞退したのだ。すでにスタッフが雇われ、大金が費やされていた。こうしてエイブラムスとカスダンが脚本を引き継ぐことになった。
「2人で延々と歩き回っては会話をiPhoneに録音して、ストーリーをブレイク(構想)していったんだ」と、ハリウッドの業界用語を交えながらカスダンは言う。「足が棒になるほど歩き、話し合った。サンタモニカ、マンハッタン、ときにはパリやロンドンでもね」。ハン・ソロ、チューバッカ、ルーク、レイアの再登場は絶対に外せないと思った、とカスダンは言う。「初日にわたしが言ったのは、『ワクワクすること』が合言葉だってことだ。どの場面をつくるにしてもそれが基準だってね。ワクワクするだろ?」
言うまでもなく、エイブラムスとカスダンにはこれまでにないプレッシャーがのしかかっていた。2人が書いていたのは続編ではなかった。まったく新しい始まりと結末をつくり出さなければならなかったのだ。「少なくとも3本の映画の発端になるような物語をラリー(カスダン)とぼくが考えなければならないんだと思うと、プレッシャーどころではなかったよ」とエイブラムスは言う。ハリウッドの映画会社はどこもベルトコンベヤ式の大量生産をよしとしてきた。だが、エイブラムスとカスダンが気づいたように、これまでと違うものを生み出すためにはこれまでのやり方ではダメなのだ。

《中略》
スター・ウォーズでも同様に、緊密な協力関係がつくられている。エイブラムス監督をサポートするのは、もちろんカスダンとケネディ、そして各メディアのストーリーの整合性をチェックするルーカスフィルムのストーリー担当部門だ。さらに、今後つくられる映画の準備にあたる人々もいる。複数のストーリーに矛盾が生じないよう、これらのスタッフ全員が連携しなければならない。
かつてTVドラマ「エイリアス」と「LOST」を製作したエイブラムスに、「新たな映画シリーズの第1作を撮るのは、TVシリーズのパイロット版をつくるのに似ているのかな?」と質問してみた。「まあね。でもTVのパイロット版には、視聴者がすっきりするような結末は求められないところが少し違うかな」とエイブラムスは答えた。「TVだと、続きは来週をお楽しみに!とすればいいけれど、映画では少なくとも、何かしら満足感のある結末を付けなければいけないからね」
40年に及ぶスター・ウォーズの数々の物語は、ほとんどがひとつの本質を共有している。「小道具にも、セットの背景にも、色の選択についても、常に話し合っているわ。『違う違う、そんなのはスター・ウォーズじゃない!』なんて言いながらね」とケネディは語る。「それがジョージを本能的に突き動かしていたことのひとつだったんじゃないかしら。冗談っぽい言い方になるけど、それが“フォース”だったのかもね」
冗談のようだが、確かにそうかもしれない。
エイブラムスと『ローグ・ワン』のギャレス・エドワーズ監督はともに、撮影を始めたばかりのころ、スター・ウォーズのセットでめまいにも似た感覚を味わったこと、ハン・ソロの衣装に身を包んだハリソン・フォードやストームトルーパーの大群を前に、体が痺れたことを認めている。
2人とも、じきに仕事に慣れていったとはいえ、より大きな何かの存在をずっと感じていたという。詳しくはオフレコだが、雨の多いイギリスである巨大セットの陰で雨宿りをしているエドワーズは、ディーゼルの煤で真っ黒になり重そうな機材を担いでいたが、実に幸福そうに見えた。「この世界をよく知っている気がするんだ」とエドワーズは言う。「なんだか故郷に帰ってきたみたいだ。空想のなかで生きている場所にね」

誰もが、これは単なるシリーズを超えた何かだと表現する。そこで語られるのは「パラコズム」、すなわち心理学でいう「空想世界」のことだ。多くの子ども、とりわけ創造性豊かな子どもは、それをもっている。作家もそう。実際には描かれていない出来事すら、スター・ウォーズの世界で本当に起きているかのように。
『新たなる希望』では、ちょうど現代のマーベルやDCコミックの映画と同じように、それとない暗示が効果的に用いられている。だが『新たなる希望』では、それらの暗示は実在しない正史への言及なのだ。40年近くストーリー設定が積み重ねられたいまとなっては忘れられがちだが、帝国、元老院やクローン戦争といった言葉が最初に映画に登場したとき、わたしたちはそれらが一体何なのかを知らなかった。「『新たなる希望』を観ると、スクリーンには表れないさまざまな出来事があることに気づくでしょう」とルーカスフィルムのストーリー担当部門を率いるキリ・ハートは言う。「それが現実感を生むのです」。
『ブレードランナー』の異星移民募集の広告や『エイリアン』のウェイランド・ユタニ社のロゴのように、観客には意味不明だが作品世界では広く知られているという設定にすることで、それらの概念は現実感を増す。ファンタジー小説やTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の冒頭に、その架空世界の地図が掲げられるのもそのためだろう。
エイブラムスの映画版『スター・トレック』は傑作だったが、エイブラムス自身は子どものころ、理知的で科学的で勇猛果敢なスター・トレックの世界はあまり心に響かなかった、と明かしている。

では、スター・ウォーズは?
エイブラムスと2〜3分話しただけで、1977年の第1作を観た幼き日の彼が、魂の半分を惑星タトゥイーンに置いてきてしまったこと、そしていま、わたしたちを同じ場所に連れて行こうとしていることがよくわかる。同じ場所とはつまり、TIEファイターやXウィング、ライトセーバーや可愛らしいドロイド、超スピードのチェイスがある世界のことだ。そしてまた、ユーモアや優しさ、ロマンス、冒険、スピード、そして主人公を待ち受ける運命といったものも。
さらに、エイブラムスら新生スター・ウォーズのスタッフには、有利な点がひとつある。「時間」だ。といっても、制作期間のことではない。スター・ウォーズが生まれてからの長い時間のなかで、わたしたちは完全にそのパラコズムに馴染んでいる、ということだ。
スター・ウォーズの世界では常に時間が流れている。ハン・ソロ、レイア姫、ルーク・スカイウォーカー、そして旧3部作で彼らを演じた俳優たちは、未熟な若者から経験豊富な老人となり、文字通りの意味で、物語が若い世代へと受け継がれてゆく。
『フォースの覚醒』には、老人が若い登場人物にライトセーバーを授ける名シーンがきっとあるだろう。スター・ウォーズの世界は、ルークが最初のデス・スターを破壊する前後にわたる歴史を内包しているのだ。
「『ローグ・ワン』について言えば、わたしたちがつくっているものは本質的に“時代物”なんです」とハートは言う。「時代をずらして追加エピソードをつくることの利点は、つくり手が自由に世界を拡張できることです」
どのシェアード・ユニヴァースにも、拡張の余地はある。だがスター・ウォーズのパラコズムは特殊な構造をもっていて、それは物語の一瞬一瞬から興奮を引き出し、いわばX軸上に拡大される。それに対してコミックの作品世界は、Y軸またはZ軸上でのみ拡大される。つまり、単にキャラクターや舞台の数が増えていくということだ。
アイアンマンはしばらくの間はロバート・ダウニー・Jrが演じるだろうが、そのあともマーベルの映画をつくりたければ、新たなアイアンマンか新たな世界をつくらなければならない。それが悪いということではない。ただ、そのやり方ではスター・ウォーズは別のものになってしまうということだ。
「スター・ウォーズは、それ自体がひとつのジャンルなんだ」とカスダンは言う。「すべてのジャンルがそうであるように、スター・ウォーズも、どんなアーティストやストーリーをも受け入れることができる。『汝が為すこと、それこそがブッダである』という言葉があるが、スター・ウォーズも同じだ。そこには無限の可能性がある」
スター・ウォーズとはいかなるものであるかを、ルーカス以上に定義しうる人間はおそらくいないとカスダンは知っているはずだ。やや皮肉なことだが、カスダンがこれまで書いたセリフのなかでも気に入っているという1行は、スター・ウォーズではなく『レイダース』のものである。ケネディも同じところを引用していたが、「出たとこ勝負だ」というセリフだ。「あなたもわたしも、人間はいつだって出たとこ勝負だ。つまり、どう行動するか、生きていくうえで何を望み、何を望まないのか、どのように自分の人生をつくっていくか、そういうことだ」とカスダンは言う。「それはとても心強く、刺激的な考えだろう。自分で自分の人生をつくっていくことより大きな冒険はないのだからね」
それこそ、まさにジョージ・ルーカスが1970年代初めにしていたことなのだ。パイロットとして非凡な才能をもつ農夫の少年が世界を救う聖戦士となるという、ルーカスのなかに生まれ出つつあったパラコズムは、ルーカスの仲間たち(師匠のフランシス・フォード・コッポラも含め)がつくろうとしていた、荒々しく暴力的な物語にはそぐわなかった。
ルーカスの手元にあったのは、その長い物語の概要書だけだった。素朴でノスタルジックな物語だったが、奇妙な固有名詞やありきたりな展開のなかに、本物のヴィジョンがあった。「製作費は800万ドルだったわ。ジョージは大ヒットするなんて全然考えていなかった」とケネディは言う。「あれは、ジョージにとってとても個人的な映画だったの。彼自身、あの映画の意味を探し求めていた。あれは確かに、ジョージ・ルーカスという人間そのものだったわ」
それはまた、ケネディが直面している未来でもある。誰かが心から愛し、またわたしたちを熱狂させた世界の創造を受け継ぐこと。それは、他人が設計した教会の大聖堂を建設し続けること、あるいは何世代も続く宇宙船の指揮を執ることにも似ている。光栄なことだが、大変な重圧でもあるだろう。ケネディはそのキャリアのなかですでに100本近い映画を製作しているし、それは恐竜や光線銃の出てくる映画ばかりではない。ケネディはもしかしたら、ルーカスフィルムに、何かまったく新しい別の映画をつくらせようと考えているのではないだろうか?
「それについては、ディズニーの人たちとも話し合ったわ。アラン(・ホルン、ウォルト・ディズニー・スタジオズ会長)はとても熱心に耳を傾けてくれたけれど、同時に、まずやらなければならないことがたくさんあるとも言われたし、その通りだと思う」とケネディは言い、一息置いてからこう付け加えた。
「そのときが来たら、『インディ・ジョーンズ』の新作にも取りかかりたいわね」


☆★☆おまけ☆★☆
ウィルヘルムの叫び(名付け親は音響監督のベン・バート)
Posted at 2016/01/29 15:17:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2016年01月07日 イイね!

気になる発言【懐古趣味が気に入らない 奴隷商人Disney】撤回の経緯

気になる発言【懐古趣味が気に入らない 奴隷商人Disney】撤回の経緯










(2012年の買収発表時)


10年ぶりの正伝新作にして初のディズニー製作となった『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』について。これまで無難な発言でお茶を濁してきたジョージ・ルーカスが「レトロ映画。気に入らない」「 スター・ウォーズ ファン 向け」と語るインタビューが公開されました。


シリーズの生みの親であるルーカス氏は、新作の物語について自身の案がディズニーに却下されたこと、当初は『帝国の逆襲』『ジェダイの帰還』のように製作に関わるつもりだったものの、干渉が多く断念したことなども発言。『スター・ウォーズ』をディズニーへ売却した後の葛藤について「愛する我が子を奴隷商人に売ってしまった」と口を滑らせて後に不適切な表現を詫びるなど、内面を吐露したインタビュー内容です。


ジョージ・ルーカス氏が『フォースの覚醒』について語ったのは、米国のテレビ番組ホスト Charlie Rose 氏とのインタビューの席。収録は『フォースの覚醒』ワールドプレミア前ですが、放送は映画公開から一週間ほど経過したタイミングです。


時期的には新作公開あわせではあるものの、内容は『スター・ウォーズ』ばかりでもなく、スピルバーグとのライバル関係やコッポラとの関係、自身の映画観や監督業、映画業界の課題などなど、約55分にわたって幅広い話題を扱っています。


ルーカス氏のキャリアにとって『スター・ウォーズ』が大きな部分であるがゆえに、全編にわたってたびたび言及がありますが、新作について直接的に語ったのは開始約45分から。『フォースの覚醒』についてどう思いましたか?と直球な質問に対して、やや言葉を選んだあとの一言目は「会社(Lucas Film)を売ると決めたのは私だから」


ルーカスが自身の映画会社ルーカスフィルムをディズニーに約40億ドルで売却したのは2012年。売却にあたっての公式コメントは、スター・ウォーズが世代を超えて受け継がれる作品になってうれしい、私一人を超えて続いてゆくことは以前から分かっており、自分で引き継ぎを準備することが重要だと思っていた。キャスリーン・ケネディとディズニーのもとで今後も成功することを確信しています、といった内容でした。


この売却に至る経緯について、今回のインタビューでルーカスが語った内容は、
・70歳近くなり、今後の人生について考えていた。(約30年ぶりに)再婚して娘もでき、映画芸術についての博物館を建てる計画も進めている。今後撮りたい実験映画もある。人生の転換期を迎えた感があった。
・しかし最近の数作品には非常にコストがかかってしまい、従業員にも会社にも申し訳ないと思い、スター・ウォーズの新作に取り掛かろうと考えた。
・新作の製作については、当時ルーカスフィルムで共同会長を務めていたプロデューサーのキャスリーン・ケネディにある程度は引き継いで、(監督・脚本・製作すべてを務めたエピソードI〜IIIと比較すれば)やや引いた立場で関わる計画だった。ストーリーを考え、その体制で脚本作業などを進めていた。
・同時に、将来的な引退についてディズニーのCEOであるロバート・アイガーに相談していたところ、もし本当に会社を売却する気があるのならぜひ買い取りたいと提案され、ルーカスフィルムごと引き渡す交渉が始まった。
・ディズニーへ会社ごと任せる判断をしたが、すでにストーリーの案はあり脚本作業も進行していたことから、エピソードVやVI(『帝国の逆襲』『ジェダイの帰還』)で他人に監督を任せたように、総指揮のような形で制作する方向だった。
・しかし、数週間でこれは無理だと気づいた。現場で監督を助けたりあれこれ指示を出したりするのは、自分で監督するよりよほど大変だった。
・また、映画の方向性についてもディズニーと相違があった。自分は何よりも物語を重視して、父と息子の問題、祖父や、世代について描くつもりだった。スター・ウォーズは、結局のところ家族ドラマ(ソープオペラ)。スター・ウォーズはよくスペースオペラと言われるが、本質は家族の物語。ソープオペラであって、宇宙船がどうこうではない。しかし、ディズニーが求めたのは「ファンのための映画」だった。
・ストーリーも拒絶され、このまま関わっていては自分がトラブルの原因にしかならないと思い、身を引いて道を分かつことにした。ディズニーもさほど熱心に関わってくれという態度ではなかった。


『フォースの覚醒』については、ルーカスがスター・ウォーズを次世代に引き継ぐため円満にディズニーに売却し、ディズニーではルーカスの関わらない新スター・ウォーズをJ.J.エイブラムス監督に任せた、といった理解が一般的です。


しかし実際には、ルーカスはディズニーへ売却する前から自身で制作する意向があったこと、ルーカス案のストーリーもあったが廃案になったこと、売却後もエピソードV / VI程度には関わるつもりが断念したことが、本人の口から詳しく明らかにされました。ディズニーが「ルーカス案」に難色を示したことは、J.J.エイブラムス監督も「自分が参加したのは、ディズニーがルーカスのストーリーを捨てた後だった」と語っています。


ルーカスは離婚経験者でもありますが、この『スター・ウォーズ』を手放す決断についても、人生における別離と同じだと例えて延々と語っています。
ルーカス曰く、「人生の単純なルール」は、「誰かと別れた時、やってはいけないこと…
1. 電話しない。
2. 様子を見にゆかない。
3. 同じコーヒー屋に顔を出さない。
「いや、終わったんだ、過ぎたことだ」と言い聞かせて前に進むしかない。誰でも身に覚えがあるように、未練がましいことをすれば傷が開いて余計に辛くなるから」「終わったことだと思って、前に進むしかない。とても、とても辛いことだ。全身が「考えなおせ、手放すなんて無理だ」と叫ぶ。(スター・ウォーズは)私の子供なんだから」。


スター・ウォーズを自分がいかに我が子として愛し育てたか、自分にとって大切かと続けますが、番組ホストで超ベテランインタビュアーのチャーリー・ローズが「でも売った」と絶妙なタイミングでつっこみ介入。ルーカスはそれに答えて「そう、奴隷商人(white slavers)に売った。それで〜」と口にするも、その先までは言わず自分で笑い出してしまいます。


米国で放送されるやいなや、「ルーカス、ディズニーは奴隷商人と非難」と報じられ炎上に近い騒ぎになった発言はこのような流れです。文脈を見て分かるように、ルーカスはディズニーが自分の案を採用しなかったことについて必ずしも好意的でなく、スター・ウォーズを手放したことについても「前に進むしかない」といいつつ未練たらたらではあります。


しかし奴隷商人発言についていえば、ディズニーを非難するために選んだ言葉というよりは、自身の行動について、「別れがたく愛する子供なのに売ってしまった、売らざるを得なかった」と後悔と諦めと自嘲を込めた表現として口を滑らせたニュアンスに聞こえます。


(とはいえ、間接的にもディズニーを奴隷商人に例えたことになり、ひいてはディズニーが吸収してきた数々の作品やキャラクターが奴隷のように虐待されているとの趣旨に解釈されても仕方がありません。この点について、ルーカスは約1週間後になって謝罪しています。いわく「失言でした。非常に不適切な言葉を使ってしまいました」「ディズニーとは40年近く仕事をしてきました。スター・ウォーズの保護者として選んだのは、企業としてもロバート・アイガーのリーダーシップにも深い経緯を払っているからです」)


奴隷商人発言の直後にはインタビュアーに、あなたが関わらないなんて考えられない、スター・ウォーズはあなたの家族、あなたの物語、あなた自身なのに、と畳み掛けられます。ルーカスが遮って口にしたのは、自分の構想は三部作であったこと、うまくやっても完成までには10年かかり、すでに70歳の自分が生きていられるかも分からないこと。他にもなすべきこともあり、手放す決断をせざるを得なかったのだとしています。


『フォースの覚醒』について、というより製作の方向性への批判といえる部分が出てくるのはこのあと。約一時間の放送で最後の3分程度になってから。なぜ手放したのか、という問いにそうせざるを得なかったのだ、と答える文脈で、「それに、かれら(ディズニー)が作ろうとしたのはレトロ映画だった。それが気に入らない。スター・ウォーズでは毎回、これまでとはまったく違うものにするように努力してきた。別の惑星、別の宇宙船......新しいものにするように」。


完成した『フォースの覚醒』を観れば、新しい主人公たちを据えつつ、オリジナル三部作IV, V, VI の雰囲気からできるだけ外さないよう、逆にいえばエピソードI , II , III みたいと思われないよう配慮していることはありありと伝わってきます。


フォースの覚醒が「懐古映画」になったかどうかはともかく、ルーカスはエピソードI〜IIIの「新しい試み」が気に入らなかったオリジナル三部作のファンから散々に批判され、ほとほと嫌気が差していたことも、スター・ウォーズを手放した理由のひとつとして語っていました。


自分の映画制作会社ルーカスフィルムを創業し「自分の見たい映画を自分で撮る」という、ある意味究極的な創作の自由を得ていたルーカスにとってみれば、70歳をすぎて制約だらけの作品に残り時間を使うよりは、自分の思いどおりになることをしたがるのも理解できる話です。


そのほか、インタビュー前半も含めていくつか拾えば、
・今後スター・ウォーズのような冒険大作はもう撮らないのか?「撮らない」。すでに「子供向け映画」ではやりたいことをやったため、今後はもっと成熟した観客向けに、小規模で実験的な作品を撮る予定。
・実験的作品とは、商業的には失敗だった初監督長編THX 1138がそうだったように「動く絵を使って物語を伝える」方法についての新しい試み。観る側にも要求する水準が高い作品とのこと。
・スター・ウォーズは「キッズムービー」。子供が楽しめれば誰でも理解できる。
・売れる映画、人気が出る映画だから良くないということはもちろんない。売れる映画を撮る方法は知っているが、自分の興味が移った。もはや、できるだけ多くの人に見られることを目的に撮る理由がない。金ももう要らない。
・ジェダイの帰還からファントム・メナスまで16年かかったのは、物語に技術が追いつくのを待っていたから (これは従来から何度も語ってきたとおり)。たとえばヨーダのライトセーバー戦はパペットでは不可能だった。
・映画業界の問題について。映画を配給する会社は大組織になるが、すべての組織はリスクを恐れる。しかし、すべての映画はリスク。映画製作とは、ギャンブラーを雇ってする賭博のようなもの。
・フォースの名称は原始宗教や世界観にみられる「ライフフォース」から。多くの宗教やスピリチュアルな世界観に共通する要素を取り出した。
・J.J.エイブラムスは優れた監督。良い友人。

などなど。



日本国内では最初の週末の動員数で妖怪ウォッチに負けたことが話題になりましたが、本国での記録ではジュラシック・ワールドもタイタニックも超えて現時点で歴代第二位(インフレ調整なし)。遠からずアバターも超えて、グローバルでも興行収入一位の映画になる勢いです。


ルーカスも「奴隷商人」発言を釈明する声明の結びに、「Most of all I'm blown away with the record-breaking blockbuster success of the new movie and am very proud of JJ and Kathy. 何より、『フォースの覚醒』が記録破りの大ヒットとなったことに圧倒された。J.J.(エイブラムス監督)とキャシー(ケネディ、プロデューサー)を誇りに思う」と、興行収入については称賛しています。

Posted at 2016/01/07 19:58:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2014年11月18日 イイね!

気になる受賞【アカデミー名誉賞 宮崎駿】大切な言葉

気になる受賞【アカデミー名誉賞 宮崎駿】大切な言葉










『何もないところを歩く覚悟を持って
        一生懸命やるしかない。』宮崎駿

☆信者なのでお祝い!
※おめでと♪

幼い頃から絵を描く事が得意だったという宮崎駿。TVアニメ『アルプスの少女ハイジ』では、主要スタッフとして活躍し、その後、初監督を担当した『未来少年コナン』をはじめ、『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『もののけ姫』など、代表作は数々。昨年、長編映画の製作からの引退を発表するまで、アニメ界の歴史を変える作品を数多く発表しました。そんな功績が世界からも認められ、今年、日本人としては黒澤明監督に続いて二人目のアカデミー名誉賞を受賞。先日、ハリウッドでの授賞式に登壇しました。

☆女優モーリン・オハラさんに大興奮!
※仕込んだのはあの人かな?

【アカデミー名誉賞】
生涯を通じて映画界に貢献した人へ贈られる特別賞。日本人としては1990年の黒澤明監督に次ぐ24年ぶりの受賞となりました。その受賞理由として1979年の映画監督デビュー以降【もののけ姫】など多くのアニメ作品で日本でも絶大な支持をうけており功績を讃えたとしました。2003年【千と千尋の神隠し】でアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞。その後、【ハウルの動く城】や【風立ちぬ】で同賞でノミネート。授賞式に出席するのは今回が初めて。
☆ネタバレはこれ?
※トイストーリー4に期待MAX!

宮崎監督の米国アカデミー名誉賞の受賞を記念して、金曜ロードSHOW!で「千と千尋の神隠し」の放送が決定しました。開始時刻がいつもより一時間早まります。ご注意ください。
☆もちろんHDノーカット放送
★日時: 11月21日(金) 19:56-22:54(日本テレビ系列)
【宮崎監督の受賞を記念して…】
前半に「ルパン三世 カリオストロの城」から最新作「風立ちぬ」まで、宮崎監督が手掛けたアニメ11作品の名シーンを放送し足跡を紹介するそうです…。
「アニメの仕事っていう道路じゃなくて、結局何もないところを歩くことになる。その覚悟を持って一生懸命やるしかない。それはいつもそう…」

映画監督【宮崎駿】が、授賞式で語った若いアニメクリエーターにエールをと言ったひとこと。新しいことに挑戦するには、自分で道をつくるしかない…日本のアニメ界を長年見てきたからこその言葉なのではないだろうか。

☆毎度のおまけ、みんな若い!
★無いモノを生み出すエネルギーに脱帽。

【余談だけど…】
先日発売されたコレクターBOX?ブルーレイの【千と千尋】は赤被りが補正されているらしい。とある海外版は色が補正されてたらしいけど、10年待ったなぁ。。。
Posted at 2014/11/18 19:17:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2013年06月15日 イイね!

気になる映画【 ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 】

気になる映画【 ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 】








※映画公開時やDVD発売時に書きたかった…

☆先ずはこちらをどうぞ!
※有名な【冒頭6分38秒】のシーン…

◇YouTubeは大人の事情でこの動画は消されました。
◇【ニコニコ動画】のアカウントをお持ちの方はこちら
◇ご覧になった事がある方も多いのでは…?
◇【Q】の前半にして最大の見せ場?【初号機強奪作戦】です。
◇『で、何が言いたいの…?』

☆【破】のラストでサードインパクトを起こした初号機。
※そして、宇宙へ… 【翼をください♪】

■「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の冒頭6分38秒宇宙空間での強奪作戦シーンについて
首都大学東京システムデザイン学部航空宇宙システム工学コース・宇宙システム研究室が宇宙考証の解説。『あのシーンはかなり【ガチ】なものであることが判明!』

改めて「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の凄さが分かるような内容になっています。
「みなさまへの軌道力学のご興味の一端に触れる事が出来き、そして新たな発見をご提供することが出来ましたら幸いです。」という感じの内容をご紹介。

【用語解説①】
■追跡班
ロケット打上に際しては、ロケットがきちんと予定された経路を飛行し正常に作動していることを随時確認するためにロケットの追跡が行われます。その追跡には望遠鏡やカメラの望遠レンズによる「光学追跡(光学管制)」と地上から電波を発射してロケットがそれを受けて返信するトランスポンダ(トラポン)を用いた「テレメータ追跡」レーダーによる位置と速度の取得を行う「レーダー追跡」などがあります。

通常これら追跡班は地上で作業を行い追跡は人が手動で行うこともあれば機械が自動的に行うこともあります。特にトラポンでの追跡が一旦確立すればその後は自動的にパラボラアンテナやカメラがロケットを追跡することは現在でも行われています。冒頭では一旦画面中央に収まった後は非常に安定して撮影されているためトラポン若しくは画像処理技術による自動追跡に移行したのだと考えることが出来ます。

【用語解説②】
■アール・シー・エス(RCS):リアクション・コントロール・システム(Reaction Control System)
RCSは、外乱による姿勢の乱れを修正したり特定の対象に対する通信や観測を行うべく宇宙機に固定されたアンテナやカメラを向けるために宇宙機の姿勢を調整したり或いは大きなロケットエンジンを噴射する際に生じる飛行経路の乱れを修正したりする場合に用いられます。

RCSに用いられるスラスタは短時間噴射が可能でその噴射の立上りが瞬間的に行える(キレが良い)ように作られています。推進剤としてはヒドラジンが用いられることが多く一液式推進系の場合ヒドラジンを触媒で分解したものがスラスタで噴射されそれぞれの運動の源となる推力を発生します。
【用語解説③】
■ジェットソン(jettison)
宇宙工学分野では、不要になったロケット下段やブースタなどの「投棄」を表します。「ガスジェットや残存推力を利用する場合に『ジェットソン』と呼ぶ」などと言う明確な定義はありませんが読んで字の如く分離したモノを「投」げ「棄」てるような場合に「ジェットソン」と呼びます。

ヱヴァQでは、ブースタ・ユニットは分離後、主推進系とは別系統の離脱用推進系を作動させることによって本体から離れるようになっておりブースタ・ユニットを切り離すこと自体は単なる分離(セパレーション)ですがその後の離脱用推進系の作動によって本体から離れると言う点でジェットソンの一種と言えます。


■【軌道力学】の解説
「冒頭の序盤から1分30秒あたりまでは軌道力学が忠実に再現されています。製作スタッフの知識とそれを表現する力量には完全に脱帽です!」さらに考証の本領発揮なのが「ヒルの方程式(Hill’s equation)」の部分で「ブースタ・ユニットを分離しそれが噴射を行って本体から離れるマヌーバ(一連の手続き)を行っていますがその噴射の向きや噴射中の動きについて『あれ?』と思われた方もいらっしゃるかも知れません。」として、以下のように解説しています。

【第1段ブースタ・ユニットの分離後の動き】(下図参照)
ブースタ・ユニットは分離直後には本体からまっすぐ離れて行きますがその後、推進系を作動させ本体と同じ方向に加速する向きに噴射を行っています。するとブースタ・ユニットは軌道高度を上げそして軌道速度が低下するため本体の後上方へと運動の方向を変えながら本体から更に離れて行きます。この噴射は継続的に行われているためブースタ・ユニットの後上方への動きはどんどん加速して行きます。

ブースタ・ユニットは本体から分離されてから暫く後に推進系を作動させました。このタイムラグは、ブースタ・ユニットがある程度本体から離れてから噴射を行わないとこの後上方への動きによってブースタ・ユニットが本体へ衝突する可能性があるためです。

下図では簡略化して二つの箱で描きます。ブースタ・ユニットは本体からの分離後本体の進む向きに加速するように噴射しています。これを客観的に見ると下図のようになります。

この両者の動きについて,本体を固定させ,本体に対する相対運動としてブースタ・ユニットの時々刻々の位置を描くと以下のようになります。

第1段ブースタ・ユニットを分離した後、第2段が噴射を開始したとき下図のように周囲に散開していた部品などの浮遊物が一斉に後上方へ動き始めます。

これは先程までのブースタ・ユニットが増速の向きに噴射する場合とは逆で本体の方が減速の向きに噴射を行うこととなるため下図のように浮遊物に対して本体が前下方へと運動することになります。

映像を見ると本体は常に画面の中央に写っている為、これを撮影するカメラもまた本体に追随した下図のように動いていることになります。従って浮遊物は後上方へと移動しているように見えることになります。

☆『休憩用に新劇場版をPLAYBACK…』
※『ラストが楽しみだぞ。』

■【US作戦の検証】
 「劇中のUS作戦について宇宙工学として成立することを見て行きます」と書かれており「ブースタ・ユニットの質量と推力」「エヴァと棺の質量」「インパルス近似」などを考察どのような位置関係にあったかを以下の図で明らかにしています。

「前項の軌道を元にアスカが初号機の棺を発見したときの距離を求め両者の位置関係を求めてみます。

劇中では二号機改が棺を発見するのは噴射から67秒後です。すると下図のような位置関係になっている事が分かります。

そして最終的に「以上より軌道離脱フェーズの映像は実現性に矛盾の無いものであると言うことが出来ます」ということで、さらに映像表現に磨きをかけるならどのような「今後の課題」があるかまでをも浮き彫りにしており非常に秀逸な内容なので一読の価値ありです。

これからさらにヱヴァQを幾度と鑑賞する場合、上記のようなことを頭に入れてから観るとまた違った感動が得られるはず?です。

☆『弐号機(改)カッコ良過ぎ…』
※皆さんにご報告があります。

■今まで【 SugaPiko M Aero Second Edition Version 2.14 】でしたが…

☆『 V-Vision M Aero Second Edition(改)Version 3.27 』となります。
※『フロントリップスポイラーだっ!』

◇『どうです?この迫力!Mエアロの面影は既にありません…』
◇『かなり存在感あります。』
◇『ん? なんか点灯してるなぁ… 弐号機(改)みたい。』
◇【ジュナック】さんにてLEDトランスビームを埋め込んで頂きましたぁ。

※毎度の【おまけ】。
☆TVシリーズのおさらい。
Posted at 2013/06/15 04:35:54 | コメント(7) | トラックバック(0) | 映画 | 趣味
2012年09月20日 イイね!

気になるヒーロー【 TIGER & BUNNY 】劇場版

気になるヒーロー【 TIGER & BUNNY 】劇場版





※テレビアニメシリーズが劇場版になりました♪

◇もうすぐ公開ですが観に行けないだろうなぁ…(家庭的事情)
◇テレビシリーズは久々に嫁とハマってしまいました。
◇キャラクター原案・ヒーローデザインは【桂正和】さん♪
◇あの【ウイングマン】や【電影少女】で女の子描かせたらパないです!

※テレビ版の最終回は感動です(泣)。
☆またまた再放送されます♪

◇【サンライズ】制作の企業ロゴが劇中に使われるアニメ。
◇王道の【正義】モノですが企画・ストーリーが結構イイです。
◇【NEXT】と呼ばれる特殊能力者が【ヒーロー】として働く社会。
◇職業:ヒーロー【正社員】。
◇崖っぷちの【ベテラン】と扱いにくい【新人】…
◇最悪で最高の【コンビ誕生】!
◇東京国際アニメフェア2012の各部門を受賞作品。

※テレビ版の主題歌が好かった♪
☆これはエンディングでしたねぇ…(前期)

◇【ヒーロー】と言えば…(主題歌)
◇自分の世代は【スクール☆ウォーズ】ありましたねぇ。
◇今では考えられないドラマ演出にドン引き…
◇もっと?観たい方はこちら(レモンが好きな女子校生)

※衝撃の【109-0】
☆お前たち悔しくないのかぁ!

◇【ヒーロー】と言えば…
◇自分は【ジャッキー・チェン】も大好きです!
◇女子中○○や女子校生ではありませんよ…
◇全盛期の立ち回りは息を呑むクオリティ。(CGが無い時代)

※【絶対正義】の時代ですな…

☆幼少期に観た【酔拳】は衝撃的。
Posted at 2012/09/20 15:08:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | 映画 | 趣味

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