悔しい決断

ずっと悩んでた事がありました
それは親父のＪリミ

もう何年前になるだろう

ロードスター仲間の橋本さんが
降りるという相談を受け
５万円という破壊で我が家にやってきたのがあのＪリミ

リア周りがイマイチな状態だったので
板金＆塗装してボクが直して
ディーラー勤めの親父に渡したのでした

ボクは小学校低学年の時から
親父とは住んでいませんでした

親子としてはお互いに少し遠慮しとるとこがあって
ひょっとしたらみなさんが普通に思う
親子という感じではないかもしれません

それを子どもの頃から
心のどこかに思っていたボクにとっては
橋本さんが譲ってくれたＪリミは
まさに魔法のクルマでした

一緒にロードスターの話をして
２０周年を一緒に行く約束もして
ボクがメンテしたクルマを親父が乗る

なんというか
子どもの頃のいろんな淋しい気持ちを
一気に埋めてくれました

母親もその頃
黄色のデミオを乗ってました

親父も黄色
母親も黄色
みーくんのペダルカーもきいろ

そんな時
ロード＆スター５０号で
親子３代黄色のロードスターと取り上げてもらいました

もう夢のようでした

そのあと
ガンと闘い続けていた姉が３４歳で他界

最後はお気に入りだった黄色のパジャマを着せて
送り出しました

姉には双子の娘がいますが
“大きくなったらじいちゃんのロードスター乗る”と
生前の姉の前でボクに言ってました

幼い２人の言葉を真に受けて
ボクはレストアを始めました

が…その直後に前の職場をケンカ別れというよりも
店ごとリストラされ
今の仕事にかわりました

それから親父の退職

親父のＪリミなので
維持費は親父が出してました

レストアを始めた時
あと１回はオレが車検通すでと親父が言ってくれました

退職した親父に
ボクのわがままでホント車検を受けて良いのか？
という葛藤が続いて
結論が出せないまま今に至りました

昨日の夕方
親父に電話で抹消の手続きをお願いしました

ボクが出した結論です
ただ…いつか姪っ子が乗りたいというかもしれんで
手元には置いておきます

いや姪っ子の事だけではなく
このクルマはボクと親父を近づけてくれた魔法のクルマ
きいろ号同様に手放したくない

ナンバーは無くなるけど
暇見てちゃんと直してあげたい

悔しい
なんか悔しい気持ちでいっぱいです