土地と家が自分のものになったら、次はリフォームです。
新築の人は必要ないですが、中古なら自分の使い方に合わせて手を入れておきたいところ。
今回は耐震、ガレージ、水回り(キッチン)、電気配線をプロに依頼しました。リフォーム業者に物件の仲介とセットで依頼したので、シームレスに手続きが進んでとても効率が良かったです。おすすめ。
逆に言うと予算の都合でここまでしかできませんでした。建物の外はDIYで進めていくことに。
そういうわけで家電1号。高圧洗浄機。リョービの家庭用シリーズのハイエンドモデルです。業務用シリーズになってもスペックが上がるわけでもないし、他社の近いスペックの物と比べて値段と機能性で勝るのでコストパフォーマンスは非常に良いモデルです。
DIYでシバいたあとは、洗車機として使うので無駄にならないはず。なので勢いで買っちゃいました。
この価格帯(2万円台)では水道がなくてもタンクなどから吸い上げて使える自吸機能が標準的になっていますが、このモデルは呼び水なしで自吸できるので使い勝手が良い。
例えば風呂の残り湯を使って鳥糞を吹き飛ばしたりできます。高圧洗浄機は少ない水量で効率よく掃除をするための機材なので、自吸はできるに越したことはないです。水道代の節約になります。
外構工事に入ります。
外に(かつてカーポートがあった)駐車場がついています。かつて存在したカーポートは、どうやら8年前の大雪で潰れたようです。
折れた柱の切り株が残されています。
見た目がきれいじゃないし、邪魔です。
なので、まずはここをきれいにします。
まずは柱の周辺を高圧洗浄機できれいにします。塀の北側のため日陰になる時間が長く、苔とかがこびりついているので。
きれいになったらフラットになるように切り飛ばします。そこから削り込んで、地上から消えてもらいました。
理想を言えば周りのコンクリートを壊して地中で切るか根本から撤去できれば良いのですが、今回は低コストでやるためにDIYしているので、地表にいなければOK
インスタントモルタルと砂利を使って(≒コンクリート)埋めていきます。
こんな感じ。あとは固まるまで待ちます。
こんな感じで地面のひび割れも補修していきます。
まずは全面を高圧洗浄機で洗い流します。
このくらい変わります。汚れています。
表面の汚れや苔を吹き飛ばすと、あちこちにひび割れが見えるようになります。
このヒビをどう処置するか決めます。
表面的な微細なもの→床用ペンキで埋める
割れているけど周囲のコンクリートが動いたりしない程度のもの→コーキングで埋める
砕けていてコンクリートが動くもの→剥がしてモルタルで作り直し
コンクリートが動くかどうかは叩いて音で判断しました。打音検査ってやつですね。
コーキングで埋めることにした部分を溝切り用のダイヤモンドディスクで溝を堀り、砕けている(動く)ところは剥がします。
砕けているところを剥がすとこんな感じ。表面の10ミリくらいの厚さのモルタル?と中のコンクリートが分離していました。高圧洗浄機で隙間の砂が洗い流されて隙間ができているため、指で剥がせます。
剥がすと砂がたくさん詰まっています。風化して骨材の砂が砂に戻ったのか、外から運ばれてきた砂が隙間に詰まったのかはわかりませんが、茶色いので周辺の畑の土っぽい感じがします。
周囲の溝はコーキング用に彫った溝です。
コンクリートを剥いだところをもう一度洗浄して砂を流せるだけ流します。
ここは中のコンクリートまで砕けて土が掘れちゃいました。ここまで強度を失っているとウマかけたりしたら危なそうなので、ダメになっていることに気づけてよかったと思うことにします。
最後に練ったコンクリートを流して埋めます。
一度に流し込まずに、最初にモルタル(砂利が入っていない)をちょっと入れて元のコンクリートの隙間に押し込んでから、残りのコンクリートを入れる感じにすると隙間ができにくいと思います。
また、コンクリートやモルタルを部分施工する場合、乾燥している既存コンクリートにプライマーを塗る方法と、既存コンクリートに水を撒いて湿らせる方法のどちらかを取らないとうまくくっついてくれません。見ての通り高圧洗浄機で水を撒いているので、濡らす方法をとっています。
建物内とかだとプライマーのほうが使い勝手がいいかも。
それと駐車場の縁石が部分的に壊れていたので、モルタルで再建。
白モルタル、どこまで盛ったか分かりやすくていいね。
上の方で写真に写ってる”インスタントセメント”という商品の色違い品ですが、こちらは入ってる骨材がとても細かい感じ。練っているときの感触も固まったものをサンダーで整形しているときも感触が違うので、強度とかにも差が出る気がします。
明るい色で塗装する下地にはいいかもしれない。
コンクリートはセメント+砂+砂利+水で出来ているので、こいつらを適当な割合で混ぜて作れば作れます。ちなみにモルタルはセメント+砂+水。砂利の有無が違いです。
実際には保水剤とか硬化促進剤とか色々添加剤が入ったりすることもあるので、調合済みで水と混ぜるだけで使えて、その辺のホームセンターでいろんなバリエーションが手に入るインスタントモルタルが便利です。あとは任意で砂利を入れてコンクリートにしたりしなかったり。
インスタントモルタルはトータル30kgくらい使いました。硬化促進剤が入っていない通常のタイプだと20kgで600円くらいで買えますが、10kgで500円、4kgで400円、1.3kgで250円くらいするので、どのくらい使うか見極めて買いに行くのがいいです。見極めが出来てなかったのでだいぶ損してます。
今回は何もない場所にコンクリートを施工するのではなく既存のコンクリートの補修が目的で1回あたりの量が少なかったので、上の方の写真にもある通り塗装用のバケットをトロ舟の代わりに使いました。内側のペラいトレーを捨てれば片付けが終わるので便利です。このサイズのバケットだと水を入れる前のモルタルで5kg以下くらいがちょうどいい量でした。追加で砂利をいれる場合は量が増えるので注意。
量が少ないので施工する場所に練ったコンクリートを入れる道具は角スコの代用で園芸用の片手スコップを使いました。四角いものが便利。
砂利は店頭にあったものの中から量単価で選んで一番安いのにしました。20kg250円くらいの大袋です。
余ったらその辺(とくにタイヤで踏むところ)に撒いておけばいいので。
コンクリートを作り直す部分ができたら、次はコーキングです。
試しにそのままコーキングをしてみたら、固まってから高圧洗浄機で水かけたら剥げちゃいました。
というわけで、もっと強く定着させるためにプライマーを施工します。
写真のハケ(30mm)はでかすぎで使い勝手が悪かったです。コーキングする用の溝に合わせたハケか筆を用意しましょう。というか筆でいいと思います。
プライマーが乾燥したらコーキングしていきます。
コーキング材にはいくつかタイプがありますが、よく見かける1液のタイプだと
・シリコン
・変性シリコン
・ウレタン
・アクリル
あたりがメジャーだと思います。
シリコンは安くて耐久性がいいけど塗装がのりません。車の雨漏り修理とかに使うと面倒なことになるやつです。なった。(←経験者)
変性シリコンは塗装が乗ります。今回はこれにしました。
ウレタンは頑丈だけど紫外線に弱いので、外で使うなら塗装前提。
アクリルは水性なので、水が蒸発するので肉痩せします。割れてるところ(に掘った溝)を埋めるのが目的なので、収縮するのはナシ。
「安かったから」とかで買うと事故が起きるので、用途にあわせてちゃんと選びましょう。
それと色も種類があるので、塗装するなら周囲の色か塗りたい色に近いものを選んでおくと失敗しないと思います。今回はグレーを選びました。
あと盛ったところを平らにしたり隙間に押し込んだりする用のヘラがあると便利です。個人的には溝の幅の2〜3倍の幅があると良い感じでしたが、このへんはお好みで。ある程度柔軟性がある方が使いやすいです。
埋めるものを埋め終わったら、最後に塗装です。
塗装は「新しいコンクリート/モルタルの施工から3週間開けてくれ」って塗料の缶に書いてあったので、そのくらい期間をおいたほうがいいと思います。内部の水分量とかの問題?
逆にコーキング材には「表面が固まって安定したら7日以内に塗装してくれ、遅くなると塗料の乗りがわるくなるぞ」といった趣旨の注意書きが書いてありました。
なので、コンクリ/モルタルを施工して3週間経過するのを待っている間にコーキングを進めるといい感じの日程感になると思います。
今回は既存コンクリートの表面がだいぶ風化しているので、油性の下塗り塗料を施工して密着させてから通常の上塗り塗料(水性)を塗る方式にしました。
下地です。隅はハケで、広い面はローラーで塗りました。
透明の液なので塗ったところは濡れたような見た目になります。乾くと乾いた色に戻りますが、水滴を弾いたりしていたのでちゃんと塗膜はできているようです?
下地が乾いたら上塗りです。
まずは縁石から。本塗り後に塗り残しが出ないように、わざと地面にはみ出すように塗っています。
色はニッペの水性コンクリートカラーのライトグレーとカンペハピオの屋内外シリコン多用途のライトベージュを3:5で混ぜて使っています。塗料には混ぜて使える組み合わせとダメな組み合わせがあるので、違うシリーズの塗料を混ぜるのは自己責任で。
翌日まで待って乾燥させたらマスキングをします。
正直なところ、緑の養生テープは大失敗。コンクリートの凹凸に追従しないため風で剥がれて飛んでいきます。
どう見てもガムテープにしか見えないコイツが大活躍。
粗い面への追従性がすごく良かったです。風で飛ばない。
地面は床用ペンキのライトグレーです。
面積でかいし補修のことも考えると下手に調色とかしない方がいいです。
まずは一発塗ります。
乾いた頃合いを見計らって薄いところを塗り重ねました。
最後にマスキングを剥がして完成。
2回塗りしたのにムラがひどい...どうして...
色を作ったわりには大して色の差はなかったですね。気持ち黄色みがあるかな?くらいで、ほぼ誤差のような気がします。
塗っただけで明るい感じの空間になるので、床塗りはおすすめです。
建物内だと照明の反射とかが効いてくるので、ガレージの床は明るい色一択です。