2015年05月19日
Nボックススラッシュでホンダを思う
NボックススラッシュXターボですが、ブーストの立ち上がりの速さと、使い易さ、そして、燃費の良さには、十分に満足です。欲をいえば、エンジン音ががさつ。
さらに、そのパワー特性故に、モアパワーが叶わないことも容易に想像ができ、チューニングに対する諦めもつきました。
自分、軽自動車マニアではありませんが、ノーマルからハイチューンド、ターボからNA、これまで、多くの軽自動車を所有してきました。
Nボックススラッシュのターボを愛車にして、よくわかりましたが、このエンジン、チューニングできたとしても、80PSでるかは微妙です。
S07A型ターボエンジン、明かにターボのA/Rが小さすぎるように感じます。
逆を言えば、一昔前の軽ターボは、タービン自体、軽自動車には大きすぎました。
技術的にターボの小型化が難しかったメーカー側の事情と、ユーザーのパワー志向がマッチして、社会的にドッカンターボが許された。
ターボも大きく、エンジンの圧縮比も低いので、気軽に安価なECUチューンで80PSは楽勝。ハイフローターボに変えれば100PS越えも楽勝。エンジンも強化して、さらに大きなターボに交換したら、120PSオーバーも楽勝。耐久性を無視すれば180PSオーバー可能な幸せな時代。自分も、それを謳歌した一人。自分はアルトワークスで中間トルク特性に重点をおいた究極のハイフローに挑戦し、辛口シャシダイで115PS。周囲には大型タービンを搭載した130PSも超大型タービンを搭載した180PSもいた。
現在の新世代軽ターボは違います。
燃費とパワーを両立させて、64PSをいかに有効に使いきるかが命題。
アクセル開度に呼応して瞬時に必要なトルクを発生できる小さなターボを搭載しており、設計思想からも完全にダウンサイジングターボ。
故に、64PSの範囲で、ターボの能力は既にマックス状態。新世代の軽ターボエンジンであるS07Aは、抑え込んだ64PSではなく、64PSの規制範囲内で出力の発揮を目指したエンジンということ。
したがって、リミッターを外しても、80PS到達は、簡単ではないと感じる。
そもそもターボの風量とは、インマニ圧とエキマニ圧の双方における流体物理上の特性をいい、はまり込んだ特性は、力学上の特性を無視して簡単に上下はできない。
故に、チューングでは、狙うパワー特性に合うターボを選択する必要がある。
新世代エンジンは、パワー特性が低回転側に偏り、高回転域で使えるような80PSを狙える特性を最初から持ち合わせていないということ。
軽で80PSを出せるのはスーパーセブンが証明しているなんて話、最初から80PSを発揮できる出力特性のタービンを搭載する旧世代のK6Aエンジンであったからで、スズキの新世代R06Aにそれは当てはまらない。
新世代エンジンのタービン交換しても、高圧縮比故に、エンジンがストレスに10万kmを耐えうるかも疑問。圧縮比を下げれば、環境性能ってどうなのよ?
なんかチューニングの話になりましたけど、Nのエンジンには、全然文句もなく、歳なので、パワーは十分だと感じていますが、ちょっと気になったのがS660を巡る世間の妄想。
先日ディーラーとの会話で、「最初に申し込んでもらえれば、年内納車可能でした。」「いらね~し。」というやり取りがあったのですが、ホンネでS660には興味ありません。実用性なさすぎ。
雑誌やネットで、100PSとか、自主規制突破とか見かけましたけど、今は、どんな妄想よ?と呆れます。なんだかCR-Z発売のときのようなお祭り騒ぎで、どうもイラッときます。
自分も、S660の発売までは、自主規制突破で目指せ100PSなら、小型ボールベアリングタービンの開発・登載に、エンジン腰下が別モノか?そんな無駄な開発する余裕なんてあったの?なんて、想像していましたが・・・
発売されてみれば、Nシリーズよりさらに小さな三菱の新型超小型ターボに、エンジンは全くのスタンダード。
100PSどころか、自主規制突破すら疑うほど、ピックアップ重視のセッティング。
ECUの書き換えが出来ても、マージンを考えれば70PSオーバーくらいが精いっぱいでしょ。それなら個体差の範囲だし、自主規制を持ちだすまでもなく、実測で70PS!凄い!で良かっただけでの話で、お国の許可がどうのこうの以前の問題。実測では64PS届いてないらしいね。ほんとアホくさ。
そもそも、三菱のターボ搭載っていつ決まったの?
それにしても噂の660ccで100PSを常用出力って、ハードルが高すぎます。ホンダの場合、新エンジン開発と同じレベルか、実現するならハンドメードのSPLコンプリートエンジン搭載ですよ。
1000ccなら余裕で実現できるでしょうし、発展性もある。でも1000ccをタイプRといったら、S660っていわないか・・・。
それにしてもS660のためだけに、そんな費用リスクなんて今のホンダには有りえないよね。
80PS、実測で70PSでタイプRでたら、失笑・・・。
なんだか想像している自分が悲しい。
100PSで、クーペなら、ぜひ購入を検討します(笑)
でも、LSDの容量が確保できないとか、姿勢制御デバイスが完全に切れないとか、モータースポーツもダメかもね(汗)
AHA切ったらドアンダー、VSA切ったら即スピンとか、微妙な車(汗)
最近の車雑誌の知識の浅さと情報発信能力の低さには閉口します。
そして、それを黙認するメーカーの態度にもイラッときます。
特に、ホンダに関しては、完全妄想先行。
CR-Z発売のときも、発売前まで、86と対等の速さか?なんて記事を見ましたが、んなわけね~よとツッコみながら、なぜ自動車メーカーは、妄想的な嘘の情報を無視する?とイラッときました。
ちょっと、その記事は、妄想過ぎますよ。と、なぜに訂正を求めないのか?
開発者は、良心が傷まないんですかね?
そんな妄想ほっとけ、というならば、メーカーの規範意識の低下を疑わざるを得ない。
そもそも、社内で議論にすらならなければ、コンプライアンスの崩壊だよね。
イメージ先行のためのインチキ情報黙認なら、もう、巨大詐欺組織。怖っ
だいたいにして、CR-ZのタイプRを公言しておきながら、完全無視の姿勢に怒り心頭です。まさか、ぼったくりの無限RZで有言実行とする気か?創業者逝去で体質ごと完全に腐ったのか?
ホンダ党員でもないけど、ホンダのドンガメを2台も所有している自分的には、ホンダには、いろんな意味でしっかりしてもらいたい。
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Posted at
2015/05/19 22:45:49
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