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2014年03月09日 イイね!

スーパー耐久 SLS AMG S字~90度コーナ

次はS字です。

S字は全般的に差が大きかったので、走行ラインの違いが大きいと考えられます。

まずは合わせ込みをしました。
走行ラインはこちら
青:変更後、赤:変更前


差があるような差が無いような微妙な感じです。
この走行ラインを使ったシミュレーション結果がこちら
青:シミュレーション、赤:SLS実測、緑:シビック実測

走行ラインの違いがわかりずらいと思ったので、走行ラインの曲率半径もグラフにのせました。
緑点線がシビック実走、青点線が今回のシミュレーションです。

ほぼ実測とシミュレーションが合いました。
シビックのシミュレーション結果を見直してみたら、S字は全然合っていなかったので、合わせこみ不足だったようです。

最小半径だけを見ると変更前後の差が小さいのですが、距離に対する曲率半径の変化が大きく違います。そして、その差がそのまま速度変化の違いに現れています。

次はV字コーナです。
V字コーナはシミュレーションのコーナ立ち上がりが遅くなっていました。
こちらも、走行ラインを変更したところ、シミュレーションとほぼ合いました。


これも走行ラインの絵ではわかりずらいのですが、曲率半径のグラフを見るとわかるように、シビックの走行ラインは、コーナ出口側の曲率半径がダラダラと小さいままになっているので、その分前回のシミュレーションはコーナ立ち上がりが遅くなっていたと考えられます。

東ヘアピン
東ヘアピンはヘアピンの例題としてはわかりやすいです。
ここは実測の方がコーナ最低速度が低く、コーナ立ち上がりは速くなっていました。
ここも走行ラインを変更したら、シミュレーションとほぼ合いました。


走行ラインの絵を見てもわかるように、SLSは最低速度になるまでの曲率半径がやや小さく、コーナ出口の曲率半径を大きくとっているので、最低速度は低く、コーナ立ち上がりは速くなっていると考えられます。
車載映像を見ても、今回のシミュレーションの走行ラインと実際の走行ラインがほぼ同じであることがわかると思います。

90度コーナ
90度コーナは実測の方が減速開始地点が手前で、コーナ立ち上がりの加速地点も手前になっていました。


実測の減速開始地点が妙に手前になっている理由はわかりませんでしたが、曲がり始めから立ち上がりはほぼ合いました。
変更後の方が最小旋回半径が小さくなっていて、コーナ出口は半径が大きくなっているので、その分立ち上がりの加速地点が手前にできているようです。

5コーナ
5コーナはあまり差がなかったのですが、こんな感じの走行ラインです。


ビクトリーは、トンネル影響でいまいちなにが正しいのかわからないのと、シミュレーションでは切り返しが正しく再現できないので、今回の分析から外すことにしました。

以上で終わりですが、全体を見てわかっていただけたように、各地点の速度はクルマが同じであれば、走行ラインが決まるとほぼ決まってしまいます。
今回の事例のようにドライバーがプロで運転が正確な場合、速度がわかればそのクルマの性能もわかってしまいます。
ランバ・ラルの言うところの「正確な射撃だ、それゆえコンンピュータには予想しやすい」というのと同じですな。

最後にいつもしつこくて申し訳ありませんが、今回の事例、どう見ても日本式ドライビングですね!

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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