こんにちは!
"WEC(World Endurance Championship)"日本ラウンド"6 hours of Fuji(富士6時間耐久レース)"の観戦リポートの後編です。
※前回に引き続き超大作となりますので、お時間のある時にご覧ください^^;
2022年9月11日(日)
決勝日当日、よく晴れて富士山もくっきり拝むことができました!
朝食はS耐富士24時間レースで好評だった"ホットサンドにトマトとマッシュルームのソテー"を作りました!今回はホットサンドの具材に生ハムとシュレッドチーズを使った"チロレーゼ(チロル風)"にしました。
スタートはグランドスタンド最前列に陣取りました。
いつもは天気が悪いこともあり2階席の上の方にいることが多いですが、最前列はスタート前のスターティンググリッドの様子が伺えて面白いですね。
フェルディナント ハプスブルク・ロートリンゲンとレンガー・バン・デ・サンデ(Renger Van der Zande)がユナイテッド オートスポーツのドライバー2人と談笑しています。
こちらはメディアの取材に応じるドリス・ヴァンスール(Dries Vanthoor)
兄 ローレンス・ヴァンスールはポルシェのワークスドライバーをしていますね。今年のニュル24hでは、序盤に兄弟同士討ちで兄 ローレンスの駆る"マンタイ・レーシング"の"911GT3RS"がクラッシュ⇒リタイヤに追い込まれ、ポルシェファンとしては落胆したのが記憶に新しいです・・・T_T;
スタートを待つ2台の"プジョー9X8"
こうしてソリッドグレーの艶めかしい車体が2台並んで佇んでいる姿を見ると、一瞬"ミシェル・ヴァイヨン"の得体のしれない敵チームが爪を隠して潜む様子にも思えてきます。
スターティンググリッドのスタッフたちもピットウォールの内側に戻り、いよいよフォーメーションラップが始まります。
LMHクラスのスタート順は以下の通り
1位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
2位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン(ALPINE A480 - Gibson)
4位 #93 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
5位 #94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
各車フォーメーションラップに向かいます。
先頭の#7号車がホームストレートに戻ってきたら、いよいよ"6 hours of Fuji"6時間の戦いの始まりです!
追撃する灰色のライオン
まだ開発途上の"コルベットレーシング#64号車"も、ポルシェ&フェラーリを追撃にかかります。
今回は今まであまり行かなかった撮影スポットにも行ってみようということで、まずはピット入口でカメラを構えることにしました。
富士山とホームストレートを疾走するマシンが撮れるスポットです!
さらにピットインしてくるマシンも真正面から捉えられます。
ちょうどLMP2のマシンが1回目のピットストップを迎えていました~
AFコルセとポルシェの戦いをまとめて抜きにかかるプジョー9X8
#36 アルピーヌA480が1回目のピットイン!
#93 プジョー9X8も
#8 トヨタ GR010もピットインです。
お腹もすいてきたので、おフランス物産コーナーで昼食を調達します。
今日はこちらのキッチンカーで、スモークチキンとチーズのパニーニとベリーMIXスムージー♪
パニーニってイタリアじゃ・・・まぁ、細けーこたぁ(以下略)
レース開始から約2時間経過して順位は、
1位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
2位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン(ALPINE A480 - Gibson)
4位 #94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
5位 #93 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
ちょうどグランドスタンドで昼ご飯を食べているときに、#93 プジョー 9X8がピットガレージに収まるトラブルが発生。
1コーナー内側のエリアに来ました。
順調に周回を重ねる#8号車
しばらく見ていると、プジョーは#93号車しか来なくなりました・・・
どうやら#94号車にオイルリークのトラブルが発生した模様です。
その後すぐに#94号車もレースに復帰しましたが、やはりデビュー2戦目。まだまだ解決しなければならないトラブルがありそうです。
コカ・コーラコーナーの飛び込みでの1コマ
LMP2だろうがLMGTEだろうが、リヤウイングがあるのが当たり前の世界に、一石を投じる"プジョー9X8"の後ろ姿です。最近のプジョー製市販車のモチーフでもある"ライオンの引っ掻き跡"を模した3本のテールライトをうまくハイパーカーに取り入れています。
今度はコカ・コーラコーナーの立ち上がりです。
こうして"コルベット C8.R"を真横から見ると、完全に"ミッドシップスポーツ"のフォルムをしていますね。"ロングノーズ・ショートデッキ"って、なにそれ美味しいの?とでも言いたいくらい清い方針転換です^^;
"トヨタ GR010 ハイブリッド"も真横から見ると、市販モデルを念頭においてデザインされたとはいえ、典型的な"近年のルマンプロト"の造形をしています。
リヤウイングレスの"プジョー9X8"は、やはり独特の造形ですね。
いよいよレースも終盤に差し掛かり、ピットビル屋上にやってきました!
ちょうど"NART"カラーの"スピリット オブ レース"の"488 GTE EVO"がピットインしてきました~
#86 GR レーシング ポルシェ 911 RSR-19(GR Racing Porsche 911 RSR-19)
"GR"といっても"ガズーレーシング"とは無関係で"ガルフ・レーシング"が由来だそうです。
ここの良いところはピット作業が撮影できるところ。
ユナイテッドオートスポーツの2台が最後のピット作業中です。
#33 TFスポーツ アストンマーチン ヴァンテージAMR(TF Sports Aston Martin Vantage AMR)
"LMGTE-AM"クラスのトップを快走する"TFスポーツ"の"ヴァンテージAMR"です。
#94 プジョー9X8
小さなトラブルはありつつも順調にマイレッジを積み重ねる"プジョー 9X8"
"ハイパーカー(LMH)"クラスのトップは#8号車"トヨタ GR010 ハイブリッド"です。
#93号車が最後のピット作業を行っています。
#94号車はピットストップペナルティの消化のためにピットに入ってきました。
リヤウイングは無いといいつつも、リヤフェンダー内側からテールエンドにかけてのリヤカウルが、一種の巨大なウイング形状になっていることが伺えます。
最後にGRスープラコーナーで撮影を行いました。
ゴールに向けてひた走る#8号車。
今シーズンで見納めの"LMGTE-Pro"クラスは、"AFコルセ"の"フェラーリ 488 GTE EVO"がワンツー状態です。
そして17:00。
見事#8号車がトップチェッカーを受けて、長かった6時間の戦いが幕を閉じました~
トラブルに見舞われながら2台の"プジョー9X8"も完走を果たしました。
優勝した#8号車が表彰台の元へ走ってきて、表彰式が始まります。
まずは、ハイパーカー(LMH)クラス
1位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド
2位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン
トヨタ#8号車は、これでポイントランキングトップのアルピーヌ#36号車と並び、チームの面々も嬉しそうです。
LMGTE-Proクラス
1位 #51 AFコルセ フェラーリ 488 GTE EVO
2位 #52 AFコルセ フェラーリ 488 GTE EVO
3位 #92 ポルシェGTチーム 911 RSR-19
LMP2クラス
1位 #31 WRT オレカ 07 ギブソン
2位 #38 ジョタ オレカ 07 ギブソン
3位 #28 ジョタ オレカ 07 ギブソン
LMGTE-Amクラス
1位 #33 TFスポーツ アストンマーチン ヴァンテージAMR
2位 #85 アイアンデイムス フェラーリ 488 GTE EVO
3位 #777 D'Stationレーシング アストンマーチン ヴァンテージAMR
LMP2 Pro-Amクラス
1位 #83 AFコルセ オレカ 07 ギブソン
2位 #35 アルティメット 07 ギブソン
3位 #45 アルガルベ プロレーシング 07 ギブソン
以上の結果となりました。
レースの余韻に浸りながらホームストレートを散策していると、"9X8"の居ないプジョーワークスのピットが見えました。
まるでアパレルショップのようでおしゃれですね~
続いて、各チームの色々なアイテムが面白いパドックを闊歩します。
こんな"コルベットC8.R"がいたり^^;
"TTE"改め"TMG"改め"TGR-E"はケルン登録のライセンスプレートが付いたATVを持ち込んでいました。
まるでパッケージングされたプラモデルのような"911 RSR-19"の外装パーツ。
ジョタ(JOTA)のパドックには"オレカ07"の予備モノコックがポツンと置かれていました。
ちょっとはみ出してるとはいえ、一般的な木パレで運べてしまうのが流石ストレスマウントのレーシングカーですね~
富士山をバックにパルクフェルメに佇む#8号車。
プジョー陣営は相変わらず秘密主義なのか、そそくさとパルクフェルメからピットへマシンを運んでしまいました・・・汗
このレース後のパルクフェルメのゆっくりとした雰囲気がたまりません♪
パドッククローズ時間の設定が無いなら、いつまでも浸っていたくなります^^;
そんなこんなで3年ぶりに来日したWECシリーズの観戦記でした。
しかもボクは、2019年はDTM×スーパーGTの交流戦を優先してWECはスキップしてしまったので、実に4年ぶりのWECになりましたが、やっぱり欧州のスポーツカーレーシングを肌で感じられるWECは何物にも代えがたい魅力があります。
また、来シーズンはLMDh規定を活用して耐久王ポルシェが"963"でWECにカムバック。
同じくLMDh規定のキャデラックもWECに参戦してきます。
さらには独自設計のハイパーカーを仕立てて、あの"フェラーリ"がワークス体制でWECに乗り込んできます!
2024年にはLMDh規定でBMWとランボルギーニが参戦を表明するなど、今後の増々盛り上がりを見せそうなWECから目が離せそうにありません♪
そして最後に今回一緒にWEC 6 hours of Fujiを観戦してくれたkimu_ninety氏とH氏、楽しいひと時をありがとう!