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しまえるシューマッハのブログ一覧

2020年01月24日 イイね!

"Ford v Ferrari"におけるKitcarの愉しみ

"Ford v Ferrari"におけるKitcarの愉しみ









こんにちは~

先週末、遅ればせながら映画"Ford v Ferrari"を観てきました!

約10年前にA.J.ベイムの著作「フォード vs フェラーリ 伝説のルマン」が出版されてから、幾度となく映画化されるらしいという情報のあった本作ですが、ようやく2019年にアメリカで公開され、1/10から日本国内でも上映が始まりました。

国内でも公開前からクルマ好きの間で、大好評とあって期待度も高くだいぶハードルが上がった状態での鑑賞となりましたが、予想以上にマニアックで結果的には大満足の内容でした♪

というのも、単純にカーレース映画、ルマンを題材にした映画という意味でも、もちろん見ごたえがあったのですが、レプリカKitcarファンからするとニヤリとしてしまうKitcarがそこここに登場するのだから、面白くないはずがありません^^;

ここでは"Ford v Ferrari"に出てくるレプリカKitcarを、いちKitcarファンとして"あ~でもない、こ~でもない"と考察していきたいと思います。
※ここでの考察は単なるKitcar好きの妄想に基づくため、事実と異なることがあることをご了承ください!笑

まずはのっけから、マット・デイモン扮するキャロル・シェルビーが"Porsche 356 speedster"でLAを疾走するシーン。

ワイパーアームの締め付け部にナットが見えることから、"speedster"の設定されていた"356A"以前ではなく"356C"もしくは高年式のVW用であることが判ります。
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空冷VWのFLAT4を搭載したPorscheのKitcarは、日本国内においても最も馴染みのあるKitcarの部類に入りますね。


続いて、フォードのリー・アイアコッカ(Lee Iacocca)がフェラーリ買収を目論んで、マラネッロへ乗り込むシーン。

"スクーデリア・フェラーリ”のファクトリーでは、珠玉の跳ね馬たちが並ぶ壮観な光景の中に注目のKitcarが目に止まりました。

"Ferrari 250 GTO Replica"
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※2000年代中盤に神奈川県内の某中古車屋にて撮影。

元ネタはもちろんFerrari 250GTシリーズにおいてFIAの公認(ホモロゲーション:イタリア語でオモロガート)を採るためだけに39台が造られた"250GTO"↓です。
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※2005年にサンマリノ共和国 ”Collezione Maranello Rosso”にて撮影

劇中の"250 GTO Replica"はおそらくS30型の"フェアレディZ"をドナー車にしたKitcarで、日本国内にも少数が存在しています。国内の"250 GTO Replica"はロッソコルサがほとんどですが、これを御殿場の松田コレクションにあったペールグリーンやブラウンの'62タルガ・フローリオ仕様などにモディファイしたらカッケーだろうなぁ~と未だに憧れているKitcarの1台です♪

ちなみに、2001年に公開されたトム・クルーズ主演の映画"バニラ・スカイ"のなかでも、S30Zベースの紺色の"250 GTO Replica"が"夢の中のクルマ"として登場しています。

マラネッロのシーンでは、エンツォ・フェラーリのオフィスへ向かうシーンでも、注目のKitcarが登場しています。

こちらは"Ford v Ferrari"のパンフレットにも記載があったので間違いないと思いますが、建物の前に置かれた2台のFerrari。シルバーの1台はオリジナル(本物)の"275GTB"だそうですが、その横に置かれていたロッソコルサの"250 GT Spider California"。
これがModena社のKitcar"Modena GT Spyder"↓です。
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※写真はネットからの拾いものです。

こちらも前述の"250 GTO"と並んでクラシック・フェラーリのKitcarとしては2大巨頭といえるクルマですが、このKitcarはドナー車はなく"Beck 550 spyder"などと同様に鋼管スペースフレームにFRP製のボデーカウルが載せられています。

エンジンは、FordスモールブロックなどのアメリカンV8がチョイスされることが多いようです。

ちなみにオリジナルの"250 GT Spider California"はこちら↓
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※2009年にマラネッロの"Museo Ferrari"にて撮影

もし"Modena GT spyder"を手に入れる幸運に恵まれたなら、ハードトップを製作して"250 GT Berlinetta tdf"↓を気取るのも良いですね♪
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※2011年にマラネッロの"Museo Ferrari"にて撮影


そして、本作の主役である"Ford GT"。
流石に主役級のクルマだけあって手が込んでいます。

まず最初に登場するのは、このノーズ下に2つのドライビングランプを配置したテストカー↓
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一般的に広く知られる"GT40"とは形状も異なるため、出来の悪いレプリカか?と思われた方もいるかもしれませんが、これも初期の"Ford GT"のテストカー↓の趣を良く再現してあってマニアックです^^;
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※写真はネットからの拾いものです。

そして、いよいよ舞台はクライマックスの1966年ル・マン サルテサーキット。

前年の屈辱を晴らすべく4.7リッターから7.0リッターに拡大されたV型8気筒OHVエンジンを搭載した"GT40 Mk.Ⅱ"が登場しています。
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Kitcarで良く見かけるのは、1968年と1969年にル・マンを2連覇したガルフカラーの"GT40 Mk.Ⅰワイドボデー"に準じた仕様の個体ですが、そうした既製品のKitcarで誤魔化さずに"Mk.Ⅱ"仕様を再現しているところに、この映画の拘りを感じます!


対するスクーデリア・フェラーリ陣営。

1965年シーズンを戦った"330 P2"は、前年ル・マン優勝の"250LM"の流れを汲む"330P"↓の改良版でした。
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※2014年にマラネッロの"Museo Ferrari"にて撮影

"330P"から"330P2"への外観的な変更は、空力付加物やリヤカウルの形状にとどまりますが、1966年に登場した"330P3"ではドライビングランプが丸目2灯から丸目4灯に変更されて、印象が大きく変わります。

"Ferrari 330P4"
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※2005年にサンマリノ共和国 ”Collezione Maranello Rosso”にて撮影

写真の個体は1967年シーズンを戦った"330P4"です。ルマンでは物量作戦のフォードに後塵を浴びせられましたが、1967年デイトナ24時間レースでの1-2-3フィニッシュが印象的なクルマで、Kitcar界でもとても人気があります。
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有名どころではイギリスの"Noble社"↑や"Foreman社"からKitcarが販売されていました。

対して"330P3"は"330P4"の陰に隠れて薄い印象があります。というよりも"330P3"は、1967年シーズンには"330P4"仕様のカウルにアップデートされた"412P"としてプライベーターに託され、スクーデリア・フェラーリの後方支援を行った背景もあり"330P3"仕様で生存している個体が少ない事情もあるのかもしれません。

幸いにも"330P3"と"330P4"の外観上の違いは、リヤエンドの開口部形状やフロントエアアウトレット内の出っ張りなど最小限のため、本作の舞台は1966年シーズンですが"330P4"仕様のまま撮影されています^^;
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また、オリジナルの"330P4"やオリジナルに忠実な"リクリエーションモデル"ではリヤカウルはコクピット後方を支点とした後開き↑ですが、"Noble P4"をはじめとしたKitcarの"P4"はリヤオーバーハングを支点とした前開き↓を採用しています。
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※写真はネットからの拾いものです。

劇中の"P4"も、クラッシュで横から突っ込まれてリヤカウルが前開きに開いていたり、ピットでリヤカウルが開いているシーンでも徹底して"前開き"で統一されていることからKitcarベースの車両であることが判ります。

ちなみに本作では、貴重な"Noble P4"や"GT40"のKitcarを惜しみなくクラッシュさせているわけではなく、映画撮影用にアメリカのRCR(Race Car Replicas)社が28台ものレプリカ車を新たに製作して提供したようです。

Race Car Replicas社のwebページは、関連情報URLに貼っておきます。

実は映画を観ながら貴重な"Noble P4"が何台か失われたんじゃないかと心配していたので(笑)レプリカKitcarファンとしても一安心です^^;

そして本作では半ば"クラッシュ要員"的な、ちょっとかわいそうな役回りの"Ferrari 275GTB/C"風↓のクルマ。"275GTB"のKitcarは、あまりメジャーではありません。
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ブログの最後に上げている"Ford v Ferrari"のトレーラー動画で、赤×青の宙を舞った"275 GTB/C"が地面に激突する際に、まるでミニ四駆のようにシャシとボデーがまず最初に分離していることから、Kitcar用の鋼管スペースフレームに"275GTB"っぽいフォルムのワンピースボデーを被せた撮影専用車のようにも見えます。

そのほかにも、レースシーンではちょくちょく"Beck 904 GTS"的な佇まいの"Porsche 904"や"Porsche 906"のKitcarも登場するので、ポルシェファンとしても見ていて面白い映画でした♪

Posted at 2020/01/24 02:17:00 | コメント(5) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2017年09月17日 イイね!

鉄を付ける悦び、再び!

鉄を付ける悦び、再び!











こんばんは。
今回は久しぶりの雑記です。

以前、ドラ猫さんの御厚意でアストロプロダクツのAC100V用溶接機を一時期お借りしていましたが、その時に“鉄を付ける悦び(Welding pleasure?)”を知ってしまいました・・・^^;

あの時は、まさに夢のようで(笑)

こんなもの↑や、


こんなもの↑まで、造ってしまいました。

まぁ、学生時代にちょっと溶接をかじっていたので、それまで全く知らなかったわけではないのですが、素材がこんなクルマ↓な訳ですから、面白くない訳がない!

それ以来、ずっと溶接機を買う機会を伺っていましたが、なかなか機会がなく、セール時期を逃してしまったり・・・ということが続いていました。

しかし、“その時”は突然やってきました。

先週は仕事も忙しく、何気なく仕事から帰ってパスタを茹でている間にメールチェックしていると、アストロプロダクツからセールのお知らせが届いていました。

まさか、溶接機がセール対象だったりして・・・とwebページを見てみると、
セール対象だった!しかも、セール期間が9/14(木)まで。

今日、何日だっけなぁ~とPCの時計を見ると、2017年9月14日木曜日 23時52分!!!

とりあえず、パスタそっちのけで速攻ネットショッピングで購入しました^^;
注文完了時間が23時58分でギリギリでした。汗


昨日、購入した溶接機が届いたので早速梱包を解いて、

ガレージの整理をして置き場所を確保して、動作確認まですることが出来ました!


今回のセール対象は溶接機のみでなく。

被るだけで社交性が身につく、お面↑・・・


ではなく(笑)、被るだけで自動で遮光してくれるお面↑もセットでした~


この時を、今か今かと待っていた部品がガレージには眠っているので、これからの550モディファイが楽しみです♪


Posted at 2017/09/17 23:46:36 | コメント(4) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2016年01月01日 イイね!

Happy New Year 2016!!!

Happy New Year 2016!!!










あけましておめでとうございます!!

昨年、一昨年と欧州自動車博物館巡りの旅で、年末年始に日本にいなかったこともあり、年賀状用のイラスト描きをサボっていましたが(笑)、今年はまったり日本で新年を迎えたので、3年ぶりにイラストを描いてみました^^;


まずは、こんな感じの構図にしたいなぁ~

から、背景のこの特徴的な旧コントロールタワーを描き・・・

クルマもやっぱり、このクルマでしょう^^;

ずっと先送り状態ですが、今年は自分のベックもこのタイプのミラーにしたいな!

旧コントロールタワーとベック550をつなぐ路面を描き・・・

最後に、タワーのスポンサー看板を描き加えて終了です。


今年の題材は、ドイツ ベルリン郊外にかつて存在した超高速サーキット“アヴス(Avus Rennen)”の跡地と“ベック 550 スパイダー”です。3年前にベック550描いた時よりは上手くなったかな・・・^^;

本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

Posted at 2016/01/01 12:37:52 | コメント(8) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2013年12月12日 イイね!

限られた普通の週末。

限られた普通の週末。












こんにちは~
いよいよ12月に入り、2013年ももうあと僅かになってきました。

そして、こちらでは日々小雪がちらつき始めた先週末、
11月最終週末に行った東京モーターショー2013の写真を整理しながら・・・
気が乗らず・・・東モでブログ書く気が起きなかったんですよね~(_ _;)

東京モーターショーは幕張時代はおろか、幼少期にも親に連れられて晴海時代から行っているので、毎回楽しみは楽しみなんですが、最近は如何せんキョーミを引くクルマが少ない・・・(T T;)

あえて、1台をあげるならコレ↓

VW XL1


顔つきは今風のVW顔ですが、空力付加物の少ないボディ形状にカムテール(コーダトロンカ)、リヤタイヤはスパッツで覆うなど、どことなく往年のストリームライナーやレコードブレーカーを思わせる出で立ちは魅力的です。

まぁモーターショーはさておき、先週末は特に大きなイベントもなかったので、550のプラグチェック&清掃をして、ジェットを冬仕様に変更しました!


メイン:150→135
エア :180→175

まぁ、土地柄まもなく雪に閉ざされるので、この仕様で走る機会はあまりないかもしれませんが・・・^^;



のそのそと日曜の夕方から作業をしだしたので(笑)、ジェット交換を終えるともう21時を過ぎていて、このまま片づけて帰る予定でしたが、もう春まで乗れないかもしれないと思うと、たまらず乗りたくなり、給油ついでに近所の本屋まで試走に行きました~


先月、ドラ猫さんのところに遊びに行ったときは秋仕様のままだったので、少しかぶり気味で加速ももたつき気味でしたが、冬仕様にしてクルマが軽くなったように加速感がよみがえりました!


例年クリスマスは確実にホワイトクリスマスになっているので、もう来週には乗れないかもしれない・・・限られた時間中で、こうやってフツーに550に乗れるのも、今年はあと僅かになります。西高東低でカラッと晴れた関東の冬が懐かしくもなる季節ですね・・・^^;

Posted at 2013/12/12 00:43:32 | コメント(7) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2013年01月01日 イイね!

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!










元日も終わりそうですが、
あけましておめでとうございます!

本年も550spyderとRossoの2台で色々とお邪魔しますので、
よろしくお願いいたします。

毎年、年賀状用に干支か年にちなんだ絵を描くのですが、
今年は、自分の中ではなんと言っても↓コレでしょう^_^;

もう干支も年も関係ないですが・・・

で、色々こじつけようとしたら、
60年前の1953年5月31日に550spyderのproto typ 550-01が
ニュルブルクリンクにレースデビューしていましたね。

なので意外に早く、後付で今年は550デビュー60周年!!
の年と落ち着きました^_^;

ちなみに、実家の自分のガラクタを漁っていたら、
新品未使用(未組立)のtyp547 4カムユニット(1/24)を発見しました!!


昔、京商のラジコン用にボディだけ剥ぎ取ったプラモですが、
その時はこんなにカレラユニットを有り難がるとは
自分でも思ってもみなかったでしょう^^;


新年から、さい先の良いスタートに、今年は良い年な気がします♪

Posted at 2013/01/01 23:59:22 | コメント(6) | トラックバック(0) | その他 | クルマ

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