リモコンエンジンスターターの挙動&窓ガラスの簡単な凍結対策&スノーブラシ
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
まず、寒冷地のcx-5純正リモコンエンジンスターターでの始動について書きます。
ライトがauto位置になっていて、雪でセンサーが隠れているとオートライトでヘッドライトが点灯し、無駄な電力になります。ACC電源が入るので、後付けシートヒーターも作動します。気温5度以下ではリアのデフォッガー(熱線)が自動連動し、リモコンボタンで指示するとそれ以上の温度でも通電できる、という仕組みですが、冬の気温であれば当然動作しています。
問題は、フロントのデフォッガーですが、空気式で、なぜかリモコンエンジンスターターとは自動連動しません。その代わり、車のファンがオン(A/Cのランプは点いていない)の状態では、低温時にフロントガラスへの温風吹きつけが行われる形で代用されます。たぶんフロントデフォッガーをオンにするとA/Cがセットされて電力を食うので、自動連動させないのだと思います。しかし、予めフロントデフォッガーをオンにしておくと、リモコン始動時に作動しているようですし、その際にA/Cボタンを押してA/Cを切った状態で停車しておくと、リモコンスターター時にはA/Cなしでフロントデフォッガーが作動します。
始動時には低温でバッテリー出力が落ちているせいか、たまにA4のエラーが出てリモコンスタートしないことがありますが、なぜか再度試すと2回目ではエラーが起こらない事が多いです。
最近は、電力を後付けシートヒーターに回したいために、A/Cを点けずに運転しています。暖房ファンのみです。すると車内側のフロントガラスが凍結するようになりました。暖まった車内で気化した水分が窓で結露するためです。これの対策として一番有効だと思われるのは、カーマットの取り外しです。積雪地では冬期間カーマットは凍結、解氷を繰り返し、濡れた状態になっています。これを外して家に持ち込み、暖房で乾燥させる事で車内の水分を大幅に減らすことができます。他には停車前に窓を開けて湿気を逃がすことを勧める人もいます。ほかに試しているのは、短距離の移動では窓ガラスをファンで解氷せず、スクレーパーで氷を削り取って、ガラスが冷えた状態のまま運転することです。そうすると、車内で水が気化する間もなくエンジンを切ることになるので、ガラスは冷えたままで、車内、車外共に結露しにくい、ということになります。車内が零下のままですがどうせ屋外では厚い上着を着るので。まあ裏技ですね。
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ガラスの外側の凍結に対しては解氷スプレー、アルコールスプレー、低温対応ウオッシャーを原液で使う、ぬるま湯をかける、スノーブラシで削るなどが良くある方法で、それぞれ塗装への影響、水分の凍結、ブラシについた砂粒によるガラス傷などが問題点として知られています。
フロントガラスにカバーを掛けるのは面倒であまり行われていないようですが、ビニール、布共に実はかなり有効な方法です。風で飛ばされないように吸盤が付いたものはガラスに跡が残りやすかったり、そもそも寒すぎて吸盤が機能しなかったりと寒冷地では良し悪しです。私は麻袋を2つに開いた大きな麻布を使います。これは雪が付着するので、車内に持ちこむには向かず、玄関に置いておいて、帰宅時だけに使います。麻布は窓の形状のまま凍っていて重さもあるので、帰宅時に乗せるだけです。ワイパーは立てておかないと、凍結した麻の線維がつくことがあります。この方法は厳冬の地域に勧められます。地域によっては麻布自体が窓に凍結して貼り付くかも知れません。ただ、道央の私のところでは、初春に雨が降ったり、昼にカバー上の雪が溶けるような時も麻布は貼り付きませんでした。夜の気温次第でしょうね。
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カバーのメリットは2つあって、1つは雪とガラスの間に入るので、カバーを上手に引き抜けば雪も一緒に除去できるという事ですが、もう1つは窓ガラスが冷えるまでの間、ガラスに雪が触れるのを防げると言うことです。後者は意外な盲点で、ガラスは冷えていると凍結しません。つまり雪はさらさらの状態でガラスに乗っているだけなので、容易に除去できます。雪がそこで解けて水になるとガラスにへばりつくわけです。上述の麻布の凍ったカバーは、フロントガラスを短時間で冷やすことができるので、凍結の予防になるわけです。
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この考え方を応用すると、他の地域でも、例えばスキー場でも凍結予防ができます。積雪地に到着して窓が冷えた頃に一度雪を下ろしておくということです。凍結する前なら簡単なスノーブラシで充分です。スキー場に到着して準備を終えてスキーに出る頃には、そろそろガラスは冷えていると思います。この状態で、ガラスに着いた水滴や雪を払っておくと、凍結が予防できて翌日車を使用するときに楽になります。例外は気温が高いときで、ガラス上はおろか屋根からも水がフロントガラスに流れ、それが夜になって凍結します。
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スノーブラシについては、私は屋根の上の大量の雪を下ろすので、写真の製品を使っています。北海道のホーマックで2年くらい前に買いおきしました。
こういうのはすぐ廃盤になり、今は売っていませんが、
http://www.cretom.co.jp/winter/burasi.html#3
FC52 スーパー伸縮ロングブラシ
FA-7ビッグヘッド伸縮ブラシあたりが近いと思います。
一緒に映っているのは安価なカーシートヒーターで、背もたれに留める部分がゴムで、サイドエアバッグを邪魔してしまうので、取り付け方に工夫が必要です。今後加工するつもりで今は性能テストをしています。
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厳寒地向けのブラシの選定ポイントがいくつかあります。
まず、T字型であること。先端の片方幅広い側がブラシとゴムワイパー、反対が小さな直線とギザ刃のプラスチックスクレーパーになっている、本体が伸縮可能で、屋根の上を通して反対側に雪を落とせる。棒の部分にネジなどがなく車体を傷つけない。伸縮の隙間に水が入って凍結しない、などです。
写真の商品はブラシ部分が90度たためるようになっていますが、そこから折れる製品もありましたし、本体が大きいので多少折りたためても意味が無い気がします。反対側はスクレーパーが取り外せるものがありました。私は窓用は車内の凍結用によく使うので別にポリカのを持っています。柄にはウレタンスポンジを巻いた製品があり、これだと車体にぶつかったときにキズがつきにくいと思いますが、伸ばしたときにはアルミが露出するはずです。
ブラシとゴムワイパーの両方が必要というのは、一見ブラシだけで良さそうに思っても、屋根の上の雪をブラシで押し出そうとすると、浮いてしまい力が入りません。ゴムワイパー側なら雪の抵抗を利用して先端が沈み、雪をプッシュできます。ブラシは叩くようにしてヘッドライトやグリルの氷を落とすことが出来ます。ボディーの氷は基本的に落としません。砂などがついている可能性があるからです。泥よけの氷は非常に硬い事があるので、スノーブラシを使うとブラシが壊れるか滑べって車体を傷つけるので、上手に蹴って取ります。
スクレーパーは氷を掻き落とすのですが、ギザ刃であれば小さい力で筋状にまず掻き落とす事ができるので、以後の作業が楽になります。平面の刃では氷の下に入らず、表面を擦るだけになる事があります。ギザ刃でスジを入れておくと、フロントガラスが空気で温められたときの解氷も早まり、ゴムワイパーで容易に除去できる事があります。スクレーパーでいつまでもゴシゴシしていなくて済むと言うことです。こういう製品の柄は中空のアルミパイプなので、ある程度太さがないと折れます。特にCX-5は車幅があるので、フロントガラスの中央部分をガリガリ削ると、柄がしなることがあり、柄の強度が必要と思われます。雪下ろし作業の盲点は、ブラシ部分よりもその根元のプラスチック部分と車体の塗装のぶつかりです。
cx-5ではリアガラス作業中のリアスポイラー、フロントガラス作業中のボンネット縁などがついガリガリしてしまう箇所です。cx-5はミラーの付け根が凍りやすく、またフロントガラス下の空気取り入れ口が塞がれやすいなどにも注意してください。そこは手袋をした手で取るのが一番です。
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