ホーンの保安基準

　自分でつけたラリーエボリューションが気に入っています。ECE規格適合で日本の保安基準にも適合しています。

　いまさらですが、ホーンの保安基準について調べてみました。輸入ホーンで問題になるのはエコー（余韻、残響）の問題で、余韻があると格好良い気はするのですが、余韻により音量が一定でないために保安基準に触れるようです。このホーンは余韻無しです。

音量の規定はこの書類によれば、車から取り外した条件では２ｍの距離で105dB以上115dB未満だそうです。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokubetten/saibet_074_00.pdf
　車に取り付けた条件では、車から７mの距離で93dB以上112dB未満だそうです。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokubetten/saibet_075_00.pdf
　つまり、ホーン製品の保安基準は車に取り付けていないとき用の基準であり、車検では取り付けた状態の基準で通すというなので、製品の取り付け後に本来は検査する必要があります。

しかし、こういう計算サイトを使うと２mの距離で105-115dBの機械であれば、７ｍでは97-107dBになるはずで、保安基準の93-112dBに収めれば良いのならかなりの余裕があります。つまり、設置方法を間違わなければ車検基準を満たすと思われます。

　設置法を間違うというのは、向きが下や上を向いていたり、バンパーの陰であったり、取り付けが緩くて振動したり、ボンネット内部で共鳴するような場合でしょうかね。測定器の高さは地上高0.5-1.5mの範囲で一番音の大きな位置と指定されています。

ラリーエボリューションはホーンの正面に開口部があり、CX-5に普通に取り付けると開口部は前を向くことになります。遮るものもハニカムのグリルしか無いので、音量は保安基準を満たすと思われます。
　
　開口部が前を向いていると言うことは、雨や洗車の水が吹き込む可能性があるので、内部に水が入らないためにはわずかに下に向けて傾斜させた上で、開口部が最下部になるように設置すると良いと思われますが、高圧洗浄機で勢いをつけると内部に浸水するかもしれません。その時はラジエーターもその他も水浸しでしょうが。

CX-5純正ホーンはどうでしたっけ？手持ちの写真は後ろ姿なのですが、開口部は下向きでは無いように見えます。前向きでしたっけ？

　他の機種のホーン、例えば人気のミツバアリーナIIIでは、開口部が下面にあるようです。下向きが指定の設置方向なので、想像ではありますが、その状態ちょうど良い音量が前方に出るのだろうと思います。

　ホーンの開口方向はどうあれ、実車での測定は車両の前方７ｍ高さ0.5-1.5mなので、そこで適切な音量になる事が車検時には大切ですね。DIY交換の時はご注意下さい。