長崎のお盆には、他の都府県には見られないいくつかの特徴があるようです。 まずもってお墓の作りに違いがあるようですね。 墓石はどこもそれほど変わりはないのでしょうが、「 これは何ですか? 」と尋ねられるのが、「 土神さま 」でしょう。 長崎のお墓には、必ずと言って良いほど「 土神さま 」が祀られています。 聞いた話では、道教の影響だそうです。 「 道教 」と言うと耳慣れない感じもしますが、けっこう私たち日本人の風俗に影響を与えているらしいですね。七夕なんかも道教の影響だそうですから。 さて、最初の写真をご覧になって、お墓の前の物干し竿みたいな物も気になったのではないでしょうか? あれはですね… こんな具合に家紋の入った提灯を提げるために準備されている物なんです。 そうして、「 ろうそく1本 」…そうですね、およそ30~40分ぐらいでしょうか…仏様と一時を共にし、集まった親戚連中でおしゃべりしながら過ごすんです。 その時に… 花火を楽しむのが、一般的です。 手持ち花火、噴き上げ花火、爆竹など実に賑やかです。 小さな子は、花火遊びが楽しみで墓参りに来たりします。お菓子やお茶、ジュースも持ちこんで賑やかです。 今は昔ほどではありませんが、やびや(ロケット花火)も飛ばします。 昔は、バンバン飛ばされていました。上の方から落ちてきたやびやにカチンと来た下のお墓のおじさん(お酒が入ってます…)が、顔を真っ赤にして上の墓に怒鳴り返し、それを受けて上の墓の赤い顔したおじさん(下のおじさんと同様の状態)が怒鳴り返して一悶着(^^;)…などという勇ましい(?)場面もしばしば見かけました。 まぁ、長崎のお盆は賑やかです。(^o^) 上の写真は提灯提げが二段になっていますが、これは初盆のお墓だと思います。初盆の場合、提げる提灯の数も多いので、二段駆けにするんですね。( このお墓の場合、宗旨の関係で「 土神さま 」が祀られていないことが分かりますね。 )