お盆の送りも済ませ、午後4時過ぎ、野母崎へと帰ることになりました。「 おー!行きよる行きよる! 」 この時間辺りになると、精霊船(しょうろうぶね)が出始めます。長崎のお盆ならではの行事・精霊流し(しょうろうながし)ですね。 あの世に帰る初盆の御霊を乗せ、精霊船は賑やかに進みます。 木の支え棒(前後に1人ずつがついて持つ。)にぶら下げた鉄の円盤を木槌で叩きます。「 カーン!カン! 」 独特の響きを伴いながら、円盤が音を発します。すかさず、「どーい!どーい! 」と船と歩みを共にする人々から声が上がります。 これに、爆竹の音が絡みます。「 バババ!ババ!バババババ! 」 爆竹は束単位で点火しますから、それはそれは勢いの良い音がします。 箱単位で着火すると、「 ドバババババババババッ!!!!!!!!ドバババババッ!!!!ドバッ!!!! 」…文字ではとうてい表しきれない、もの凄い音と振動が辺りに広がります。 鐘の音、人の声、間断ない爆竹の音…それらが延々と続きます。 まぁ、とにかく賑やかです☆ さだまさしさんの名曲「 精霊流し 」のイメージで見に来た観光客の皆さんは、異口同音に「 イメージと全然違う! 」と驚きを露わにしてるようです。 ところで、さっきの写真ですが… 実は、精霊船が進むのとは反対側の車線に目が引きつけられていたのです。 やっぱりお盆ですかねぇ~。ここでも事故でした。 救急車も出張ってはいるものの、幸い搬送が必要なけが人は出ていなかったようです。 人がせわしなく動き回る時期って、本当に用心が必要ですよね。 (^^;)「 くわばらくわばら…。 」と心の中でつぶやきながら急ぐ帰り道でした。 ほおぉぉぉ~、「 ニコニコ 」ですかぁ~?…なんて、よそ様のナンバープレート見てニタッ♪としてしまった私でした。「 いかんいかん!この油断が事故の元! 」と、己の心を引き締め直して進みました。 野母崎の手前に当たる三和の道に入ると、交通量も少なくなってホッと一息。 信号待ちで左手を見ると、お寺の精霊船が出発準備にかかっていました。初盆の檀家さんを、取りまとめて面倒見てらっしゃるようですね。これも、時代の流れです。 とにもかくにも、無事帰り着くことが第一ですね。 (^_^)v