COMTEC HDR-352GHP
2017年末時点でのコムテックさんのハイエンド製品です。
「2017年の新しい物」はイメージチェンジで終えたつもりだったのでとても苦しい言い訳になります…。よって「2018年に向けた新しい物」ということにして購入しました。
かねてよりドライブレコーダーには深い興味を持っていて、所有したいという思いは心の片隅に常に抱いていたのですが、お値段の高さに「ドライブレコーダーを買うくらいならアレを買った方が…」などという抵抗もあり、物欲を沸かせては買わない、沸かせては買わない…を繰り返していました。ですが、今年はそれを揺るがし、買わなければならない、買ってしまってもいいだろうと決断するような事が起きてしまい、それで購入に至りました。
個人的な大仕事の最中の息抜きとして、夏の終わり頃に山奥の田園地帯にホタル探しに出かけた時のこと、まちがって山奥の林道に入ってズンズン進んでいってしまったとき、大きな大きな動物に路上で通せんぼされてしまった事がありました。真夜中の事で、大きい動物など初めてでとても興奮したのですが、こういう話は言葉だけではいささか胡散臭く聞こえるものです。「ドライブレコーダーがあれば動物を撮って(職場の)上司に体験談を自慢できたのに…」と激しく後悔しました。実際に上司にこの話をすると「ドライブレコーダーほしいよなァ?」などと言われ、そうだ…そうだ…と思うようになりました。それからほどなくして、秋に入り大仕事が山場を迎えた頃、ここで東名高速道路での奇怪なトラブルが全国ニュースになりました。『ドライブレコーダーは嘘をつかない』そのような信頼からか、全国でドライブレコーダーが飛ぶように売れるようになり、レコーダーが売れる話までもが全国ニュースで話題となりました。上司はいつも新しい事を実行するために最後に一押ししてくれます。一緒にお昼にニュースを見ていると「やっぱり買ったら色々役に立つかもしれないよなァ?」という話になりここで、よし!買おう!と決めました。
レコーダーはタイヤの交換/保管をおねがいしているブリヂストンの代理店さんで購入しました。様々な機種がありましたが、前方にはインターネット上でも夜間描写の評判のいいコムテックさんのものをつける!と決めていたので、モノ選びはスムーズに進みました。ですが、コムテックさんのレコーダーは、東名高速道路での事故での所謂「バカ売れ」を予見していなかったために工場での生産が追い付かず、納期未定ということになっていました。なので、10月の中旬頃に予約して、物が納品されたのは12月の中旬に差し掛かる直前のことでした。
取付位置は店舗側の一般的な位置として「ルームミラーより助手席側」になりました。
その際、ETCの子機はレコーダーの位置優先で、同時に移動していただきました。
【外観】
ハイエンドの製品ではありますがデップリしておらずコンパクトな見た目になっています。ですが、標準仕様では至って「普通」の外観です。専用カラーパネルの HDROP-11RE も同時購入して取付時に貼り換えていただきました。貼り換えたからといって決して目立つような事はありませんが、ほんの僅かながらフロントガラスまわりに赤いアクセントが加えられました。カバーはそれほどお高くもないですし僕もおすすめできるアイテムです。
【モニタ】
取付位置が「ルームミラーより助手席側」なので、本体のモニタはルームミラーでほとんど隠れます。見ることはほとんどありません。無理して覗き込めば勿論見ることはできますが、それほどまでしても、得られる重要な情報はモニタ内にはありません。ですが、ルームミラーで隠れない部分、モニタの下部に表示される時刻/速度計はとても重宝しています。GPSの効果でしょうか、お正月の0:00への切り替わりも、車のオーディオのほうでは若干ずれていたのですが、ドライブレコーダーの方はしっかりピターッと反映してくれました。車速についても、車のスピードメーターとは若干違う速度が出るのですが、今どれくらい出ているのかな?というのがルームミラーで後方・側方確認時などに自然と視界に入ってくるので、速度の調整にも役に立っています。
【映像① 昼間】
視野角168゚はかなりのもので、右から左、運転席からでは見えないようなものもよく録画してくれます。青信号で右折待ちの状況で、赤信号状態の左側から車が突っ込んできた場合でも、しっかり撮ってくれる期待を持つことが出来ます。また、あんまり離れた車のナンバーの詳細までは見えませんが、そこそこ接近した車のナンバーは十二分なまでの画質で収めてくれます。
欠点は、フロントガラスが、車内、内側にある物を反射して、それまで録画してしまう事です。偏光レンズのような都合の良いレンズではないようです。なので、ダッシュボードにはできるだけ明るい色の物を置かない事、Aピラー側のカバーも黒くしないといけないなと思っています。今後の課題です。さらに、HDRの補正がかかっているため、映像はややキツめの色乗りとなっています。もうすこし別の例えをするなら「Photoshopでギトギトに画像加工されたような非現実的色合いになっている」というべきでしょうか。デフォルト仕様のWDRであればこういう事にはならないのですが、コムテックさんの製品はセンサーが若干優れている事から、暗所・夜間+HDRの組み合わせでこそ実力発揮という部分があるとおもいます。そのため、僕はこのまま、HDRの設定で昼も録画を続けています。ただただ「昼間は結構キツい色乗ってるね」と思っています。
【映像② 夜間】
どんなに夜間での性能が若干いいと言っても、やはり昼間と違い暗さというものは録画をし辛くしてしまいます。昼間と違い、まったく街灯がない道路での対向車のナンバーは捕捉しづらくなっています。ですが、それでも僅かな光を浴びれば前方車両であろうが対向車であろうが、しっかりナンバーを読み取れるような画質で録画が出来ている模様ですし、夜間でも動画がガクガクになるような劣化を起こす事もないので、夜間のお役目も、昼間同様、十二分に果たしてくれてるのではないかなと思っている所です。
【Gセンサー】
本製品、運転中にガクンッといったり急なコーナリングをしたりすると、強いパワーを検知して『Gセンサー』が働き、ピピッ!という音が鳴ります。僕はコーナリングでこれが起きた時は「乱暴な運転をしたサイン」ということにしています。こんなセンサーが働かないようにしないといけないのです。ちなみに、駐車監視機能の状態でもこのGセンサーが働きます。扉を乱暴にバンッ!と閉めても、ボンネットをドゴンッ!と閉じても働きます。そして、60秒間の録画データが通常とは別の物として残っていきます(通常の物は一定データ量をすぎると消える模様です)。60秒というのが前後30秒なのか、Gセンサー作動後60秒なのかは不明ですが、今後確認していきたいとおもっています。
【最後に】
いろいろと良い部分の多い本製品、気を付けないとならないのは「旅行/ドライブの一場面を収めるツールとしてはいまいち」という部分です。
僕は購入前、実は、高画質のドライブレコーダーなら、旅の一面、ドライブの情景を残すのにも抜群に役立つだろうという期待を持っていました。ですが、この製品はあくまでも『ドライブレコーダー』です。安全のためとしては機能はピカイチですが、安全を残す=美しい情景を残すではないとおもいます。なので、美しい情景を残すのであれば、視野角や暗視性能等の安全面を考えた機能よりも、画質や動きを捉える事に長けたさらに別の製品、GoProなど『その道の王道を征く製品』を求めていく必要があるなと思いました。
ですが本製品はドライブレコーダーとしての役目をしっかり果たす『満足できる製品』で間違いないと思います。昼間も夜間もしっかり撮れる。反射は気になるけれど酷いほどではないし、色乗りもHDRで夜間もしっかり撮れるんだから問題ない。広い視界を有している事からも、信頼感抜群で、買って後悔することもほとんどありえないだろうなという期待を持つことができる商品です。本体にカスタマイズ用のカラーカバーを用意している部分についても、コムテックさんの良心に感謝したいくらいです。
より安全や、事故時のトラブル回避を求めていくのであれば、ぜひ本製品なども候補に検討してみてはどうでしょうか?今回もおすすめの一品になりましたが、車種を問わず多くのオーナーさんにおすすめしたい製品となりました。
関連情報URL:http://www.e-comtec.co.jp/0_recorder/hdr352ghp.html
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