さぁ〜 ダラダラ長が〜いブログですよ。
お読みいただける方はオヤツとドリンクの準備お願いします。
オーナーさんから「保安基準適合部品なのにディーラーで拒否られた」とか「車検対応なのに継続検査で引っかかった」と相談戴いたり、業者さんや指定・認証工場さんから相談戴く事もあります。
結論をズバリ直球でお答えします!
保安基準適合部品、車検対応を謳い文句に色んなパーツが売られてますが御上(国交省等)が免罪符を交付したり判を押したりしたパーツは一切存在しません。
保安基準適合の可否は車両に取り付けられた状態で決まります。パーツや部品ではなく車両に対する適合可否です。
保安基準とは道路運送車両法の規定に基づき道路運送車両の保安適合を定めた法律です。
「保安基準対応」「保安基準適合」謳い文句にしてる市販パーツは要注意です。小さな文字でダラダラ長い文書の最後の決め台詞は必ず「車両仕様、装備、取り付け方法により…」と逃げ台詞書いてあります。
純正部品も例外無く保安基準適合部品なんて存在しません。
例えば…CTの純正シフトノブです。
CTにLC用シフトノブを流用。法律上は問題ありません。
純正形状の社外品です。こちらも法律上は問題ありません。
無断借用画像です。CT純正シフトノブを30プリウスに移植です。
こちらは適合外 違法です。車検もダメです。
純正なのになぜ?
答えはシフトパターンの表示です。
(純正部品の流用は、法規上合法でもディーラーさんでは車両や整備保証の問題で❌の場合もあります)
光り物は要注意です。ドアミラーウィンカーのトラブルが非常に多いです。
こちらは以前自分が付けてた「保安基準対応品」ですがディーラーさんに車検入庫時に不適合と言われました。自分の認識不足でした。同一車種でもグレード、装備等で可否分かれる場合あります。
特にカスタム車両を扱う認証工場さんは「持ち込み」なので有る意味「指定工場」さんよりも法律にはシビアな筈ですが稀に こんな事も…
https://youtu.be/0voUCJM9VFE
車検対応??
規制が年々厳しくなってるのがマフラーです。
2010年規制…平成22年4月1日以降に製造された車両に対し適用されます。 検査時にスポーツマフラー等を装着してると近接排気騒音検査が実施されます。
勘違いされてる方がいるのでもう一言、
「蛇素股(-た)認定」だから大丈夫?金さえ払えば加盟できる協会のマフラーにお墨付きなんてありません。検査時に排気漏れしてなくて排ガス基準内でウルサクなくて最低地上高稼げてればワンオフマフラーだって大丈夫です。
2016年規制は更に厳しくなってます。
証明機関による騒音性能表示等を義務付けられました。平成28年10月1日以降に製造された車両に対して適用されます。
脱着式のインナーサイレンサー付きスポーツマフラーを車検対応と公然と認める邪素股(-た)はお上から認められて無い証拠ですね。
2018年規制は新車に対する規制が入りました。
一連のマフラー規制はスポーツマフラー規制が主ではなく国際連合(主に欧州)の「車両等の型式認定相互承認協定」に基づく規則でヨーロッパのF社、L社、国産車でも規制対象になる車両があるようです。
道路運送車両法は非常に難しい法律で色んな形状、用途の違うクルマ、文化や思想が違う輸入車までをカタに嵌める法律なんですが当然嵌めきれません。更に時代背景や新しい技術やコンセプト、楽しみ方まで生まれてきますので常にハミダシ状態なんです。
以前は構造変更や明らかな改造車の継続検査以外では持参する事無かったハンドブック
http://minkara.carview.co.jp/userid/1610876/car/1196702/9800373/parts.aspx
構造変更や新規登録用の参考書
http://minkara.carview.co.jp/userid/1610876/car/1196702/9802826/parts.aspx
毎年購入して必ず携行するようになりました。
何故?
改造車とは無縁な幸せファミリーカーでも検査でNGくらう事があります。ちょっと古めのクルマですがヘッドライトバルブをHID、LEDに交換。後付けナビのフィルムアンテナ。ドライブレコーダーの取り付け位置。ダッシュマット。子供が貼ったであろうピカチュウのシール。リアゲートやスライドドアの内側に貼られたLEDテープ等々です。
知識不足、認識不足、見落とし、現行法を確認する為です。
検査時に指摘を受けた時必ずハンドブックに書き込んでおきます。上手くすると翌年の改定(訂)事項なんかも聞き出せます。
道路運送車両法と言う法律は非常に難しいと書きましたが、難しい部分とはカタからハミ出しそうなグレーな部分です。当然出てればアウトなんですがグレーゾーンは?
「検査官、検査員の判断」なんです。当然、「昨日はいいけど今日はダメ」「あっちはいいけどこっちはダメ」「あの人いいけどこの人ダメ」があります。見過ごし見落としもあるかもしれません。
この「検査官、検査員の判断」もしっかり書き留めておきます。
またまた余談ですいません。
陸運局や自動車検査登録事務所にいる検査をする人は「自動車検査官」で国家公務員です。で民間車検場で働く「自動車検査員」はみなし公務員です。
検査官、検査員に暴言、威圧行為をすると「公務執行妨害罪」となりますので注意してくださいね。
ディーラーさんにはメーカー保証の都合や会社の方針もあります。民間車検屋さんも同様です。
ただし、明らかに間違った見解で不適合とされた場合は法律を確認して対峙しましょう。私、過去に3人の検査官飛ばしてます。笑
長々と講釈垂れてすいません。
自分のCTの検査満了が5月なので今回のユーザー車検は保安基準適合弄りと自負してる強がりジジイが恐れ多くもお上に楯突こうとグレーゾーン戻し無しで登城を決意しました。
さーて
還暦ジジイ違法改造車でお受験 お楽しみに!
それではまた、、
Posted at 2023/07/03 14:06:31 | |
トラックバック(0)