Michael Delaneyのブログ一覧

今日も元気に私はサイドビーチでごきげんよ🏖


来週の火曜日はクリスマスイブ🎄

赤プリのディナーにスイート予約して共喰いか！？

それは今を去ること30年前のバブルが弾ける前夜の幻。

今は、カミさんとは共喰いならぬ粗大ゴミ。いやいや、産業廃棄物か！

娘とラブラブパパか、息子とラブラブママが跳梁跋扈する令和元年。

さてさて、バブルが弾ける前夜のクリスマス、繁華街からほど近い隠れ家的な裏町通りには、カフェバーなる、ラブホに行く通過儀礼にドアを開ける、カウンターで高いスツールに腰掛けて怪しいカクテルを女の子に飲ませて、心と身体のウォーミングアップを露骨に促進する、いかがわしくも小洒落た薄暗くてきらびやかな飲み屋がありました。

そこでは男女の気持ちをあおる、洋楽邦楽あまたのクリスマスソングが甘美に流れておりました。

例えば、
山下達郎のクリスマスイブを筆頭に
稲垣潤一のクリスマスキャロルの頃には
杉山清貴の最後のホーリーナイトなんて今は誰も覚えていない
ビングクロスビーのホワイトクリスマス
映画ダイハードのエンディングで流れたフランクシナトラのレットイットスノー
ビーチボーイズ
ラプターズ
後年にはマライアキャリーのクリスマスにはあなただけ
あだ花にとんねるずも僕たちのクリスマスイブなんて便乗して歌っていました。

それらシャレオツなミュージックを聴きながら、バイトして買った一張羅の、男はメンズビギやムッシュニコルのスーツに、女はコムデギャルソンに手が届かないんで、なんちゃってコムデギャルソンのコムサデモードのブラックだぼだぼのお坊さんの袈裟みたいなアシメントリーなスーツを着て、すそバリカン刈り上げ夜霧のハウスマヌカンヘアスタイルをして、一夜限りの王子様とシンデレラになって自己陶酔しておりました。

あれから30年。
昭和が終わり平成も跳び越えて、気づいたら令和元年。

就職、結婚、子育てをサバイバルして、今では孫のいるおじいとおばあ。

あー、年月は無情！


さて数日前、ツレと近所の町中華にランチではなく、お昼ごはんを食べに行きました。

そしたら、なんかもぞもぞする。そこはかとなく違和感のあるテンションの高まりを感じる。

ムムム、何、この店の有線放送！？

いつもと違うくない？

あらあら、クリスマス専門チャンネルに変えてあるよー！！

カフェバーの思い出と現実の町中華が走馬灯のように去来する。

ああ、キラ星のごとくあれだけおしゃれだったクリスマスソングも、今では町中華で流れる懐メロに降格人事の賞味期限切れになったのねー！

あまりのことにショックを受けた私は、全身の力が抜けて、鼻血を吹いて椅子ごと後ろにぶっ倒れそうになってしまいました。

そんな複雑な気持ちを心の中で昇華出来ないままに、私達は五目固焼きそばの大盛りを鉄の胃袋で消化しました。


過去の幻影



現実の町中華