目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
二本出しマフラーの集管部が若干下に飛び出してて、念のためディーラーのピットで計測したところ、やはりこの部分だけ90mmのぴったしギリギリと判明。ディーラーの真っ平らなピットで横から見ると、ちょびっとケツ下がり気味ってのもあり、この際10mm程リアを上げようということにした。バネも少しヘタッてきたのもあるかも。
持ち上げ作業が楽になるよう、先ずはスロープに車両を乗せます。
今まで、この手の作業は特に他人様にお知らせする形ではアップしてなかったんですが、時々この手の作業中に大怪我をしたとか亡くなったなんて話を見かけるので、こんな場末のエントリーでもジャッキアップ作業の注意喚起が出来るかもと思い、基本的なことを書いてみます。
2
ジャッキアップ。そこらのホムセンで手軽に買えるインチキガレージジャッキでも、スロープに乗せることでデフケースのジャッキアップポイントからジャッキアップ出来るようになる。でも、ホントはマトモなジャッキを使う方が良いに決まってる。
ジャッキアップしたらリジットラック(ウマ)に車体を乗せ、車両を左右に揺すって固定出来たのを確認。ウマに下ろす際、ジャッキを緩めるんですが、インチキジャッキは緩める為のバルブにロッドを差し直して緩めてやらねばならない物が殆ど。この際、絶対に車体の下に頭が入らないようにすること。安物インチキジャッキは、バルブを緩めると殆どの場合一気に下がるので、万が一頭の上に車両がある状態で下ろすと大変なことになります。
また、当然ですが、シフトポジションはリバースで、更に前輪には車止めをカマしてます。車載の折り畳み式車止めは何かの拍子にぶっ壊れることがあるので、硬質ゴムのブロックタイプをハンマーでタイヤにクサビ打ちで打ち込んでおく。これ(ウマ乗せ)、絶対にやっとかないと死にます。死ぬほど怖い目に遭うとか死ぬ場合が有るとかじゃ無くて生物学的に死にます。そう考えておくべき。
加えて車体下に外したタイヤホイールを置いてくと盤石。特に前後四本ウマで上げるなら絶対敷いておくこと。
3
車高は実測で測りながら走行テストを踏まえてというのが確実なのだろうが、それだと一々ホイール脱着とジャッキの上げ下げが要るから超面倒臭い。なので、今回は一回で終わる方法を採ってます。
・ホイールが付いた状態でホイールセンターから車体のホイールアーチ頂点の長さを計測し、何mm動かすかをここで決定する。
・サスペンションアームのレバー比から、ショックの全長の変更量を求める。この車のリアサスの場合は1:1.10で、10mm上げたいので画像の赤線の寸法で9mm全長を伸ばす。下げる場合には、一番上のスプリングロワシートを時計回り(紫方向)に回して下げます。
・ロックナット用の溝に砂埃が噛んでるはずなので、パーツクリーナーと豚毛ブラシで掃除。真鍮ブラシとか使うと腐食防止のコーティングを剥がすので×
・一番下のロックシートを反時計回りに緩める(青矢印)。
・今回は車高上げなので、下から二段目のロックシートを反時計回りに(緑矢印)回していく。ノギスで長さを測りながら、車高調レンチを使い回していき、目標の長さになったら一番下のロックシートを仮締め。
・車高調レンチにトルクレンチを接続して、仮締めしていたロックシートを規定トルクで締め込む。規定トルクはこのショックのリアの場合は50Nm。ちなみにストラット式のフロントは100Nm。ダブルウィッシュボーンやマルチリンクで、ストラット式の感覚でうっかりトルク掛け過ぎて、後日ロックシートが固着して頭抱えるなんてのはよく有る話。
4
車高調ショックのシートの締緩には車高長レンチを用いますが、ちゃんとしたレンチなら1/2角の穴が空いている。これを利用すると、締めすぎたロックシートをスピンナー(場合によっては鉄パイプ延長)で緩めたり、トルクレンチを使って簡単にトルク管理が出来ます。
※タイヤ交換をして車高も変えたので、近日アライメント調整に出します。
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