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2019年03月31日

札の辻(三田)、プリンス自販本社ビル(その3)

札の辻(三田)、プリンス自販本社ビル(その3) 東京都交通局の公式ツイッターから拝借の写真。
場所は第一京浜(国道15号)の札ノ辻付近、向こうが品川方面で、手前が銀座・上の方面。

電車は都電の5500型で、米国の特許により製造された、日本で一両だけの「PCCカー」。(同時期の高性能路面電車車両は「PCCカー」と呼ばれる事もあったが、厳密にはこの都電5501号一両のみ。)
昭和29年(1954年)製造。
電車は、通常は左手でコントローラー(制御器)、右手でブレーキを操作するわけで、足は警笛を鳴らす以外にはヒマなのだが、この5501号、何と両足で、アクセル、ブレーキを踏んで運転する仕組みだった。
それで、これを運転するために運転手を訓練しなければならず、また、構造も複雑で初期にはよく故障したのだとか。
それで、後にはペダル運転式から、他の車両と同じく両手で運転する方式に改造されたとの事。
集電装置も、当時としては高速鉄道と同じパンタグラフだったのが、写真のようなビューゲルという布団叩きのような形のものに変更されている。
このビューゲル、折り返し時には車掌がロープを引っ張って方向転換してやらなければならず、しかも架線から離線する時に「バシュッ!」という青白いスパークが出て(それは小生も記憶している)、それが架線には優しくないので、謂わば先祖返りである。整備員がパンタグラフを嫌がったからなのか、部品確保が高くついたからなのか、さてどうなのだろう?
なおこの5501号、現在は都電の荒川車庫前の一区画で、静態保存されている。(こちらのサイトから拝借。) 集電装置は、オリジナルのパンタグラフに戻され、そして塗色も、黄色っぽいクリーム色と赤帯の後期塗装から、白っぽいクリーム色と臙脂色の帯の、デビュー時の塗装に戻してある。
alt

路線は「1系統」で、品川駅前⇔上野駅前。
この写真の電車は三田行きなので、これから三田の車庫に入庫するのかも知れない。

さて、電車の話はさておき、写真の右側に、日産プリンス自販の本社ビルが見える。看板は「グロリア スカイライン ホーマー」。前回に添付した写真は、「グロリア スカイライン クリッパー」なので、あれは裏側という事になるだろうか。
看板は日産との合併後のデザイン。そして、ビルのこちら側の壁面に、タテグロの広告が掲げてある。
これで凡その時期が分かる。
タテグロは昭和42年(1967年)4月の発売、そして都電の1系統は同年の12月10日廃止。
電車の運転士は冬服で、防寒のため上着の下にベストのようなものを着用している。そして、電車の前面に日の丸が掲げられている。
となると、同年の冬に入ったあたりの祝日、ひょっとしたらこの都電路線の廃止直前かも知れない。

…とまあ、ブログでは3連発でクルマが主役なのかどうなのか分からない内容となってしまったが、乞ご容赦w
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Posted at 2019/03/31 02:35:22

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この記事へのコメント

2019年3月31日 10:28
おはようございます。
ライセンス生産された純PCC Carは、都電5501形1両だけだったのですね。
調べると、その後登場した、5502形以降や、名古屋市交通局1820形、大阪市交通局3001形(無音電車)などは、5501形を参考にするも、ライセンスを受けず日本独自で設計され、和製PCC Carと称されて、都電5501形とは一線を画していた訳ですね。
この辺り、記憶が曖昧だったので、再認識するいい機会をいただきました。ありがとうございます。
(^^)/
コメントへの返答
2019年4月1日 3:37
コメント有り難うございます。

おっしゃる通り、ライセンスのもとに製造されたのは5501号のみなんですよね。
それに先立って製造された5502(なぜか「2」が先行)は、日本独自の高性能試作車両。5503~5507は、これまた日本式の高性能車両。よって、「PCC」を名乗れるのは5501のみでしたね。
都電で言えば、他には5502に機器を譲って登場が出遅れた6501、そして7020というのがありましたが、いずれも単発的で、「少数の面倒臭い車両」になってしまったのは、惜しまれます。
さて、5500型が7両、続く7000型が93両で、足したら100両というのは、ひょっとしたら5500が高価過ぎるので、5500っぽく、なおかつコンベンショナルで扱い易い新型車を、という事で登場したのが7000なのかも知れません。(推測ですが。)
確か、東京都は5500を量産する予定を取りやめたという経緯があったらしいので。

その点、名古屋の一連の高性能型式群や、大阪の3001などは大量に増備され、厄介者扱いされず、各市交通局としては上手にマネージメントしたなあと思います。

都電5501のデジャヴみたいな存在が、5501登場から36年後、旧都電最後の新車7500の登場から28年ぶりの新車となった8501でした。
8501はワンハンドル式の制御器・ブレーキ一体型だったのが、これがたった一両だけで当然厄介者扱いされ、後に他車同様に、左手がコントローラー、右手がブレーキというツーハンドル式に改造されてしまいました。

他都市でも、とさでんの500とか、神戸の1150とか、いずれも最新式の間接制御・カルダン式駆動という機器をそっくり旧式の直接制御・吊り掛け式駆動に交換されてしまいましたね。

…おっと、長々と失礼致しましたm(__)m
2019年3月31日 13:37
今でも保存されていることが嬉しいですね(´▽`)
しかも現役当時の写真もあると。
路面電車と言えばヒューゲルが直ぐに頭に浮かぶ集電装置の形ですが、パンタグラフを載せた姿も似合っています。
出来れば復活走行なんて・・・と、思ったり(笑)

縦グロの広告なんて貴重ですね。
走っている車の中にもハチマキがいたり、都内も車の台数が少なくて。
どことなくほのぼのした感じがします。
しかし道路は工事中なのでしょうかね、ガタガタっぽく見えますΣ(・ω・ノ)ノ!
コメントへの返答
2019年4月1日 3:48
コメント有り難うございます。

この5501、長い間上野公園で野ざらしで、ボロボロになっていたのが、ここまでキレイにレストアされたのですから、感心しました。
都電は妙なところがあり、ワンマン化された時も、ビューゲルをパンタグラフやZパンタに変えず、ビューゲルを自動方向転換式に改造するという、不思議な事をやっていました。
まあ、後にパンタグラフ、そしてシングルアーム・パンタに交換されてしまうわけではありますが。

これは何かの雑誌だったかネットで読んだ記憶がありますが、5501号は復活させて現荒川線を走らせようか、という話もあったとか無かったとか。(走らせたら大ニュースですけど、あれだけの長い車体ですから、カーブが多い荒川線では、部分的にしか走らせられないだろうとは思います。)

道のボコボコは、ひょっとしたらですけど、都営地下鉄1号線(現浅草線)の大門⇔泉岳寺間の工事をやっているのかも知れませんね。(開通は翌年6月。)
2019年4月1日 8:49
連コメ、失礼します。
なるほどー、ライセンスを受けない5502が先に登場していたのですね。
「後出しだったら色々もめただろうな…。」と思ったのですが、時代が先取りしていましたね。
それにしてもこの5501形のレストアの仕上がりはとても良さそうです。
(^^)/
コメントへの返答
2019年4月1日 9:44
お早うございます。

はい、5502が先だったのは、ホンモノのPCCとして登場する予定の5501にトップナンバーを譲るという明確な目的があったと推測します。
5502は、別車両用の借り物の台車と電装品を装備していましたので。

この5501、むかし上野公園内で展示されていた時はもうボロボロで、それから30年ぐらい前だったか、荒川車庫に搬入されましたが、「おや? これはレストアするのかな?」と思っていたら、その通りでした(^o^)ノ
但し、中身は座席も無く、写真等の展示に使われています。

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