栃尾又温泉は、約400年の歴史を持つラジウム温泉(放射能泉)が有名ですね。その中心が「自在館」で、日本秘湯を守る会の登録旅館です。
湯治というと、昔は怪我や病気の療養の場、半ば医療機関のような役目も担ってきたものです。しかしながら、時代と共に、怪我や病気は病院で治療するものとなり、今では「湯治=怪我や手術後の療養」として訪れる方が増えたようです。現代の湯治場に求められるものは、「心の静養」や「未病対策」かもしれませんね。そして今では便利な交通機関を使って、週末に食事を含めたプチ湯治を行い、心の静養を中心に温泉に浸かりに来る人達が中心のようです。しかし、変わらない本質は、どんな時代も「健やかに生きたい」という人々の願い、「浮世のしがらみから一時的にでも解放されて、新たな活力を得る」というのが温泉の活用法かもしれませんね…
栃尾又温泉への行き方は2つあり、一つは関越自動車道の小出ICで降り、K371から悪名高い酷道であるN352を奥只見に向かいます。
もう一つは、福島方面、会津高原からこのN352を思う存分楽しむ方法ですが、残念ながらこの「酷道」は毎年ほとんど10月中旬ぐらいから5月の連休明けぐらいまでは通行止めとなってしまいます。
自分は一度だけ、この樹海ラインの枝折峠の雲海スポットで素晴らしい景色を見ましたよ!(こちらはいただき写真です…)
そしてこの枝折峠は、もちろん「ジャパン峠プロジェクト」の最難関峠の一つとして登録されています。沢山の「洗い越し」があるので愛車はかなりドロドロになりますからそのつもりで~笑
さて、自在館の当主は現在第25代目だそうです。湯治を中心に栄えたお宿で、源泉の歴史は様々な言い伝えがあるようですが、古くは奈良時代に高僧の工基がここで蛇の湯浴みを発見したという言い伝えがあります。
その泉質ゆえ、江戸時代からこの土地は有名となり、昔は数か月自炊をしながら宿泊されていた方も来られたそうです。
見た目は無色透明で、何ら普通の温泉と変わりない「ラジウム温泉」ですが、実はその薬効パワーは凄まじく、「万病の湯」と言われています。「浸かって」、「吸って」、「飲む」ことで、温泉や空気中に含まれるラドンが細胞を活性化して、免疫機能を整え、新陳代謝を促してくれるので、デトックス効果も十分期待できますぞ!! 信じる者が救われる…苦笑
また、源泉は「人肌」と言われる36度くらいのお湯です。静かに1~2時間浸かるというのが栃尾又温泉の伝統的な入浴法ですね。ぬる湯に長時間浸かる事で自律神経が副交感神経に切り替わり、体の緊張がほぐれ、細胞の修復が始まるのです。
適応症は、筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり (関節リウマチ、 変形性関節症、 腰痛症、 神経痛、 五十肩、 打撲、捻挫などの慢性期)、 運動麻痺における筋肉のこわばり、 冷え性、 末梢循環障害、 胃腸機能の低下 (胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、 軽症高血圧、 耐糖能異常 (糖尿病)、 軽い高コレステロール血症、 軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、 自律神経不安定症、 ストレスによる諸症状 (睡眠障害、 うつ状態など)、 病後回復期、 疲労回復、 健康増進と、まさしく「万病の湯」です。
特に還暦を迎え、血糖値に異常が見え始めているバッカスにとっては高い効果が期待出来そうですね(というか、酒の飲み過ぎを止めるのが先でしょ 苦笑)
しかし…ここはやっぱり冬に来る温泉ではないかもです。源泉が人肌なのでとてもぬるい…長く浸かってはいられますが、身体はポカポカと温まることはありません。それでも皆さん、じっと静かに源泉に浸かり、最後に加温された「上がり湯」に数分入って出ていきます。
大浴場である「霊泉の湯」は源泉湧出地の真上にあるお風呂で、36度くらいのラジウム温泉をそのままかけ流しています。「うえの湯」、「したの湯」、「おくの湯」があり、全て時間制で男女は分かれていますので、女性も安心して長湯が可能ですね。
家族風呂もありますが、こちらは全て加温となります。特に露天風呂は完全に頭寒足熱が体感出来て、とても気持ちが良いです。部屋にあるタブレットで予約しますので、お宿に到着して真っ先にすることはこれですね♪
何ともお作法があるので、ゆったり入るという感じではなく、なかなか緊張感がありますぞ…苦笑
そして食事も湯治のお宿ですので薄味で量も程々です。
お酒の種類は少ないものの、地酒中心の玄人好みのラインナップですね。
夕飯はこちら…お酒の肴もしっかりありますが、やっぱりお米が美味しい 笑
こちらは朝ごはんですね。白米、玄米、お粥が用意されていて、やっぱりお米がすすみますぞ!
特筆は、このラジウム納豆です♪ 身体の中から健やかに…笑
朝にも再度「霊泉の湯」に浸かり、しっかりラジウム温泉を堪能して帰路に着きました。
愛犬「こはる」が虹の橋を渡ったことで、夫婦での泊りの旅行が再開できるようになりました。嫁はようやく元気になり、古い友人がいるイタリア旅行計画をせっせと立ててますね♪ こはるのもとへ行く前に、まだまだ人生を謳歌させてもらおうと思います…
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2024/04/04 03:48:10