この子は、我が家の二軒隣で飼われている大きめなワンコです!
めったに吠えたりしない利口な子です。
そんな子が何か落ち着きが無く、遠吠えをやめなかった日があります。
ちょうど5年前の3月9日
その日は、M7.3の三陸沖地震があり、津波注意報も出されました。
この地震は、のちにあの大地震の前震といわれた地震です。
その後も二日間、遠吠えを続けたワンコ!
今思うと、何かを伝えようとしていたのかもしれません・・・
2011年3.11 M9.0 過去100年振り返っても世界で4番目に大きな地震でした!
奇しくも、うるう年を二回挟んだ今年は、あの年と同じ曜日になっています。
こんな震度分布図見たことない\(◎o◎)/!
当時、小5だった息子が家で宿題をしている時でした。あまりに揺れが治まらないので、外に出るように促し、外にでたものの強い揺れは暫く続き、電柱も大きく振幅。家にヒビでも入るんじゃないかと思うほどでした。
もともと地震が多い地域なので、今までに震度6を二回ほど経験済みですが、震度5の強い揺れがこんな長い時間続くのは初めてでした!2分以上は揺れていたかな・・・
家に戻ると停電していて、車のラジオで状況を確認!震度7の所もあると知り、同時に岩手・宮城・福島県に”大津波警報”という聞いた事のない警報が出されました!
我が家は、海(運河)から300mほどしか離れてないため、大変な事になるんじゃないか?と思いつつも息子を車に乗せ、避難所になっている小学校へ移動!そこで嫁と合流。
携帯のワンセグで地元の港に津波によって打ち上げられる大型漁船の中継を見ていたら、家が心配になり、ひとり徒歩で自宅方面へ向かってました。(これは津波に浚われる良くないパターンでしたネ)
消防車に「津波が堤防を越えました!すぐ避難して下さい!」との警告を受け、海の方を見ると、まだ膝下ほどですが、どす黒い波が徐々にこちらに迫ってきていました!
平日なので飼い主が不在で犬小屋に繋がれっぱなしのワンコが目に止まり!急いでリードを外し、その子を連れ再び小学校へ向かいました。
何度も何度も自宅のある海の方を振り返りながら・・・
この時の光景は私にとって、今でも忘れることの出来ないものとなっています。
あれから5年、我が街の様子を約一ヵ月かけ、出来る限り同じアングルで撮り貯めた画像がありますので、震災当時の画像と並べて載せておきます。
お借りした画像多数ですm(__)m 画質が悪いものは、当時所有していたガラケーで撮ったものですのでご勘弁を・・・
津波が来る前の引き潮。こんなに海底が露出!歩いて渡れそうです。
翌日の地元新聞一面に載った画像
蕪島に押し寄せる津波
昔から線路より上まで逃げろ!という言い伝えは本当でした
ガス会社の社屋の2階から撮ったものでしょう
津波に押され、川を遡る漁船
地元水族館の駐車場
新聞社に投稿された圧巻の一枚!!
約300m先に迫る津波を目前に良く冷静にシャッター押せますね(^_^;)
この後急いで車で避難されたのでしょうか?
津波の画像はここまで。
ここからは津波の爪痕画像
自宅のすぐ裏の辺り
電柱も根こそぎ
避難先の実家で初めて犬の散歩を体験する息子
道路を遮るものが船って!!
奥の黄色い建物は保育園です。天井近くまで浸水した模様
松の木は塩害で枯れ無くなってます
川を遡る船が何度もぶつかり、壊れた橋の欄干
津波が直撃した河口部。私の車が停めてある場所は海中でしたネ(+_+)
フェリーターミナルから1kmほど内陸にあるコンビニ
8,000tクラスのタンカーをいとも簡単に岸壁に激突させる津波の威力!
コンテナが・・・
撤去方法を模索していたのか?
この大型の漁船達は一ヵ月以上もこのままでした。
河口から5km以上も上流へ流された小型の船、すぐ横はサケのヤナ場です
お隣岩手県で鉄橋ごと流されたJRの線路!当時何もなければ、こんな穏やかな風景が広がっていた事でしょう(先日、渓流釣りの次いでに撮りました)
我が街は比較的被害の少なかったほうでしょう。
南へ行けば比較にならない程の甚大な被害が広がっています。
幸い、奇跡的に自宅は床下浸水程度で済みました。石灰を散布したり残土の片づけは大変でしたが・・・
その後は、商店の品薄状態、ガソリンスタンドへの長蛇の列が数週間続いたと記憶しています。
まだ小さく、大型のワンコに引きずられていた小学生もクソ生意気な高校生になりました(-_-;)
誰がいつの間に書いたのか?少し沖合の防波堤に書かれたメッセージ!
あれから5年が経つ今も港町を見守るように残っています。 =おしまい=
Posted at 2016/03/09 12:01:02 | |
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