KENDA ICETEC NEO KR36  

【再レビュー】(2024/03/24)
　ひと冬過ごしてインプレ。
　山梨、長野などの降雪地走行を経て。

【ふかふか雪】
　踏み潰してゆく時に少し滑るかな？
　雪に食い込んでゆく感は薄い。
　新雪にダイレクト食い込んで噛み込んでゆくというよりは、踏み潰してそこに食うもんで、その踏み潰した圧雪でニュルっと滑る感じ。
　そのため、ステアリングはガッチリ掴んで、微修正舵を当てながら直進してゆく感じで不安になる。

【軽い圧雪】
　食ってるんだけど、食ってる感、インフォメーションが伝わってこない。
　NANKANG（ナンカン）のWS-1はもう少しグリップインフォメーションがあった気がするので、不安感が強い。
　あくまで不安「感」だが。

【ガチガチの圧雪】
　軽い圧雪と同じ感じ。
　食うのは食ってる。

【アイスバーン】
　今季は未経験。

【ドライ路面】
　夏タイヤに近い感触。
　夏タイヤからスタッドレスに替えたときの、あの『うわステアリングからのインフォメーション柔らかっ！ていうかステアリング軽っ！』がそこまで無かった。


　といった感じ。
　総じて、「雪グリップはしてるが、インフォメーションが薄くて不安感がつきまとう」、が、ナンカンWS-1よりかなり強い。

　新雪が積もった私有地でくるくる回る等もしてみたが、滑り出しもそこまで唐突ではなく、滑り出してからも、一旦滑ったら制御不能…ではなく、ちゃんとアクセルコントロールで持ちこたえてはくれるグリップはあったが。

　夜中に走ってて突然ブラックアイスバーン…とかだと無理だろうけれど。

　トレッドを触ると、WS-1に比べてゴムが硬めで、溝もサイドウォールにかけてが浅くなだらかなで、（3枚目の写真を見比べてもらえれば明らか）ゴムをグニャグニャしならせてグリップ力を高めることを「あまり考えてない」タイヤなのかも。
　これが逆にドライ路面でのしっかり感に繋がっているのだろうけれど。

　ただ、次にどちらを買う？と言われたら、価格差も大した事無いし、私はナンカンを選びます。

　それくらい不安感というか、グリップインフォメーションが薄いタイヤです。
　正直、少し嫌。