新聞広告にホンダのチラシが入っていて、そこに6人乗りのステーションワゴンタイプが載っていました。いままでノーマークの車「ジェイド」です。
プリウスαのように強引な7人乗りではなく6人乗りというあたりが、我が家のニーズに合致しそうなので、ムラムラと試乗欲が湧き起こりまして、気が付けばカミさんとホンダのディーラーへ赴いていました。
※先入観に踊らされ易いタイプなので、例によって事前情報は少なめに訪問です。
ハイブリッドXとRSの全景。
正直、一時のホンダはVWワッペンのイカツイ版みたいで好きになれなかったのですが、だいぶ自社ブランドのイメージが固定化されてきたようで、一目で「ホンダだな」と感じるようになりましたね。好悪分かれるかもしれませんが、私は好きなタイプの顔です。
低く構えた車高と、恐ろしく寝かされたAピラーを見ていると、ホットハッチ系よりもスポーティに見えます。ノーマルで控えめなタイヤハウスの隙間も好印象。
リア。
いいんじゃないでしょうか。FIT辺りと比べてもボルボっぽさが無くなって、独自の格好よさが表現できていると思われます。
シートアレンジ。
我が家で2番目に重要なところです。ちなみに1番目は「運転していて『私が』楽しいか?」です。傲慢親父w
2列目が後ろから前に向かって「V字」に開くようにスライドします。写真は一番前まで出した状態。3列目へのアクセスも、大人でギリギリ通れる隙間があります。狭いものの、小学生くらいならば難なく通れるでしょう。
もっとも、3列目の天井は170cmの成人男性が座ると拳1つで天井――というかガラスルーフ――に届いてしまうので非常席か子供用にしか用途は無く、そういう点では開き直った程度のウォークスルーでしょう。我が家の場合はこれで充分です。
ちなみに1~3列を実用位置でスライドさせたときの膝前スペースは、トゥーランより拳1つずつくらい余裕がありますね。これも好印象。
前述の3列目上ガラスルーフ。
前述のとおり、普通の天井ではありません。リアゲートの上部がガラスルーフになるような形です。
初秋で30℃に届かない薄曇りの今日ですら暑く感じたのだから、真夏は灼熱地獄でしょう。後列のA/Cの吹き出し口もトゥーラン同様2列目前にあるのみで、3列目は完全に無視されています。
肝心の試乗ですが、乗る順番を間違えました。RS→ハイブリッドXの順で乗ったのですが、前者が良かったぶん後者への印象は相対的に悪くなってしまいました。
※ジェイドのハイブリッド所有者さんや購入を検討している方は、これ以上読まないほうがいいと思われます。
では、面倒臭いので、以下箇条書きで。
〓RS〓
・乗り出し、イイ感じ。
・バイパスに入っても中低速はトルクがあってラク。ダウンサイジング車の利点。
・ステアリングフィール、いい! トゥーランより好み!
・足回りも秀逸! トゥーランに負けず良い!
・ブレーキもグッド! リニアに効いてトゥーランより素晴らしい!
・ゴキゲンで踏み込んでみる。
・あれ? なにこれ、DCTじゃなかったっけ?
・交差点からフルスロットル0発進!
・あぁ、CVTだ……。
・高回転域でのパワーも不足気味。
・馬力があと20~30馬力あってDCTならば、真剣に乗り換えを考えてもいいのに……。
〓ハイブリッドX〓
・乗り出し、ハイブリッドですね。
・DCTの変速はするが、いかんせん力を感じない。
・ハンドルもアバウトで路面の情報がうんぬん以前の問題。
・足回りフニャフニャ。背高ミニバンとなんら変わらぬ揺れ方。
・ブレーキも回生が入ると一定の踏み代でも制動力が不安定。
・DCTを信じてSモードで0発進!
・雑味のあるエンジン音が車内に響き渡って騒がしい。でも、加速はまずまず。
・この荒っぽい乗り方でも燃費は16.0km/Lあたりをキープ。このへんはさすが。
・もう試したいことなくなったので、早くディーラーに戻りたい。
ひどい書きようですが、正直な感想です。
ハイブリッドは完全に街乗り家族車ですね。背高系ミニバンが苦手なお父さんにはお奨めかもしれません。ミニバンで飛ばすこと自体どうなのよ、って考えもあるので、別にハイブリッドXが悪いとは思いません。単純に私の趣味に合わなかっただけです。
そもそも、ゴルフGTEですらハイブリッドモードのときは「?」と感じたので、私がハイブリッドと相性が悪いのかもしれません。それでもFIT3に初めて乗ったときは驚きがあったのですが……。
対してRSは良かったです。
ハンドルとブレーキ、足回り。この3点は今乗っているトゥーランより好みでした。同じ車種なのに、ハイブリッドとガソリン車でこうも違うものかと驚きました。以前にも新型ヴェルファイア試乗で同じように感じたので、よほどハイブリッドが苦手なんでしょうね、私w
残念だったのは、エンジンと変速機。これだけしっかり「曲がる」と「停まる」を作り込んでいる車なのだから、「走る」にもっと力を入れてもいいんじゃないかと。220馬力、28.0N・mぐらいの動力性能と、7段DCTを奢った上位モデルがあってもいい気がします。
それで車体価格290万くらいに抑えれば、飛びつく人は飛びつくんじゃないでしょうか。
私も真剣に検討するクチだと思います。来年、新型トゥーランが出ても金額的にすぐは買えなさそうなの実情ゆえw
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試乗・展示会 | 日記
Posted at
2015/09/23 20:22:23