庶民にも買えるけど、全く庶民的でない名車

90年代のターボ車、GT-RやRX-7、ランエボ、インプレッサが登場した時代に生まれたのがこのクルマです。

あえてパワーでは勝負せず、FFの量産車をベースに純粋に走りを軽量なボディや足回りの良さでカバーしています。
大きいサーキットでは絶対的な速さもありませんし、今の時代にはもっと楽で速いクルマはたくさんあるでしょうが…運転の楽しさが分かる、そんなクルマです。

初めて乗った時の感想は「教習所で初めてクルマに乗ったような感動」を感じさせてくれます。とにかく楽しいです。

いい悪いでいうと、スポーツカー好きには気持ちのいい硬さだと思います。車両重量の軽さも相まって、サスペンションの味付けが重要になりますが、その辺をよく理解して作っているんだなぁと感心します。

ただし、運転している自分がいいと思っているだけなので…助手席の人には若干跳ねが気になるのかもしれません。高速の段差などでは特にその硬さを痛感します。

コーナーなどを走っていると、しっかりタイヤから拾った路面の状態をステアリングに伝えてくれる、非常にいい感じです。

５ナンバーサイズでクーペタイプとしては、驚異的な積載性と言えると思います。
まあ、物を輸送するための車種ではないのでステーションワゴンやミニバンと一緒にしてはいけません。
ですが、後部座席を倒せばかなりの積載が可能ですし（知り合いがTC1000の遠征時にタイヤを４本乗せたのを見てびっくりしましたが）４人フル乗車もそこまで苦ではありません。

今までRX-8→BNR-32と乗り継いできましたが、毎週のように給油していました。

RX-8　　　　平均燃費　７～８ｋｍ/ℓ
BNR－３２　平均燃費　５～６ｋｍ/ℓ

エイトはほぼノーマルで使用、３２はタービン交換、インジェクターの容量増加など、かなり弄ったので一概に比較したら可哀想ですが…

先日２００ｋｍ走行で半分程度は渋滞、残りは峠である適度飛ばすという、燃費走行とはほど遠い状態で燃費を計算したところ、１１ｋｍ/ℓでした！
毎週のように行っていたスタンドにも２週間に一回で済むようになりました。

スポーツカーに乗っていない人にとってはそこまで感動する数字ではありませんが、スポーツカーしか乗ってこなかった自分には衝撃でした。これだけパワーのあるエンジンでこの燃費はすごいと思います。