1速、2速が入りにくいミッション、シンクロギヤ交換 前編
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1速ギヤ、2速ギヤのシフトダウン時のギヤの引っ掛かりの為ミッションオーバーホールをしました。
距離走るとジムニーの低速ギヤが入らなくなるのは有名な話ですが、正直オイルや添加剤で直る程度のものではありません。
ギヤの入りが悪い場合のトラブルシューティングについて
原因がクラッチ側にあるのか?それともミッションが側にあるのかの判別方法ですが、
①エンジンを始動させます。
②ニュートラルの状態で少し回転をあげます。
③クラッチを踏んでギヤをあちこちの速に入れてみます。
この時に ギヤの引っ掛かりがあるか、ないかで判別できます。
引っ掛かりがある場合→クラッチ側に問題あり。
引っ掛かりがない場合→ミッション側に問題あり。
僕の場合は後者でした。
今回のオーバーホールに当たり使った工具は
①プラスチックハンマー
②マイナスドライバー2本
③12mmボックスレンチ
④シール剤
⑤スナップリングレンチ
⑥ベアリングプーラー
ミッションを降ろした後は組みつけの順番だけ覚えておいてどんどんバラします。
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ミッションは分割式になっておりアウトレット側から順に分解していきます。
まずはシフト部分のケースを外します。
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続いてセンター部分を取り外します。
全てが長さが異なる12mmのボルトで組みつけられています。
位置を忘れないように覚えておきます。
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ベアリングは全てスナップリングかCリングで固定されています。
このリングを外すには技が必要です。
スナップリングは専用ペンチを使えばいいのですが固くハマっているCリングはコツが必要です。
コジるとベアリングやシャフトを傷つけ大変なことになります。
Cリングの外し方は 柄の長さの同じマイナスドライバーをCリング端に左右2本又がけして自分の方向にむかってハンマーで2本の柄の部分を叩き込みます。
ピキーッンと飛ぶように外れてくれます。
このリングを外すのはミッションケースを割ってシャフトを取り出した後でもかまわないのですが 固定するのが大変なのでこの段階で外してしまいました。
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金色に目だっているギヤがシンクロギヤです。
何速のシンクロかはわかりません。
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ミッションケースを割りました。
ついにギヤ達とご対面です。
それぞれの速のメインギヤの横に金色に見えるのがシンクロです。
1速、2速は真ん中の二つになります。
この段階ではシンクロが減っているかどうかの確認はできません。
2019/2/27 追記
たくさんのアクセスありがとうございます。
写真の赤枠のシンクロナイザーハブも同時交換して下さい。
こちらも摩耗してる場合があり せっかくシンクロリングを交換しても ハブASSYを交換しないとリングの摩耗を早める可能性があります。
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このメインシャフトは2分割式になっており端側のシンクロは簡単に確認できます。
ポロっと落としてしまうと組み替え順番や組み換え方向表裏がわからなくなりパニックになりますので ここからは作業台の上を充分綺麗にして整理整頓、慎重に分解していきましょう。
何度もいいいますが、順番や方向は確実に!最初は結構ややこしいです。
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これが2分割にわったシャフトです。
手で簡単に抜けます。
1速、2速のギヤは大きいほうのシャフトについており、リヤ方面から順に抜いていきます。
ベアリングは途中何個もありテーパー状になっておりプーラーなどを使わないと抜けにくいです。途中何個かCリングやスナップリングなんかも隠されていますので見落としせずに慎重にいきましょう!
精密機械ですので強引なコジリは禁物です。
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